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外伝 リュークとエリザヴェータ

もっと我慢して

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  書物で見た限り、レベルが上がれば大きさ、重量の制限が緩くなり時間もだんだん経たなくなるようです。
 レベルが上がっても、生きている動物は入れられないようです。
 という感じで色々調べた事を確認しつつ、実際に確認していきます。
 あと僕は作れないけれど、空間魔法の使い手と、何だったっけ?【道具作成】?
 えっと確か【付与】【錬成】【創造】だったかな?
 色々なスキルがあれば誰でも使える収納カバンを作る事ができるみたい。
 まあ僕には無理だけど。

 あと、僕には使えないけど、空間魔法を極めれば部屋の広さを広げたり、空間を切り取ったり?もっと凄いのは、遠くの場所と今いる場所を繋げて遠距離の移動が出来たり・・・・夢は膨らむけれど、どうしたらできるのか分からなくって。

 収納カバンと同じでゲートという物を作れるそうで、昔の凄い人が作って成功したみたい。
 物凄く魔力を使うので、実用性はなかったみたいなんだけど。
 うーん、先生がいないから、書物頼りだけど、詳しく書いてないなあ。
 そして僕が使えるもう一つのスキル、回復魔法。
 未だレベルが低すぎて、ちょっとしたかすり傷程度しか治せないんだけど、極めれば四肢の欠損もどうにかなるみたい。
 これが本当ならヴェニアミンの腕や、ユッテの目も治せられるんだろうけど、どれだけ鍛錬をしないとけないのか、見当もつかないや。
 そして、腕を切って治すという治療の訓練以外に、やらされているのが・・・・
「だ、駄目・・・・です・・・・もう・・・・出ちゃう・・・・」
「男でしょう!もっと我慢してちょうだい!」
「姫さま、本当にもう我慢できないんです!あ・・・・出る・・・・」
「キャー!駄目よ!まだ出しちゃ!もう少し待って!もう少しなんだから!」
 そう、僕は今猛烈にお腹の調子が悪く、姫さまが解毒の魔法を習得する実験台にされちゃっている。
 変な液体を飲まされた直後から、お腹が大変な事になって。
 何度トイレへ駆け込んだ事か。
 えっと、これって毒なんだろうか?
 一生懸命姫さまはキュアーとか、解毒!とか言いながら僕に何か魔法を使おうとしているけれど・・・・
「姫様その調子ですよ!もう少しなんです!さあリュークさん!もう少し我慢して下さいね!いざとなれば私が解毒してあげますから。」
 相変わらずのスパルタシグネさん。
 ・・・・もう駄目・・・・早く解毒を・・・・

 この日、僕は思いっきり泣いた。
 もうお婿に行けない・・・・
 何故って?
 もうこれ僕の黒歴史・・・・
 後でシグネさんと姫さまが慰めに来てくれたけれど、2人の顔を正面から見られないや。
 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・
 回復魔法は色々できるようで、一般的には怪我の回復、病気や毒の回復、精神的なダメージの回復等々。
 回復魔法を極めれば四肢の欠損はおろか、死にかけている病気の人も元気になるとか。
 あと昔の偉い人が死者の蘇生もした事があるらしいんだけど、これって本当なのかな?
 一寸信じられない・・・・
 
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