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外伝 リュークとエリザヴェータ

皇帝陛下の謝罪

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  うわ・・・・凄く怖そうな人だよ・・・・どうしよう。

 目の前には皇帝陛下が椅子に・・・・皇帝陛下だけど玉座でいいのかな?に座っているその人は、迫力のある威風堂々とした強面の顔つきな・・・・おっちゃんという感じで。
 凄く睨んでいるんですけれど・・・・機嫌が悪いのかな?

 皇帝は別に皆を睨んでいる訳ではなく、日頃の疲れから目を・・・・眉を寄せないとうまく物が見えなく、その所為でいかつい顔つきになってるだけなのだが・・・・
 そんな皇帝が、

「そしてここに集まってもらった皆に、言わなければいけない事があるのだ!」
 うわ!声もデカい!やっぱり怒っている?どうなるんだろう・・・・ガクブル

 上に立つ者の定めか、日頃から多人数の前で喋る必要がある所為で、声を大きくしないといけない訳なのだが、リューク達にそんな事は分からない訳で。

「皆・・・・済まぬ!我が娘の命を狙った輩のせいで皆を巻き込んでしまった!もう死んでしまった者達を生き返らせる術はないが、せめて生き残った者達には何らかの償いをするので許してくれ!」
 いきなり皇帝陛下が謝罪。
 えっと・・・・どうしたら良いのかな?
 周りを見ると、全員困惑しているというかどうしろと?みたいな感じ。

 さらに元々城にいた・・・・他の偉いさん達を見渡すと、何故かため息交じりにまたか・・・・と言った表情をしているように見えます。
 そうすると横から・・・・30歳ぐらいに見える身分の高そうな人が、
「親父!いきなり謝って皆困惑してるじゃないかよ!謝るなら謝るできちんと順を追って説明しろよ!」
 うわ!この人皇帝陛下に凄い口の利き方。
 あ、でもおやじって言っていたっけ。もしかして皇太子さま?
「そうは言ってものうエトムントよ、どう説明すればよいのじゃ?」
「は~親父、そもそも今回の襲撃事件、どういった経緯か此処に居る被害者達へ説明していないんだろう?」
「おい、そうなのか?」

 皇帝陛下は傍に居る側近?に声をかけると、
「陛下、先日の話し合いにおいてこの場で説明すると決まったはずですが。」
 あ・・・・また周囲がため息交じりだ。
「そうだったかのう?そんな事を決めた気もしないではないが・・・・」
 この後、順を追って説明してくれたんだけど・・・・僕が分かった範囲では、

 今回の襲撃?は、姫さまを狙ったようで、そもそも姫さまは隣の国へ留学していて、今回僕達と同じようにスキルの祝福を受けに国へ戻って、アフェールで・・・・この街がセアリアス帝国でも一番良い結果になるらしいんだけど・・・・祝福を受けるべく移動中に、姫さまを亡き者にしようと魔物をけしかけて襲わせたという結論付けたとか。
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