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外伝 リュークとエリザヴェータ

護衛の騎士達が戦っている

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 どうやらこの馬車も似たような感じで、突然魔物に襲われ馬車が横倒しになってしまったとの事。
 そして今は護衛の騎士達が魔物と戦っている。

 あ、そう言えば外で誰かが戦っていたね。
 こうやって話していると、馬車が何度か叩かれ、
「姫様、ここはもう駄目です。我々が血路を見出しますので、脱出して下さい!」
 やっぱり駄目なのか・・・・・グリフォンとか、相当強そうだし。
「わかりました。何人残っていますか?」
「騎士は我々4人だけです。他は別の馬車にいた冒険者が数人と、一般人が数人固まっております。それ以外は恐らく生きてはおりません。」

 みんな生きているのかな?あ、残念だけど1人は既に・・・・
 ここでロゼさんが割って入ってきた。
「残りはどうした!」
「残念ですが、死にました。」
 え・・・・騎士が何人も死ぬって・・・・そんなに強い魔物だったの?
「わかった。姫様にはどうあっても生き延びてもらわねばならぬ。今から馬車を出る。何とかせよ!」
「はっ!」

「姫様、聞いての通りです。馬車から降ります。」
「わかりました。それではロゼ、お願いしますね。」

「はっ!ニコリーネ、エメリナ、姫様から離れるな!身を挺してお護りしろ!」
「畏まりましたロゼ様。それでは姫様、私達が先に馬車から降りますので、後にお続き下さいませ。」

 そう言って馬車から降りる・・・・メイドさん?な2人。意外とキビキビした動きなので、ひょっとしたら護衛も兼ねていて武術の心得があったりするのかな。
 2人が馬車から降りた後姫さまが、
「では皆様方も付いて来て下さいね。そこの貴方も。」
 そう言って躊躇なく降り立ったお姫さま。
 姫様の後ろをロゼさんが降り立ち、続いてシグネさんが降りる。
 あれれ、この人は・・・・動作が遅いので、あまり旅慣れしていないのかな?
 最後に僕が馬車から降ります。

 外へ出ると・・・・気が付かなかったけれど、他に2台の馬車がすぐ近くでひっくり返って・・・・と言うか破壊されていて残骸があちこちに。
 馬車だったものを盾に防戦一方の人達。
 騎士の人達は姫さまを中心に集まっている。

 周りは・・・・倒れて動かない人があちこちに居るし、それ以上に倒したのかな?魔物の死体らしきものがそこら中に居るし。

 あ、違う馬車の陰に何人か運ばれているみたいで、見知った顔もいる。
 ヴェニアミンは誰かにしてもらったのか、腕を布で縛ってもらっているし、アルミノは寝かされているし。
 ユッテかな?は顔に刺さってた木片が無くなっていて、片目は無事みたいでもう片方はやはり布で巻いてもらっている。

 ヤーナとミラベルがいない。
 どうも倒れてるうちの一人がどちらかみたい。
 うう・・・・ごめんよ。
 何もできないや。
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