696 / 1,156
来訪者
巫女
しおりを挟む
「・・・・まあこの後はずっと捕らわれて、いいように使われてしまったのですがね。但しこちらも悟られぬよう抵抗はしていたのですが。」
ミロスラーフは元勇者。
それ故邪神に抵抗し、最悪は免れた。
だが5年もの間、邪神に拘束され捕らわれていた。
そう、口田士門に助けられるまでは。
「あの邪神は私も色々思う所があるので、隔離していますよ。口田君はその辺り少々甘いのでね。」
何をしたかって?
私だけが出入りできる亜空間にご案内しただけなんだよ?
こう言っては何だけど、既に私も神の能力を手にしちゃっているから、リアレプトが如何に邪神であろうと亜空間からの脱出は自力では無理、たぶん。
そしてもうおっちゃんはねえ、あの亜空間の入り口を封印しちゃったんだよねえ。今頃亜空間が何処にあるのやら。
おおそうだ、それよりミロスラーフの娘さんだ。予知できるんだったっけ?でも体の具合が悪いんだろう?
「その話はこれぐらいにして、君の娘さんがいる所へ案内してよ。」
因みにミロスラーフとその息子クサーヴァーは、我妻アルフォンシーナとアメリータの手により回復し、体調も万全のはず。
「先に言っておきますが、娘の姿は酷いものです。恐らくもういくばくかの命でしょう。」
言っている意味が分からないな。
「もしかして死にかけている?」
「見ようによってはそうかもしれません。娘には申し訳ないと思っていますが、娘自身の強い意志でこうなりましたから。」
「なあ、よくわからんのだけどさ、もしかしてあんたの娘さんって、予知するのに寿命とか自身の命そのものを代償にしちゃっている?」
「そうかもしれません。娘は予知をする度に弱まっていきました。それが回復する事はありません。」
「まあいいや。一応アルフォンシーナとアメリータにも来てもらおう。一寸待ってて。」
兎に角話をしに行こう。会わない事にはわからないからね。
・・・・
・・・
・・
・
「自身の寿命と引き換えに予知、ですか?」
「うんそうなんだ、多分だけど。」
おっちゃん今はこういった事にかんして、詳しいと思われるアルフォンシーナへ聞いてみたんだけど。
「強い力には対価が必要かもしれません。それが寿命でしょうか?私は聞いた事がありません。通常魔力で事足りますから。ですが気になります。アメリータも同行させましょう。万が一呪いでしたらアメリータの方が適任ですし。」
そしてアメリータと言えば、
「寿命が・・・・呪いかもしれませんね。もしくは禁呪ですか?」
「なあアメリータ、禁呪って何?」
「神の決めた理から外れた人には過ぎた術です。」
うわ、おっちゃんもはや神だからさ、どうなの?
「よくわからんね・・・・まあ一度会おう。じゃあ2人とも頼むよ。」
こうしてアルフォンシーナ、そしてアメリータと共に、ミロスラーフの娘と会う事に。
・・・・
・・・
・・
・
船で行けばあっという間。
もう着いたんだけどさ、で、会ったんだけど・・・・
まだ生きていた。
ただ・・・・老衰?
どう見ても死にかけの100歳を超えてそうなばあさんが寝てた。
「これでも私の娘です。」
これでもって。
一体何歳か知らないけど、女性に年齢を聞くのは失礼なんだよ?
まあ色々試して回復できるなら回復させてあげたいな。
ミロスラーフは元勇者。
それ故邪神に抵抗し、最悪は免れた。
だが5年もの間、邪神に拘束され捕らわれていた。
そう、口田士門に助けられるまでは。
「あの邪神は私も色々思う所があるので、隔離していますよ。口田君はその辺り少々甘いのでね。」
何をしたかって?
私だけが出入りできる亜空間にご案内しただけなんだよ?
こう言っては何だけど、既に私も神の能力を手にしちゃっているから、リアレプトが如何に邪神であろうと亜空間からの脱出は自力では無理、たぶん。
そしてもうおっちゃんはねえ、あの亜空間の入り口を封印しちゃったんだよねえ。今頃亜空間が何処にあるのやら。
おおそうだ、それよりミロスラーフの娘さんだ。予知できるんだったっけ?でも体の具合が悪いんだろう?
「その話はこれぐらいにして、君の娘さんがいる所へ案内してよ。」
因みにミロスラーフとその息子クサーヴァーは、我妻アルフォンシーナとアメリータの手により回復し、体調も万全のはず。
「先に言っておきますが、娘の姿は酷いものです。恐らくもういくばくかの命でしょう。」
言っている意味が分からないな。
「もしかして死にかけている?」
「見ようによってはそうかもしれません。娘には申し訳ないと思っていますが、娘自身の強い意志でこうなりましたから。」
「なあ、よくわからんのだけどさ、もしかしてあんたの娘さんって、予知するのに寿命とか自身の命そのものを代償にしちゃっている?」
「そうかもしれません。娘は予知をする度に弱まっていきました。それが回復する事はありません。」
「まあいいや。一応アルフォンシーナとアメリータにも来てもらおう。一寸待ってて。」
兎に角話をしに行こう。会わない事にはわからないからね。
・・・・
・・・
・・
・
「自身の寿命と引き換えに予知、ですか?」
「うんそうなんだ、多分だけど。」
おっちゃん今はこういった事にかんして、詳しいと思われるアルフォンシーナへ聞いてみたんだけど。
「強い力には対価が必要かもしれません。それが寿命でしょうか?私は聞いた事がありません。通常魔力で事足りますから。ですが気になります。アメリータも同行させましょう。万が一呪いでしたらアメリータの方が適任ですし。」
そしてアメリータと言えば、
「寿命が・・・・呪いかもしれませんね。もしくは禁呪ですか?」
「なあアメリータ、禁呪って何?」
「神の決めた理から外れた人には過ぎた術です。」
うわ、おっちゃんもはや神だからさ、どうなの?
「よくわからんね・・・・まあ一度会おう。じゃあ2人とも頼むよ。」
こうしてアルフォンシーナ、そしてアメリータと共に、ミロスラーフの娘と会う事に。
・・・・
・・・
・・
・
船で行けばあっという間。
もう着いたんだけどさ、で、会ったんだけど・・・・
まだ生きていた。
ただ・・・・老衰?
どう見ても死にかけの100歳を超えてそうなばあさんが寝てた。
「これでも私の娘です。」
これでもって。
一体何歳か知らないけど、女性に年齢を聞くのは失礼なんだよ?
まあ色々試して回復できるなら回復させてあげたいな。
3
お気に入りに追加
4,261
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる
シンギョウ ガク
ファンタジー
※2019年7月下旬に第二巻発売しました。
※12/11書籍化のため『Sランクパーティーから追放されたおっさん商人、真の仲間を気ままに最強SSランクハーレムパーティーへ育てる。』から『おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる』に改題を実施しました。
※第十一回アルファポリスファンタジー大賞において優秀賞を頂きました。
俺の名はグレイズ。
鳶色の眼と茶色い髪、ちょっとした無精ひげがワイルドさを醸し出す、四十路の(自称ワイルド系イケオジ)おっさん。
ジョブは商人だ。
そう、戦闘スキルを全く習得しない商人なんだ。おかげで戦えない俺はパーティーの雑用係。
だが、ステータスはMAX。これは呪いのせいだが、仲間には黙っていた。
そんな俺がメンバーと探索から戻ると、リーダーのムエルから『パーティー追放』を言い渡された。
理由は『巷で流行している』かららしい。
そんなこと言いつつ、次のメンバー候補が可愛い魔術士の子だって知ってるんだぜ。
まぁ、言い争っても仕方ないので、装備品全部返して、パーティーを脱退し、次の仲間を探して暇していた。
まぁ、ステータスMAXの力を以ってすれば、Sランク冒険者は余裕だが、あくまで俺は『商人』なんだ。前衛に立って戦うなんて野蛮なことはしたくない。
表向き戦力にならない『商人』の俺を受け入れてくれるメンバーを探していたが、火力重視の冒険者たちからは相手にされない。
そんな、ある日、冒険者ギルドでは流行している、『パーティー追放』の餌食になった問題児二人とひょんなことからパーティーを組むことになった。
一人は『武闘家』ファーマ。もう一人は『精霊術士』カーラ。ともになぜか上級職から始まっていて、成長できず仲間から追放された女冒険者だ。
俺はそんな追放された二人とともに冒険者パーティー『追放者《アウトキャスト》』を結成する。
その後、前のパーティーとのひと悶着があって、『魔術師』アウリースも参加することとなった。
本当は彼女らが成長し、他のパーティーに入れるまでの暫定パーティーのつもりだったが、俺の指導でメキメキと実力を伸ばしていき、いつの間にか『追放者《アウトキャスト》』が最強のハーレムパーティーと言われるSSランクを得るまでの話。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる