696 / 1,191
来訪者
巫女
しおりを挟む
「・・・・まあこの後はずっと捕らわれて、いいように使われてしまったのですがね。但しこちらも悟られぬよう抵抗はしていたのですが。」
ミロスラーフは元勇者。
それ故邪神に抵抗し、最悪は免れた。
だが5年もの間、邪神に拘束され捕らわれていた。
そう、口田士門に助けられるまでは。
「あの邪神は私も色々思う所があるので、隔離していますよ。口田君はその辺り少々甘いのでね。」
何をしたかって?
私だけが出入りできる亜空間にご案内しただけなんだよ?
こう言っては何だけど、既に私も神の能力を手にしちゃっているから、リアレプトが如何に邪神であろうと亜空間からの脱出は自力では無理、たぶん。
そしてもうおっちゃんはねえ、あの亜空間の入り口を封印しちゃったんだよねえ。今頃亜空間が何処にあるのやら。
おおそうだ、それよりミロスラーフの娘さんだ。予知できるんだったっけ?でも体の具合が悪いんだろう?
「その話はこれぐらいにして、君の娘さんがいる所へ案内してよ。」
因みにミロスラーフとその息子クサーヴァーは、我妻アルフォンシーナとアメリータの手により回復し、体調も万全のはず。
「先に言っておきますが、娘の姿は酷いものです。恐らくもういくばくかの命でしょう。」
言っている意味が分からないな。
「もしかして死にかけている?」
「見ようによってはそうかもしれません。娘には申し訳ないと思っていますが、娘自身の強い意志でこうなりましたから。」
「なあ、よくわからんのだけどさ、もしかしてあんたの娘さんって、予知するのに寿命とか自身の命そのものを代償にしちゃっている?」
「そうかもしれません。娘は予知をする度に弱まっていきました。それが回復する事はありません。」
「まあいいや。一応アルフォンシーナとアメリータにも来てもらおう。一寸待ってて。」
兎に角話をしに行こう。会わない事にはわからないからね。
・・・・
・・・
・・
・
「自身の寿命と引き換えに予知、ですか?」
「うんそうなんだ、多分だけど。」
おっちゃん今はこういった事にかんして、詳しいと思われるアルフォンシーナへ聞いてみたんだけど。
「強い力には対価が必要かもしれません。それが寿命でしょうか?私は聞いた事がありません。通常魔力で事足りますから。ですが気になります。アメリータも同行させましょう。万が一呪いでしたらアメリータの方が適任ですし。」
そしてアメリータと言えば、
「寿命が・・・・呪いかもしれませんね。もしくは禁呪ですか?」
「なあアメリータ、禁呪って何?」
「神の決めた理から外れた人には過ぎた術です。」
うわ、おっちゃんもはや神だからさ、どうなの?
「よくわからんね・・・・まあ一度会おう。じゃあ2人とも頼むよ。」
こうしてアルフォンシーナ、そしてアメリータと共に、ミロスラーフの娘と会う事に。
・・・・
・・・
・・
・
船で行けばあっという間。
もう着いたんだけどさ、で、会ったんだけど・・・・
まだ生きていた。
ただ・・・・老衰?
どう見ても死にかけの100歳を超えてそうなばあさんが寝てた。
「これでも私の娘です。」
これでもって。
一体何歳か知らないけど、女性に年齢を聞くのは失礼なんだよ?
まあ色々試して回復できるなら回復させてあげたいな。
ミロスラーフは元勇者。
それ故邪神に抵抗し、最悪は免れた。
だが5年もの間、邪神に拘束され捕らわれていた。
そう、口田士門に助けられるまでは。
「あの邪神は私も色々思う所があるので、隔離していますよ。口田君はその辺り少々甘いのでね。」
何をしたかって?
私だけが出入りできる亜空間にご案内しただけなんだよ?
こう言っては何だけど、既に私も神の能力を手にしちゃっているから、リアレプトが如何に邪神であろうと亜空間からの脱出は自力では無理、たぶん。
そしてもうおっちゃんはねえ、あの亜空間の入り口を封印しちゃったんだよねえ。今頃亜空間が何処にあるのやら。
おおそうだ、それよりミロスラーフの娘さんだ。予知できるんだったっけ?でも体の具合が悪いんだろう?
「その話はこれぐらいにして、君の娘さんがいる所へ案内してよ。」
因みにミロスラーフとその息子クサーヴァーは、我妻アルフォンシーナとアメリータの手により回復し、体調も万全のはず。
「先に言っておきますが、娘の姿は酷いものです。恐らくもういくばくかの命でしょう。」
言っている意味が分からないな。
「もしかして死にかけている?」
「見ようによってはそうかもしれません。娘には申し訳ないと思っていますが、娘自身の強い意志でこうなりましたから。」
「なあ、よくわからんのだけどさ、もしかしてあんたの娘さんって、予知するのに寿命とか自身の命そのものを代償にしちゃっている?」
「そうかもしれません。娘は予知をする度に弱まっていきました。それが回復する事はありません。」
「まあいいや。一応アルフォンシーナとアメリータにも来てもらおう。一寸待ってて。」
兎に角話をしに行こう。会わない事にはわからないからね。
・・・・
・・・
・・
・
「自身の寿命と引き換えに予知、ですか?」
「うんそうなんだ、多分だけど。」
おっちゃん今はこういった事にかんして、詳しいと思われるアルフォンシーナへ聞いてみたんだけど。
「強い力には対価が必要かもしれません。それが寿命でしょうか?私は聞いた事がありません。通常魔力で事足りますから。ですが気になります。アメリータも同行させましょう。万が一呪いでしたらアメリータの方が適任ですし。」
そしてアメリータと言えば、
「寿命が・・・・呪いかもしれませんね。もしくは禁呪ですか?」
「なあアメリータ、禁呪って何?」
「神の決めた理から外れた人には過ぎた術です。」
うわ、おっちゃんもはや神だからさ、どうなの?
「よくわからんね・・・・まあ一度会おう。じゃあ2人とも頼むよ。」
こうしてアルフォンシーナ、そしてアメリータと共に、ミロスラーフの娘と会う事に。
・・・・
・・・
・・
・
船で行けばあっという間。
もう着いたんだけどさ、で、会ったんだけど・・・・
まだ生きていた。
ただ・・・・老衰?
どう見ても死にかけの100歳を超えてそうなばあさんが寝てた。
「これでも私の娘です。」
これでもって。
一体何歳か知らないけど、女性に年齢を聞くのは失礼なんだよ?
まあ色々試して回復できるなら回復させてあげたいな。
14
お気に入りに追加
4,372
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。

チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています
もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。
使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
死んで全ての凶運を使い果たした俺は異世界では強運しか残ってなかったみたいです。〜最強スキルと強運で異世界を無双します!〜
猫パンチ
ファンタジー
主人公、音峰 蓮(おとみね れん)はとてつもなく不幸な男だった。
ある日、とんでもない死に方をしたレンは気づくと神の世界にいた。
そこには創造神がいて、レンの余りの不運な死に方に同情し、異世界転生を提案する。
それを大いに喜び、快諾したレンは創造神にスキルをもらうことになる。
ただし、スキルは選べず運のみが頼り。
しかし、死んだ時に凶運を使い果たしたレンは強運の力で次々と最強スキルを引いてしまう。
それは創造神ですら引くほどのスキルだらけで・・・
そして、レンは最強スキルと強運で異世界を無双してゆく・・・。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる