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精霊、そして神

女の神と勇者と魔王

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「私は構わない。そんな事で解決するならば。そこの女、それ本当なのだな?」

ええと女魔王さん、シビルと言ったっけ?彼女には口田さんを縛る理由がないんだなあ。まあこちらの世界の人・・・・エルフもそう?だから別に気にしていない?

「無論よ。嘘をついてどうするの?抱いてくれるなら、先に解放してあげるわよ?」

あ・・・・しかもこの女の神、先に開放するとか、よほど自信があるんだな、色んな意味で。

あ・・・・奥さんの中で一番色っぽい・・・・佐和さんだったかな?ドゴッといい音が・・・・あれ痛いねえ・・・・しかもいい蹴りだ。

「士門さん!しっかり!よく考えないと、後で大変な事になるわ。」

「そうよ士門さん、甘い言葉には裏があるわ。」

佐和さんと三津枝さんだね?やはり奥さんが増えるのは日本人としては反対なのかな?

でもそれを女魔王さんに言えるのだろうか・・・・

「私がその二人を解放して、貴方は私を抱く。其れの何処に躊躇いがあるのか私にはわからない。当事者の女魔王は良いと言ってるのだから、さっさと決断なさい!」

・・・・うわ・・・・凄い押し・・・・あれ、口田さんあんな押しには弱いんじゃないか?押し切られるぞ?


「お願いだ、解放してくれ!」

うわ・・・・女を抱けて、妻の呪縛から解放できる・・・・
相手も子を望んでいる・・・・うぃんうぃんじゃないか!

「皆、シビルの為だ。ここは我慢してくれ!」

あ・・・・あっさり落ちた、口田さんが落ちた・・・・

ええと、勇者さんは反対だったのかな?魔王さんは安堵してそうだけど。

・・・・
・・・
・・


「じゃあ始めるわ。」

おっさん注意深く見守っていてね。
念のため和佳にも注視するように言いつけてある。
他の精霊にも可能なら見ておいて、とね。

様子を見ていると・・・・

世津さんとシビルさん、そして女の神、3人が輝いているね。これは神を媒体にしての何か?神の力なのか?

じっと見ていると、何か女の神から勇者と魔王、それに流れているのが分かる。
そして唐突に切れた。そう切れたんだよ。

確かに変な何かは無くなったようだけどね・・・・でも本当に?何やらこっそり見ているステータスは勇者と魔王のままだし、プラス補正が残ったまま?これ本当に終わってるの?
もしかして何か・・・・あ、別に魔王と勇者で無くなる必要がないからそのままなの?
あの女の神が実行したのは勇者と魔王の因果の断ち切りだから・・・・なるほど・・・・こういった使い方があるのか・・・・覚えておこう。
だけどこれは真逆の事ができるんだよね・・・・強制的に結び付ける・・・・
これはスキルというか、実行できるけれど、世に出すのは色々問題ありそう・・・・
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