45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ

文字の大きさ
上 下
616 / 1,176
新たな剣

セアリアス帝国の鞘

しおりを挟む
さて、皇帝の専用の剣を・・・・と思ったら、キラスとキウスから待ったがかかった。

「アークマスター、お待ち下さい。」

うん?

「私達の鞘に精霊がおりません。」

へ?

「そうでしたわマスター。先に渡してしまったので失念していましたが、鞘にも精霊が宿れますよ?魔石が仕込んでありますので、魔力切れも問題ないでしょう。」



・・・・そうなんか?

「という事だ。ほれさっさと出す!」

「・・・・この精霊以外にもさらに増えるのか?」

「時の皇帝を守護してくれるんだ。ありがたく宿ってもらえよ。」

「・・・・それとは別に、俺様専用剣もあるんだな?」

「ああ、ツンデレ精霊とかどうだ?」

「なんだそのつんでれ”とは?」

「普段はつんつん・・・・とがってるが、二人っきりになればデレるってやつだな。そのギャップに世の男どもはメロメロってなもんさ。」

「・・・・よくわからんな。」

「そうか?おっさんの周りにもそういやいないな・・・・まあいいや。和佳、適当なのチョイスして?」

「おいこらマテや!仮にも帝国の守護なんだろ?何適当なんだよ!」

「まあ皇帝陛下。適当と言いましても、私の良いようにという意味ですわ。」

「・・・・あんたも精霊か?」

「さようでございますわ、皇帝陛下。現在シラカワ公爵の扱う精霊は、私が管理しております。ですので、私にお任せ下されば、間違いはないかと思われますわ。」

「・・・・俺様の剣は兎に角、この二振りの剣はずっとセアリアス帝国を守るんだろ?鞘は何だ?」

「鞘に宿る精霊は主に防御を司ります。皇帝個人もそうですが、国に対しての防御も多少の効果が見込めますわ。」

「じゃあこの剣自体は何だ?」

「降りかかる火の粉を払いのけてくれますわ。」



「・・・・よくわからんが・・・・なんとなくわかる。この際だ、まとめて頼む!」

「わかりました。では・・・・キラスとキウス、こちらへ・・・・」

鞘に収まったまま運んできたよ。

「これに関してはマスターのみでよろしいでしょう・・・・マスター、剣・・・・鞘を。」



「持てばいいのか?」

「お願いいたします。」



おっさんが持つと・・・・何やら激しく光りだす。そして・・・・暫く色が変化したが、収まった。



「精霊が宿りました。キラスとキウスとは違う属性になります。それでは・・・・マスター、皇帝陛下用の剣をお取りくださいまし。」

「あ、わかった・・・・」

おっさん剣を手に取り・・・・そうは言っても鞘を持ってるんだけどね。

「では皇帝陛下、剣を手にお取りくださいまし。くれぐれもシラカワ公爵から剣を奪う事のなきよう、2人で持っていてくださいまし。」

「さっきのロニーたちのようにすりゃあいいんだろ?」

「はい・・・・それと、皇帝陛下の頭の中を少し覗かせていただきます・・・・どのような女性がよろしいか頭に思い浮かべていただきますと、ようございます。」

「わかった・・・・」



・・・・

・・・・

・・・・

・・・・



「終わりましたわ。仮宿になじめば、顕在化しますので・・・・」

さあ帰るか・・・・というかここおっさんの領地の温泉だったっけ?
しおりを挟む
感想 63

あなたにおすすめの小説

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

やさしい異世界転移

みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公 神洞 優斗。 彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった! 元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……? この時の優斗は気付いていなかったのだ。 己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。 この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~

みやま たつむ
ファンタジー
【本編完結しました(812話)/後日譚を書くために連載中にしています。ご承知おきください】 事故死したところを別の世界に連れてかれた陽キャグループと、巻き込まれて事故死した事なかれ主義の静人。 神様から強力な加護をもらって魔物をちぎっては投げ~、ちぎっては投げ~―――なんて事をせずに、勢いで作ってしまったホムンクルスにお店を開かせて面倒な事を押し付けて自由に生きる事にした。 作った魔道具はどんな使われ方をしているのか知らないまま「のんびり気ままに好きなように生きるんだ」と魔物なんてほっといて好き勝手生きていきたい静人の物語。 「まあ、そんな平穏な生活は転移した時点で無理じゃけどな」と最高神は思うのだが―――。 ※「小説家になろう」と「カクヨム」で同時掲載しております。

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

異世界で穴掘ってます!

KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした

高鉢 健太
ファンタジー
 ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。  ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。  もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。  とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

異世界無宿

ゆきねる
ファンタジー
運転席から見た景色は、異世界だった。 アクション映画への憧れを捨て切れない男、和泉 俊介。 映画の影響で筋トレしてみたり、休日にエアガンを弄りつつ映画を観るのが楽しみな男。 訳あって車を購入する事になった時、偶然通りかかったお店にて運命の出会いをする。 一目惚れで購入した車の納車日。 エンジンをかけて前方に目をやった時、そこは知らない景色(異世界)が広がっていた… 神様の道楽で異世界転移をさせられた男は、愛車の持つ特別な能力を頼りに異世界を駆け抜ける。 アクション有り! ロマンス控えめ! ご都合主義展開あり! ノリと勢いで物語を書いてますので、B級映画を観るような感覚で楽しんでいただければ幸いです。 不定期投稿になります。 投稿する際の時間は11:30(24h表記)となります。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

処理中です...