４５歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

新たな剣

完成した炉

「どうよ！俺様の渾身の出来だぜ！」

ゲロルト親方はやり切ったようだ・・・・

「じゃあさっそく使ってみるか！使えるんだろ、親方？」
「おう！いつでも使えるぜ！本来なら色々確認しねえといけねえが、もう全部済ませちまった！さすがは精霊様だぜ！うはははは・・・・おい、酒もっとねえのか？」
・・・・流石はドワーフ。酒の事しか頭にねえのか？
「マスター？確認が終わりましたら、また例の女性をあてがわれた方がよろしいかと・・・・」
・・・・ああ、例のがっちりな・・・・
「それは任せるよ。まずは確認！」

おっさん考えたが・・・・ここはテキーラ一択で！
どうせ奴らはちびちびと味わうって飲み方をしないだろうからね。
ショットグラスでグイっと。
「親方、みんなと飲んでくれ。」
おっさんどかどかとテキーラを買いまくり、かばんに入れ、親方に渡すと、まず１本と言わんばかりにさっそく飲む親方。うわ・・・・４６度なんだからそんなに一気に飲むと・・・・
「おお！うめえじゃねえか！よし、早速始めるぞ・・・・おーい・・・・酒だぞ・・・・」

あ、行ってしまった・・・・
「マスター、問題ありませんわ。あの場に留まっている精霊が知ってますから。」
「じゃあいいか・・・・早速剣を打つぞ！」

【マスターは何かに打ち込んでいるときは宜しいのですけどね・・・・】
おっさん和佳の考えている事に全く気が付かないまま、炉の設置してある場所に向かったよ。
・・・・
・・・
・・
・

そこには新たな炉があった。
見た目は何の変哲もない炉。
だけどね、使ってる素材が半端ない。
なにせオリハルコンをはじめ、アダマンタイン、ヒヒイロカネ、ミスリル・・・・といった超希少な金属を使いまくってるからなんだよね。

そして・・・・精霊達が出迎えてくれたよ。
「「「「「おかえりなさいませ！」」」」」
「あ、色々炉を造るのに協力してくれたとか。すまないね。」
そんな中あの燃えるような赤毛の精霊さんが・・・・
「そんな事ありませんの。何せこの炉・即ちわたくしたちの宿る剣をアークマスターに打っていただくのに必要なのですから。」

まあそうだよね・・・・

「じゃあ確認しがてら、素材を投入し、打っていくからね・・・・多分剣しか打たないけど、いいの？」
「それでよろしいですわ。実用的な槍などはまた別の機会でよろしいでしょう。今回は最も活躍の機会のある、剣がよろしいですわ。」
赤毛さんがそう言ってっくれる。
「よし、おっさん張り切っちゃうぞ！じゃあみんな、いや、この場合はあれだな、火の精霊がいいか・・・・炉の温度を上げていく手伝いを。それに、素材を扱えるのは誰？」
「それは私が。」
「あ？和佳が？いいけど熱くなるぞ？」
「問題ございませんわ。」
どうやるんだ？

こうして帰って早々新たな炉を使い、剣を打つ事に・・・・