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領地のダンジョンへ

77層のお肉・・・・コードバン・・・・だ・・・と?

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おっさんてっきり女性陣が果物採取してると思ってたからね・・・・
次の階層へ先に進んだんだよ。

おっさんがこの階層を去って・・・・そうしたら・・・・

「・・・行ったな?」

クィンシーがつぶやいた。
「・・・・ちょっと連れてこよう。」

ナターリヤが意味深な事を・・・・

「クィンシーさん、呼んだ?」
そこには6人の子供が・・・・

「お前らどうだ、そろそろ色んなスキル増えたんじゃないかと思ってな。」
クィンシーがその6人の子供に尋ねる。
「ええ・・・・さっき採取増えました!距離あるからバレないはず、と言ってくれてたから、心配してたんだけど、気が付かなくってよかった!」
「そうだろそうだろ、あいつ良い奴なんだがな・・・・子供・・・・子供と思い込んでる奴には過保護になるからな、見つかったら即ダンジョンの外へ強制的に連れられるの分かってたからな・・・・」

「クィンシーさん、ウェンディさん、ナターリヤさんには感謝してます!あ、エルヴィーラさん・・・・はまだ食べてますね・・・・」

「いいのよこれぐらい。あんたたち運が良かったのよ!旦那さまがうっかり・・・・渡しちゃった物だから、今更返せなんて言わないしね。」

何やら言うウェンディ。
「でも・・・・本当にいいんですか?」
「貰っとけ貰っとけ!まあこれは親父の口癖だけどな。だが・・・・この辺りが限界だな・・・・次の転移陣にたどり着いたら、一度戻れよ?」

「はい!」

「いい返事だな!いいか、お前等はこれから強くなる。そして・・・・似た環境の子供を・・・・いずれはクランを立ち上げ、助けてやってくれ。私らがそれをしてもいいのだが・・・・君らの方がいいだろう、色んな意味で。」
ナターリヤがそう言う。
「ええ・・・・たまたま私達は抜け出せそうだけど、そんなのほんの一握りだしね。」
「スラムを味わった君らだからできる事だ。さて、そろそろ私は行く。くれぐれもシラカワにばれないようにな。」

去っていくナターリヤ。

「さて・・・・暫くしてから下って来い。俺も行く。」

おっさんが知らない間に何かが進行しているようです。

・・・・
・・・
・・


皇帝と一生懸命お肉をゲット中のおっさん。
ぼちぼち霜降りなんだよね・・・・
焼くと旨そう・・・・

・・・・何で誰も皇帝の護衛してくれないの?
ナターリヤでさえいないんだからな・・・・
そんな事を言いつつ・・・・おっと、デカい何かが猛スピードで走ってきたので、とっさに仕留める。
「うひょ・・・ここにきて足の速いのが来るのか・・・・ってあれ?何だこの皮・・・・ってコードバン?コードバンなの?」

おっさんコードバンには思う所があるんだよ。

長年愛用している財布、コードバンなんだよね。
高かったけど。

仔馬の尻のうす皮に・・・・あるかないか分からない部分・・・・希少なんだよな・・・・
因みにサラブレッドの尻からはほとんど採れない。
農耕馬の尻皮とされているが・・・・
あまり知られていないというか、ある団体からのパッシングが非常にまずいので、あまり知られていないのだが、ネットで情報はいくら検索しても出ないでしょ?馬齢がいくつが適切なのかとか?
何せ育ち切った農耕馬からもコードバンは採れるのだが、色々固くなりすぎて、高級皮革としてはいまいちな品質に・・・・
なので、仔馬の尻皮を使う・・・・
某イ▲リアのタンナーの・・・・
これ以上は藪をつつく事になりそうだからやめとこう・・・・

そしておっさん、いつかは靴とベルトを同じ革で・・・と思うけど、一体幾らかかる事やら・・・・
だが・・・・

「おう!コードバンじゃないか!貰っとくぜ!」

皇帝が横取りしやがった・・・・
おっさんこの時、皇帝に尋常ならざる殺気を抱いてしまったよ。
それを感じた皇帝は・・・・
「お前ならまた手に入れられるだろ?」
とか言って逃げてった・・・・

何処に馬いるんだよ・・・・しかもあの大きさで仔馬だったんだぞ?
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