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領地のダンジョンへ

女性陣はベリーに群がっているようです

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気を取り直して56層。

さ、行くかと思ったけど、女性陣は駆け足でこの階層をスルーしていく。

え?何で?

そう思ったんだけどね・・・・そう、此処は薬草の採取できる階層。

その下がベリー・・・・のはず。

え?えっと?ちょっと?この階層薬草なんだよ?

希少なのがあったら色々あるから、誰か採取のスキルもち・・・・



おっさんの呼びかけ虚しく、女性陣はおっさんの視界から消え去って行ったよ。

するとおっさんの肩を誰かが叩く。



「ああなった女に何言っても無駄だぜシラカワ!」

クィンシーが然もあらりなんと言った顔をするが・・・・

「クィンシーのくせに、女の何が分かるって言うんだよ!」



「あん?これでもモテるんだぞ?だが万が一妊娠させたら大変だから、避けてるがな。」



フフンといった表情で言うクィンシーだが・・・



「結局責任取りたくないだけですよね・・・・」

と何故かリューク君の鋭い突っ込みが・・・・



「あん?言うじゃねえかリュークのくせに!」

「一応、僕の立場はクィンシーさんの叔父なんですよ?」



「はあ?どう見てもリュークの方が年下じゃねえか!」



今更論だなこれは。

ま、放っておこう・・・・おっさん諦めて、1人で薬草を採取し始めたよ。



だが・・・・地味だな。

なんというか・・・誰も手伝ってくれないんだよな・・・・

皇帝は・・・・さっさと下に行ってしまうし、クィンシーとリューク君は、何故か白熱した議論を展開しているし?

仕方ない、今後の事もあるから、地味だけどぼちぼち採取だな・・・・



こうしておっさん、めぼしい薬草を採取し、下に行く事にしたんだけどね・・・・



皇帝は、ベリーを食べていた!あの皇帝が、だ・・・・

え?皇帝の好き嫌い知らないよだって?

すまんすまん・・・・

どうやら娘と妹に無理やりテーブルに連れられたらしい。

「ほらお父様、たまには果物もしっかり食べないといけませんわよ。」



ベリーは分類上、本当に果物か甚だ疑問なのだが、気にしないでおこう。

イチゴなんて本当は野菜なんだよな?

あ、でもブルーベリーは木に生ってるんだから、果物でいいのか?

そんな中

「こんなんちまちま食えっかよ!」

相変わらず我が儘だった・・・・



「孫にもう会えないかも?」



あ、エルヴィーラ、言ったぞ?伝家の宝刀。

「うぐ・・・それだけはやめてくれ・・・・俺の唯一の心のオアシスが・・・・」



おい、孫と触れ合うのは、そりゃあいいもんだろうが、唯一なのか?

ちょっと悲しいぞ?



「それを言うなら、後でお母様の所へ行って、色々謝ってほしいわ。」



何時になくきついぞ?どうしたエルヴィーラ・・・・



「うぐ・・・・」



「それに、子供を甘やかすのはあれほどやめてって言ったわよね、お父様?お父様がやらかした所為で、後でしっかり教え直すの大変なのですから!」



・・・・おっさんも子育て係わってないからなあ・・・すまんエルヴィーラ・・・・
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