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皇帝も、エルヴィーラも砂糖を吐いた・・・・

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う・・・

あれは・・・リューク君とエリザヴェータ女史、2人は何処からどう見てもアツアツのカップルだった。

皇帝なんかは血の涙を流してたぞ。

エルヴィーラも反応が変だ。

憧れのはずの叔母さま。それが今、自身よりはるかに若い姿で、若い男性といちゃついているのだ。

皇帝共々砂糖を吐いていた・・・・

いや、正確には一緒に飲んでいたコーヒーを・・・・こぼしてるんだが・・・・

まあ、後で掃除させとこう。



「皇帝陛下、シラカワ侯爵さま、エルヴィーラ様、宜しいでしょうか?」


リューク君が部屋にやってきて、おっさん達3人を確認し、そう聞いてくる・・・・


隣にはエリザヴェータ女史がべったりだ。

「・・・・ああ・・・・まあ座れ・・・・」

震える声で、皇帝がそう言う。

やがて2人は各々空いている場所へ・・・・と言っても2人一緒に、勿論隣にだが・・・・座る。

皇帝が口を利く。

「エリザヴェータ・・・・俺がわかるか?」

皇帝は妹にそう聞く。

「ええとその・・・・本当にお兄様なのでしょうか?私が知っているお兄様はもっと若かったのですが?」

エリザヴェータ女史がそう言う。あ、そうだよな・・・・もう20年以上経つんだっけ?

「エリザヴェータ・・・・仕方ないだろう?だってよ・・・・あれから・・・お前が行方不明になってからもう20年以上経ったんだ・・・・おそらくあの時エリザヴェータが知ってる連中で、殆ど年を取ってねえのは、そのリュークぐらいだろう。エルフやら年を取りにくい種族の知り合い、いたか?」

血の涙を流したまま何とかかろうじて言い切る皇帝。

「・・・・本当なのですね・・・・あの小さかったエルヴィーラが・・・私より年上ですし・・・・リュークに至っても、私より年下だったはずですが、どう見ても私より年上・・・・私は18ですが、今リュークは22でした?」

「そうですよ。僕もあのダンジョンにずっといたようで、脱出できたのが5年前だから・・・・」

「そうなのよね。私の方が一つ年上のお姉さん、だったのが・・・・4つも年下になっちゃったのよね。そんな私は嫌い?」

う・・・・そう言うのは2人の時に言ってほしい・・・・

「ない言ってるんのエリザヴェータ・・・・年上だろうと、年上だろうとエリザヴェータはエリザヴェータじゃないか・・・僕の大好きなエリザヴェータ・・・・」

「嬉しいリューク!」

抱きしめあう2人。

突然机がひっくり返り・・・・

「がーーー!やってられっかああ!俺は帰る!今すぐ帰る!リュークのあほおおお!」

血の涙を流しながら走って逃げていったよ、皇帝は・・・・

「リューク君・・・もう少し時と場合をだね・・・・」

ああ・・・聞いちゃあいないよ・・・・

残ったおっさんとエルヴィーラ、2人してため息をついた。
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