45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ

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白河 小次郎

スキル譲渡

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強奪の腕輪を収納カバンから取り出してメーネアに渡しつつ、
「あ、ごめん、その前にみんなに渡さないとね。」
おっさん、さらに収納カバンから女性陣用に、個別に分けて入れてある収納カバンを取り出し、テーブルの前にどんどん置いていく。
まあ中身は兎も角、カバンは小さいんだけどね。

「あ、これ個人個人の名前が書いてあるからそれを受け取ってほしいんだよね。中身はまあ・・・・おっさんが居なくなってから確認しといてくれたらありがたいんだけど。」
そこでリュシエンヌが
「旦那さま・・・・こんなにして頂き、ありがとうございます。旦那さまが去った後、有効に使わせていただきます・・・・」
「うん、これらは・・・・みんな個人的に使ってほしい服とかと、今後各々の身分、立場を考慮して用意したつもりなんだけど、もし要らなかったり、他の人の方に役立ちそうなら、そこは相談して融通を利かせてほしいんだよね。それと・・・・大塚さんたちには・・・・既に日本の口座にお金を入金してるから、向こうで使ってね。」

「白河さんありがとう。白河さんの奥さんと連絡とった時に教えてもらったけど、かなりの大金・・・・何十億と入金してるって聞いたけど?」
「うん、大塚さん、ぶっちゃけ可也ここで儲かったから、気にしないで。まあ慰謝料と思って受け取ってよ。」
「ありがとう・・・・」
「香苗ちゃんもね、子供に何もしてあげられないのが本当に申し訳ないけど、その分経済的に困らないようにはしてるから。」
「うん、だんな・・・・白河さん、ありがとう。でも、たまには会いに行ってもいいよね?」
「そこは・・・・向こうで相談という事でお願いします。あ、ジスラン君、書斎にかなりのアイテムを残していくから扱いは任せるよ。扱いに困ったらリュシエンヌに相談してほしい。」
「わかりました、侯爵さま。」

「うん・・・・あ、じゃあスキルなんだけどね・・・・色々考えたんだけど、本来ならメーネアやエルヴィーラ、リュシエンヌに譲ったほうが良いんだろうけど・・・・各々国や貴族としての立場があるし、オリアーナにしても商人としての立場もあるしね・・・・かといってまだ子供は小さいし、万が一スキルで大けがや事故を引き起こしても・・・・・とかいろいろ考えてね・・・・カトリーンにスキルを管理してもらおうと思ってるんだ。」

そう言った途端カトリーンが
「主よ、何故妾なのじゃ?勿論信用してくれるのは嬉しいんじゃが、こう見えても妾も竜の国ではそれなりの立場なのじゃ。それにシラカワ領へはそうそう来れぬゆえ管理と言われても困るのじゃが。」


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