45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ

文字の大きさ
上 下
342 / 1,175
インダルチャンス王国

一体ここは何処なんだ・・・・?

しおりを挟む
どうやらこの道は街の門へ向かってるようで、先に進むには街の中に入る必要があるみたい。
それにしても立派な壁だなあ。
砦みたいじゃないか。砦って言ってもほとんど見た事ないけど、なんとなく?みたいな。
それに何やら門番が門の両脇にいて、出入りする人たちをチェックしてる。
普通の旅人を受け入れてくれるんかいな?

そして・・・・違和感の正体はこの門にたどり着いたときに分かったよ。
この門番、デカい!軽く2メートル超えてるよ、身長。
何やらどこかの寺の仁王像みたいな雰囲気だな。

おっさん近付くと、周りで出入りしてる人々がギョッとした目で見てくるんだよ。あれ?そんなに自転車が珍しい?
それとも・・・・服?
周りの人達は、洋服じゃなくゆったりとした和服みたいのを着てる。
浴衣とか甚平みたいなやつ。
だから浮いてるのかいな、おっさん。
で、門に並んでる列におっさんも並んだんだけど、明らかに周りの並んでいる人々はおっさんを避ける感じで。
あ、やべ、何か地雷踏んだか?
そう思ってるうちにおっさんが門番の前に到着したんだけど、案の定門番に止められたよ。
「おいお前、何奴だ怪しい奴め!」
・・・・いきなり不審者扱いですかそうですか?
「旅をしている者ですが、街を見かけたので少し買い物と休憩をしたいと思い立ち寄ろうと思ったのですが、街の中に入らせてもらえないでしょうか?」

事を荒げたくないから丁寧に。
「貴様何処から来た、何だその格好は怪しい奴め。それに何だその手にしている車輪の付いている物は?」

「えー普通にこの道の行き止まりから来たんだけど、何か問題が?」
「何!この道の向こうは・・・・・もう誰も住んでいない遺跡だ。そこから来たというのか?」
・・・・対応間違えた?
「ああ、あの廃墟、遺跡だったのですか?偶然迷い込んでしまったんで、そしてたまたまこの道を見つけたのでここまで道をたどってきたんですよ。」
「ありえん!そもそもあの遺跡には強力な結界がある上に、恐ろしい魔物が住処にしている。あんな所に立ち寄って無事にここに来れるはずがない。怪しい奴め!本当は何しに来た!」

・・・・いや、本当の事なんだけどなあ・・・・
「あ・・・・本当に偶然なんだけど・・・・たまたま罠に引っかかって遺跡?に飛ばされちゃってね。で、この・・魔物だっけ?を倒してから来たんだけど・・・・ちょっと待ってね。」
おっさん仕留めた魔物?を収納カバンから取り出して門番の前に出したよ。

驚く門番と周囲の人々。
「どうやって倒したんだ・・・・いや、ちょっと待て。おい、お前、急いで月女様を呼んで来い!」

何やら聞いた事のあるような名前みたいだけど・・・・・・よくある名前なのか?

「し、しかし月女様は今は身重のはずですが・・・・」
「月女様なら心配ない。早く!」
「はっ!」

何やら門番同士でやりとりがあって、月女という人を連れてくるみたいだ。
どうなるんだ?

暫く待つとそこに現れたのは・・・・

「だ・・・旦那さま!月女でございます。お久しゅうございます。」
・・・・何でここに月女が?ここって夜叉の街?
「おお!月女じゃないか!夜叉の国に戻ったんじゃないのか?何でここにいるんだ?」
「えっ?ここが夜叉の国ですよ?旦那さま。」

・・・・ミロスラーフ、一体何をしたいんだ?
しおりを挟む
感想 63

あなたにおすすめの小説

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした

高鉢 健太
ファンタジー
 ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。  ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。  もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。  とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

月が導く異世界道中extra

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  こちらは月が導く異世界道中番外編になります。

我が家に子犬がやって来た!

もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。 アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。 だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。 この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。 ※全102話で完結済。 ★『小説家になろう』でも読めます★

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます

海夏世もみじ
ファンタジー
 月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。  だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。  彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

処理中です...