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探索隊を組織する

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探索隊が速やかに結成された。それも超極秘に。



「いいかお前ら!絶対・・・エリザヴェータを見つけて・・・・帰って来い!本当なら俺様が救出に向かうんだが・・・・」



皇帝が震えながら言う。



「やめとけやめとけ、50半ばのくそ親父に無理はさせられないからな。代わりにおっさんが向かおう。」



「てめえもエロ親父じゃねえかよ!」



お!元の皇帝に戻ったな?



取り乱しやがって・・・・あいつらしくない。



もうかれこれ10年来の付き合いだからね・・・・



後で聞いた話だと、勇者・・・・元勇者が素知らぬ顔をして戻ってきたらしいが、追放。その後ダンジョンを可能な限り探したらしいが・・・・何分奈落の底と言われるその穴は、誰も入ろうとすら思わない場所。

しかもその中にはS級冒険者すら瞬殺するような魔物が多数生息しているとのうわさが。



結局勇者の言葉を信じ、死んだ事となってしまった2人。



だが、リューク君は生きて戻ってきた。どうやってかは本人は知らないらしいが。



なので、絶対にエリザヴェータは生きている・・・・そう皇帝は思っているようだ。で、おっさんの出番なわけで。



あああ、こういう展開なら、勇者君も呼んどくべきだったか?



だが、出来るだけ急いで向かって欲しいと・・・いやいや、もう何年経ってるんだ?今更急いでもな・・・・・それより準備させろよ?



「おい、拠点用の部屋がいる。そこで準備をするから、皆には装備をさせておいてくれ。」



おっさんはそう言って準備をする事にした。



さあ・・・・適当にゲート出して、ダンジョンに行ってくれそうなメンバーを見繕ってきますかね・・・・



先ずは領地へ向かい、ジスラン君に暫く不在になる事を説明する事に・・・・



そう思ったんだけどね・・・・



ゲート部屋で、ジスラン君が待っていた。



「侯爵さま、皆がお待ちかねです。」



へ?皆って誰だよ?



「妾じゃ!」



そこにいたのはカトリーン・・・ええ?エスパー?カトリーンはいつの間にかエスパーになってたのか?



「なっておらぬからの?それより、いつまで待たすのじゃ?なかなか来ぬから此方から来たのじゃ!」



やっぱりエスパーだ・・・そう思ったが口には出さず・・・・



「ああ!そうだ!メーネアの所に行った後、カトリーンの所に行こうと思ってたんだ!すっかり忘れてた!」



忘れてたと言うか、リューク君が来たから、行けなかったんだけどね。



そして、集まってる?と言う部屋に行くと・・・・



ウェンディがふんぞり返っていた。



「ふん!どこかへ行くんでしょ!私にはわかるんだからね!ちょっと行き詰ってるから、ちょうどいいのよ!」



最近そんなんばっかだな、ウェンディは。



で・・・・勇者君・・・ヨーリス君だっけ?と・・・・その友人?ライナス君だっけ?が来ていた。

何やら連絡があったようで・・・・何か魔道具持ってる?



「魔王追討伐の恩返しをしたいと思ってたんです。」



そう言う勇者君。



「あの時は迷惑かけまくったので・・・・」



ライナス君も。



流石に女の子3人は連れてこなかったようだ。



「まあそういう訳で、今から出かけるので、後はヨロピコ・・・・」



ジスラン君、そんな冷めた目で見なくていいんだよ?

親父ギャグが滑っただけじゃないか・・・・





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