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リューク君の記憶が戻る

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おっさんは、メーネアにお願いをし、あとあんなことやこんな事・・・・久しぶり過ぎて凄かった、とだけ言っておこう・・・・



その後領地へ向かう。



戻ると・・・・リューク君が待っていた。



「白河さん!僕に、アイテムを貸してください!僕は行かなければ・・・・」



うん?どうしたんだ?装備はあるよね?



「一体どうしたんだい?」



「レーツェルさん・・・・いえ、エリザヴェータが待っている・・・・僕は、彼女を迎えに行かなくては!」



・・・・一体何の事を言ってるんだ?



意外な事に、デアが傍にやって来た。



「リュークさん・・・・ごめんなさいね・・・・部下のせいよ、貴方の記憶が戻らなかったのは・・・・いま世界中で混乱が起こってて・・・・貴方の記憶が戻らなかったのもそれのせい。そして今、ダンジョンに異変が・・・魔物が・・・・」



あああデアまで混乱してるぞ?



「まあ兎に角落ち着いて、今更慌ててもね・・・・」



「エリザヴェータは、現皇帝の妹なんです!僕と将来を誓った仲なのに・・・・」



「ちょっと待った!今皇帝の妹と言った?」



「ええ・・・皇帝エトムント・リーネルトの妹です。」



・・・・ちょっとどういう事だ?皇帝に聞きに行こう・・・・



・・・・

・・・

・・





おっさんは皇帝に確認しに行った。勿論アポなんて面倒な事はしない。



あ、そうだ、今日はエルヴィーラも城に居るんだよ。

アルフォンシーナも帝都の教会に用があると言ってこっちのほうに居るらしい。



「ちょっといくらシラカワ侯爵でも、駄目なものは駄目です!」



皇帝の息子が止めに入る。



「今会わないと、あの親父後悔するぞ?」



「・・・・一体何事です?今までこのような暴挙に出た事が無いですよね、シラカワ侯爵?」



「皇帝に妹はいるのか?」



「!!何故それを・・・・」



「その事ついて、話がある!エルヴィーラとアルフォンシーナも呼んでおけ!ああ、クィンシーがいればなおいい。」



・・・・

・・・

・・





「・・・・変わってねえな、リューク・・・・」



「はい、皇帝陛下は随分老けましたね。」



「言ってくれるじゃねえか!・・・・で、何の用だ、雁首揃えて!」



今急遽連れてこられたクィンシーがぶつくさ言いつつ、エルヴィーラとアルフォンシーナがいる。



「僕は、エリザヴェータを迎えに行かなくてはならない!」



リュークがそう言う。



「おい!どういう事だ!」



エリザヴェータは皇帝の妹。かなり前に死んだらしい、ダンジョンで。

だが・・・



「あの時、僕は勇者に奈落の底へ落されたのです。デュラハンの装備を無理やり着せられ。エリザヴェータも同じで・・・・僕と違う階層へ落ちたんだと思います・・・・僕は生き残れました。絶対彼女は生きている!」



「リューク!それは・・・・本当か!ええ!」



「嘘を言ってどうするのです!皇帝陛下!どうか力をお貸しください!彼女を救いたい!」



「・・・わかった!シラカワ!貴様に命令する!妹を救出に行け!!!」



どう見ても色々おかしくなってる皇帝。



「・・・・わかった・・・・」



はあ・・・この忙しいのにダンジョンか?



このメンツなんだろうな・・・・

こんな事ならウェンディ呼んどけばよかったか?

カトリーンにも声掛ければよかったな・・・・
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