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なるべく目立たず逃げたい

女性陣目立ちすぎる!

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・・・・うーん・・・・・・・・


・・・・おっさんはね、自分で言うのもなんだけど、普通なんだよね。
おそらく周りにうまく溶け込んでるのよ。
しかし、女性陣は・・・・
顔がよすぎてか通行人が悉く振り返るんだよ。
それも老若男女問わずときたもんだ。
特にメーネアちゃんだね。
商館のお姉さんは何も言わなかったけど、気が付いてるね、メーネアちゃんの事。
本人はバレてないと思ってるようだけど。
そして香苗ちゃんも美人だから野郎どもがガン見してくるんだよな。
まあおっさんの女じゃないし、気にしないんだけどね、おっさん目立ちたくないんだよ。
しかも、美女2人を連れて歩いてる所為か何であんな平凡な野郎にって目線が来るんだよね。
かといっておっさん1人で行動するわけにはいかないし。
困った・・・・



「なあ、おふたりさん、おっさん、目立ちたくなんだよね。何とかならない?」
「え?白河さんどうしたんですか?この地味な服を着てるんですから周りと同じですよ?」
「そうですわ。この旅人の服を着ているのでわたくしの事はわからないと思いますわ。まさか自分の国の姫がこんな地味な格好をしているとは思わないでしょうし。」
「………自覚ないんな」
「「えっ?」」


・・・・たまに身なりの良い人が明らかにこちらを見てぎょっとした顔をするんだよな。
あれは絶対顔バレだな。何とかしないと。
こんな事なら商館で変装セットとか無いか聞いとけばよかったな・・・・



・・・・さて、我々が目指している場所はズバリ宿!
3人で落ち着いて話をするには兎に角誰も来ない場所が必要。
おっさんまだこの異世界についてほとんど何も知らないから、メーネアちゃんに色々聞こうにも聞きたい事がありすぎて何をどうしたらいいかわからないし。
どう見てもこの2人おっさんを頼りにしてるし、さっきの商館でも交渉はおっさんに丸投げだったし!
はあ、早く宿を見つけてゆっくり風呂につかりたい・・・・宿なんだから温泉とか無いんかな?おっさん温泉大好きだから。
しかし、どうやって宿を見つけるか・・・・
あんまり庶民的なのだといまいち信用できないしな・・・・
どこか身なりの良い人たちが宿泊するような場所はないかいな?



・・・・歩く事ぼちぼち30分、そろそろ普段運動なんかしないおっさん疲れてきたわ・・・・って言うかこんな石畳の場所めったに歩かんから足の裏痛いわ!
お!何か前方に立派な建物が!しかも身なりの良い商人風の人とかが出入りしてるぞ!あれはきっと宿だ、しかも高級な!あそこに行こうそうしよう!
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