え!僕が英雄?

よっしぃ

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学院 2年目

お肉を食べよう!

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果物を食べた後、男性陣はお肉が食べたくなったみたいで、じゃあ次の階層でお肉を食べようと少し刈っていこうとなって。

ちょっと時間かかったけど、そこそこお肉をドロップ。

浅い階層だからね、そんなに沢山ドロップしないんだよね。

だけど

「マスター!早く焼いて!」

フェンがもう目をキラキラさせてる。

「ヘルトのそのかばん、便利だね。大きな竈も入るなんて。」

「そうかな?フィン達も王族なんでしょ?なら少しぐらい用意してもらえないの?」

「王族と言ってもね、たかが第三王子にそんなに国は金をかけないよ?」

「そう?フィンならお金をかけた分以上の活躍すると思うけどなあ?」

僕はそう言いながらもお肉を焼いてる。
あ、さっきの果物のある場所は、他にも草が生えてて、結構お料理に使える草が生えてたりして、一寸だけだけど、採ったんだ。

これをお肉にすり込めば、臭みが消えるんだ。

僕達が竈でお肉を焼いてるのと、あきれた顔をしながら見てく生徒たち。

するとその時、一瞬だけど、生徒以外の視線が。

僕はそっちの方を振り返ったんだけど、誰もいない。
あれ?気のせい?
なんかすごく悪意のある視線だったんだけどな?

この場の誰に聞いても気が付かなかったって言うし。

じゃあ僕の気のせいかな?

そう思ったんだけど、フィンも僕が気になった方を見てる。

「うーん・・・気のせいかな?何かに見られてるような気がしたんだが・・・・気のせいかな。あ、ヘルト、これ美味しいな。この階層のお肉がこんなにおいしく焼けるって、素晴らしいよ。」

「うん、将来は魔術師じゃなくって、料理人になった方がいいんじゃないの?あ、お城でお抱え料理人になってもらえたら、何時も美味しいお料理が・・・・」


「駄目だよカトレイン。僕は料理人にはならないからね。」

「あ、ごめんね、つい・・・・」

「あ、怒ってないよ?でも、美味しいご飯は食べたいよね。でも、お城なら、僕よりもっと凄腕の料理人が沢山いるんじゃないの?」

「それがそうでもないんだよ、ヘルト。おじい様はあまり味にこだわりが無い方でね。味よりも、栄養を考えた料理を作らせてるね。」

「へえ、王様は健康志向なんだ?」


「そう言ってもらえばありがたいけどね、ぶっちゃけると、下手な美食家より、実は食材にお金がかかってる。」

「え?どうして?」


「拘りがないのは味なんだよ。美味しくなくても、体にいいものは食べる。それに、手に入りにくくても、栄養があれば、健康に良いと聞けば、無理にでも手に入れさせる。これさえなければもっと国民に慕われるんだけどなあ。」

よく分からないけど、健康は大事だからね。だけど行き過ぎた、食を求める考えって、危険だから、気をつけないとね。
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