え!僕が英雄?

よっしぃ

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人とのふれあい

僕達の前にボス部屋挑んでいた冒険者

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ドロップアイテムを回収し、先に進んでみる。

一応聞いていた話だと、この先に休む場所と、さらに奥へ進むルートがあるらしく、先ずは休む場所へ向かってみる。

すると、怪我をしている冒険者が其処にはいた。

「く・・・・あれほど先に入るなと言っていたのに、何で入ったんだよ。おかげでこの体たらくだ。」

「す・・・すまん、つい気が・・・・興奮しちまって。」

「そうよ、本当なら私が入るべきだったのよ。何のために私のレベルが低いままなのか、分かってるの?」

「それは、その、へへ。済まねえな。」

「済まねえなじゃすまないわ。どうしてくれるの。私足に大けがしちゃって、動けないのよ!」

「もう回復薬はないぞ。一度回復の水の所に戻るか?」

あー結構怪我しちゃってるね。

すると、こちらに気が付いた冒険者が、

「だ、誰?」

フェンが顔を出した。

固まる冒険者。

「おいここはは安全地帯じゃなかったのか!ありゃあどう見てもフェンリルだぞ!まだ子供のようだが、それでもドラゴンより強いと聞いている!何でこんなところにあんなのが湧くんだ!」

「死んだ・・・・」

「わーなんでだ!!」

「あれ?襲ってこないわよ?襲われてもこの足じゃあ逃げれないけど。」

冒険者たちが何か言ってるけど、ごめんよく分からない。まだ僕は早口は理解できにくいんだよ。

「どうするのマスター?」

「わ!フェンリルがこっち見て吠えたぞ!やっぱ食われるんだ!」

「まままて、向こうは襲ってくる気配が無いぞ?それに誰かまだいる?」

えっと出ていくべきだよね?


「ふぇん ぼくの  もの  おそわない  けが  なおす?」

「え?人間?・・ってまだ子供じゃないの?えっと、言葉・・・片言だけど、分かる?」

「ゆっくり おねがい  まだ  あまり しゃべれ  ない  けが  きく みず  くすり  ある  つかう?」

冒険者たちが困惑している。

「えっと・・・・この脚治る?酷いけがでしょ?痛みがもうマヒしちゃってて。」

・・・えっとマヒ?毒かな?それとも痛すぎて感覚が無くなったのかな?

僕は怪我をしている女性に近づき、水を取り出し、傷のある場所にかける。

「うぐ!痛いよ・・・・しみるう・・・」

少しだけ傷口がふさがり、出血が止まる。

でも、これじゃあ歩けないね。
僕は薬を取り出し、塗る。フェンに使う予定だけど、フェン小さいから、ちょっと使っただけなら大丈夫、足りるよね?

冒険者たちが警戒するけど、フェンが僕の傍に居るせいか、近づいてこない。

「うー何この感覚?あれ?傷口が・・・・ふさがっていく?肉が!え!え!凄い、皮膚まで再生してるよ。君、何その薬!信じられない!」

お姉さんは立ち上がり、飛び跳ね、僕に抱きついてくる。
お姉さんが男性ならちょっと嫌だけど、女の人ならまあいいや。

「ありがとう!小さな英雄さん!」



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