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アグルトン、再び

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サンペーの教育は、僕が教える事ができる範囲で、教えました。

言葉遣いは直りませんでしたが・・・・

そして、そろそろ人と接する事を本格的に覚えてもらおうと、そう思うようになり・・・・

アグルトンへ、行きましょうか。

随分と離れてしまいましたからね。

幸いここはダンジョン。

100層を突破し、魔法陣さえ使えば、外はアグルトンの近く。

そのままアグルトンの街へ行けばよいので。

ああ、そしてそのうち王都フェメニーノへも向かった方がよさそうですね。

城が崩壊・・・・まあ、私の所為ではない、そう思いたいですが。

「なんだ?ここから出るんか?」

サンペーがそう言ってきます。

「ええ、もう私がサンペーに教える事は、此処にはないんでね。なので、今後は色んな人と接する事を学んで下さい。」

「あ?てめえの身体の時、散々会ったじゃねえか!」

「サンペーになってからの話ですよ。色々あったので、ここにすぐに来たでしょう?」

サンペー。見た目は10歳を超えた。
僕ももう、以前とは違い、なかなかしっかりした体格になった・・・・と思う。

「では、魔法陣で外に行きましょう。」

今気が付きましたが、別に100層に行かなくても、すぐそこの魔法陣でいいじゃないですか。

「じゃ、行くか!」

「シロ、ポチ、アグルトンへ行きますよ。」

「わかった。」

「行くのか。」

こうして、再びアグルトンへ向かうのだった。

・・・・
・・・
・・



ダンジョンの外に出た僕達一行・・・・

そう言えば家がどうなってるか・・・・一応、私の身体が動くときに、状態保存の魔法はかけているので、大丈夫と思いますが・・・・空間魔法は便利ですね。

アグルトンへ到着し、家に向かいます。

・・・・無事ですね。
しかし、随分放置してしまった・・・あ、いやゲートで繋げてますから、執事さんやメイドさんが管理しているはず。

そして僕が家に入れば、何故か執事とメイドが出迎えてくれた。
何でわかるのでしょう?

王都や、他の国にも家があったのですが・・・・

「お帰りなさいませ、ルドメロ様。」

執事がそう言ってくれる。

「お帰りなさいませ、ご主人様!」

メイドさん達が出迎え。あれ・人数増えてませんか?

「よく僕が玄関から、しかもこの家に入ってくるのが分かったね?」

僕がそう言うと、

「執事ですから。」

さも当然と言わんばかりの返答が。

執事さん凄い!
でも・・・・普通はそうじゃないよね?

で・・・・
「シロさまポチ様お帰りなさいませ。そして、サンペー様、ようこそ。」

・・・・サンペーの姿って、執事さんに見せてたっけ?

「執事ですから。」

だそうだ。

「皆さんお待ちかねですよ。」

うん?

「僕ここに戻るの連絡してないですよね?そして皆さんとは?」

「執事ですから、ご主人様のお戻りを把握するのは当然の事でございます。お待ちになっておられるのは、ルドメロさまのご婚約者の皆さまです。」

・・・・そうなのか?


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