魔法が使えないはずのダンジョンで俺だけ魔法を使えるようになったんだが

よっしぃ

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第28話 早速羽織ったようだ

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 ●   作者からのお知らせ   ●
 本日4話目を投稿いたします!

 ここまで読んで下さりありがとうございます!

 続きが気になる!応援するよ!今後の展開に期待しているよ!等々作者の背中を押して下さると大変心強いです。
 また、実際何人の方に読んでもらっているのかある程度の目安となりますので、まだの方は是非ともお気に入りをお願いいたします。

 本当にお願い致します!!!

 ●  ここから本篇  ●
『これは・・・・服?』
 女性達が次々と下着や肌着を出していく。
 尤も俺が手に入れたのは下着だけではなく、そのまま出かけても違和感のない服もなあったりする。
 尤も上着だけはテーブルに単独で置いて、わかるようにしたつもり。
 そして女性達は服を着てくれていたようだ。
 良かったぜ!

『こんな時鑑定が使えれば!』
 残念ながらダンジョンで鑑定を使えるメンバーは居なかったようだ。
 尤も地上であれば魔法で調べられるのだろうが、魔道具もないのだろう。
 因みに俺はちゃんと手に入れている。
 しかしながら今回渡すのはあくまで衣類だ。
 こんな事をする理由も義理もないのだが、何となく。
 それにあれだ、妙齢かどうかはわからんが、若い女性が酷い格好で行動を余儀なくされるのは見るに堪えなかったんだ。

『これは食材っすか?』
『ここには調理器具が充実しているし、自分達で作れって事かしらね。』
『失礼ながら貴殿達はずっと彼の用意した食事を?』

 何やら揉めているが、衣類はどうしたんだ?
『そうなんすよ。ギルドから、ああそうだ、彼はティモって名前なんすけどね、危険な状況だったんで俺達が彼を連れ戻すよう命令を受けてたんすけれど、何つうか杞憂だったっていうか、ダンジョンを挑む時に通るあの扉が沢山ある通り、あれを全部攻略したようなんすよ。その後俺達危険な目に遭いつつもティモっちが残してくれた温泉宿泊施設と食べ物で此処まで来たんすよね。』
『尤ももう私達後戻りできない状況なのよ。つまり分不応そうな階層まで来てしまっていて、戻ろうにも魔物がねえ。』

 俺のせいなのか?
『そうか、彼はティモというのか。我々はその事件が発生したと思われる時には既にダンジョンに居たから知らなかったのだが、本当に?聞けば聞くほど別人ではないか?それに太っている?どう見ても普通の体型にしか見えないのだ。彼はいったい何者だろう。』

 何やらアイテムではなく俺の事に話がシフトしていっているな。
 そしてそうだ、記憶が戻ったから忘れていたが、俺って超絶肥えていたんだよな。

 だが今の俺はどうだ。
 気が付けば1ヶ月、その間にすっかり魔力太りは解消されたようだ。
 これってある意味今まで俺に蓄積されていた魔力でどうにかなっていたんじゃね?
 つまり肥えていた理由って魔力なんだよな。
 もう脂肪の蓄えが殆どない。
 この状態で俺はダンジョン内で魔力を使えるのだろうか。

 気が付けばダークネスの効果が切れかかっていたので、俺は背後から声を掛ける事にした。

「あー、初めましての方もいるが、カバンの中身は気に入ってくれたか?」
 俺が背後に居るのを気がつけなかったメンバーは驚いているな。
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