魔法が使えないはずのダンジョンで俺だけ魔法を使えるようになったんだが

よっしぃ

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第22話 温泉に入ろう!

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 桜に後を託した俺はコンテナを設置し、温泉を利用できるようにする為に急いで安全地帯へ向かった。

 そして直ぐに辿り着いた。
 うん、あった。
 硫黄の独特な臭い・・・・・本当は硫化水素なのだがそんなのはこの世界ではどうでもいい事だ。
 なので今後は面倒なので【硫黄の臭い】と表現する。
 早速いつもの場所へコンテナを設置し、先ずは寝床を確保した。
 次に温泉だ。
 いつもと同じように湯船を設けた。

 だが今回はいつも通りでは駄目だ。
 今回は男女別にしておかねば。
 後からついてきている冒険者達の男女比は知らんが、今俺の精神安定上男女別で作るのは必須だ。
 そして脱衣所も男女別で作った。
 しかしなんだ?桜の奴遅いな。

 湯がたまる間に食事を用意しておくか。
 俺は早速ゲットした調理器具一式をストレージから取り出し、準備を開始した。
 食材もまだ沢山ある。
 10人程度でも1ヶ月は十分持つだろう。

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 少し多めに作ってみた。
 ボアのステーキと、やはりボアのミンチを加工したなんちゃってハンバーグ。
 他にも野菜がダンジョンに生えて(どういう理屈かは謎)いるのでこまめに採っておいたのを用いてみた。

 バランスは大事。
 肉だけでは栄養素が偏るからな。
 テーブルに料理を盛った皿を並べ終え、いつでも食べられるぞ?という頃、やっと桜が到着した。

「乗りかたへたっぴいだから遅くなった!」
 どうやら桜の背に乗るには慣れが必要らしい。

「それは済まなかったな。それよりどう?一応人数分以上の食事を用意したから食べないか?」

 それと到着が遅れたのは俺が先に向かった後、全員が我に返り何とか身支度を、つまり衣服を整える時間が必要だったかららしい。
 特にレナーテは治療の為衣類は全て破棄されていたので、何とか全員の衣類から1人分を工面したらしい。
 全体的に薄着だな。
 そうは言っても全員汚れている訳だが、温泉の前に食事を済ませておかないと入浴中に倒れる可能性があるから危険だ。
 なので先に食事。

「あ、その、こんなダンジョン下層でこのような食事をどうやって用意できたのですか?」
 そう言えばレナーテ以外の名前を知らないし、俺も名乗っていなかったりするがどうなんだ。

「気にするな。それも含めておいおい説明はする。それにこっちも色々聞きたい事があるし、そこはまあお互い様という事で先ずは食べよう。因みに毒なんて入っていないから、好きな場所で食べてくれ。なんなら俺の場所はそっちで指定してくれてもいい。」

 多分全員もう空腹がピークに達しているのだろう。既に目線は料理に釘付けだ。
「ではお言葉に甘えて・・・・」
「さあて食べよう。俺も魔法を使いまくって腹が減っているんだ。」

 こんなに大勢の女性と食事なんかした事が無いのに、何故俺はこうも自然に振る舞えているんだ?
 そう思ったが前世の記憶がそうさせているんだと思い出した。

●  作者からのお願い ●

ここまで読んで下さりありがとうございます!
順調にptが増えております!重ね重ねありがとうございます!!
続きが気になる!応援するよ!今後の展開に期待しているよ!等々作者の背中を押して下さると大変心強いです。
また、実際何人の方に読んでもらっているのかある程度の目安となりますので、是非ともお気に入りをお願いいたします。
6月19日現在101名の方がお気に入りに入れて下さっております。
本当にお願いいたします!!!
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