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襲撃から1ヶ月ほどが経っていたみたい

会うのはもう少し先にしてもらいました。

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「僕が学院を卒業するまで、会いません!」

もう、それはもうはっきりと、言い切りました。

「ええ?父もおじいさまも、もううそれはヘルトルーデと会うのを楽しみにしてるのに。」

「え?そうなの?」

「そうなんだよ。僕が選んだ女性だからね。ぜひともって。あ、一番はお母様かな?」

「フィンのお母様?」

「そうだよ。ぜひ会って欲しいな。」

・・・・フィンのお母様か・・・どんな人なのかな?

会ってみたいかも?あ、でもでも・・・・卒業までは会わないぞ?

フィンはここで大人しく引き下がった。
実は・・・・大いに脈あり、と感じたからだ。

恐らくヘルトルーデに、命令すれば会うだろうけど、それでは駄目だし、かといって自ら会いに・・・はあまり期待ができない。

なら、一寸回り道?女性は女性同士?と。
で、母の事を話したら、今までと反応が違った。

これは・・・いける!

だけど焦りは禁物。

あ、それもいいけど、店でばったりとか・・・・はどうだろう・・・・
下手に構えてるより、いいかも。

色々考えるフィンセント王子だった・・・・

・・・・
・・・
・・


・・・・うーん・・・・少しは女の子っぽい服装にした方がいいのかな?
ちょっとカトレインに相談しようかな?

「ねえねえカトレイン?今いいかな?」

「いいよ!何かな?」

「うん・・・実はね・・・・」

僕は女の子っぽい服を持っていない事、フィンと婚約したのだから、少しは女性らしい姿になった方がいいのじゃないかな?と感じている事を話したんだ。

すると・・・・


「じゃあ!一度お店に見に行ってみましょ?ファネッサやヒルメルトもきっと喜んで一緒に来ると思うわ。」

王族の女の子たちは、仲が良くて、年上年下、側室の子供とか正室の子供とか関係なく、皆呼び捨てで名前で呼んでいる。

「お・・・・お手柔らかにお願いします・・・・」

「ふふふ!ヘルト卿・・・じゃない!ヘルトルーデ嬢にお願いされちゃった!どのお店に行こうかな・・・・?」

・・・・あれれ?思ったより乗り気?

もしかして一寸見に行くだけじゃなく、大々的に買っちゃおうとか考えてる?

・・・・こんなちんちくりんの身体に似合う服なんてあるのかな?

そして・・・・
・・・・
・・・
・・



「ヘルトルーデと約束してきたよ!服のお店に行く事にしたよ!」

カトレインはフィンセント王子に報告をしに行った。

「へえ・・・・誰か服を買うのかい?」

「勿論ヘルトルーデよ!」

「どの店に、いつ行くかは決めてる?」

「えっと・・・そこまでは・・・」

「じゃあ僕が決めてもいいかな?場所と日時が分かっていれば、お母様も連れてこれるしね。」
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