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人とのふれあい

復活のアングルホザさん

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立ち上がったアングルホザさんは・・・・凄く背が高い!
首が痛くなっちゃう。

「なんと!信じがたいが、歩ける!」歩けるぞえ!人間、感謝する!」

「あ、僕はヘルトだよ?」

「む・・・・そうか、すまぬなヘルトとやら。その薬は、とんでもないのう。殆どの回復手段を受け付けぬ我が怪我を、よくもあっさりと治療したものよのう。」

え?回復手段が無い?そんな人いるのかな?
あ、でもあのダンジョンには、この人は入れないね・・・・

「ヘルトありがと、お母さん助けてくれて。」

「いいんだよそんなの。じゃあ、もういいかな?僕は帰るから、さようなら。」

僕は帰ろうとしたのだけれど・・・・

「ぬ!待てヘルトとやら!我を治療しておいて、礼の一つも受け取らぬとは、どういう事なのじゃ!」

え?お礼?そんなのいらないなあ。

「困った人に助けを求められたら、助けるの当たり前じゃないですか。」

・・・・ヘルトの倫理観では、全く知らない人を助けるのは、あくまで助けを求められた場合。目の前で人が死んでいようが襲われていようが、それは関係ない。

知り合いなら別。
一応声をかける。

そして助けを求められたら、助ける。

だけど、例外もある。

自らも襲われている場合や、助けたほうが自らに利がある場合。

「あ、別にお礼はいらないから、じゃあ!」

素早く移動しようとしたら・・・・アングルホザさんに回り込まれた。
え?あの巨体で、この速度?凄すぎ。

「何故じゃ!何故受け取らぬ!」

「何度も言ってるけれど、お礼が欲しくて助けた訳じゃないよ?」

「ぬ・・・・例を受け取ってくれねば、われの気が済まぬのじゃ!受け取れ人間よ!」

「ヘルトだよ?」

「ぬ・・・・済まぬなヘルト。では・・・・そうじゃ!我が子フェンリルを預けようぞ!あれがおれば、大概の魔物は近づかぬぞ!」

「え・・・・それってお礼?」

「当り前じゃ!フェンリルの毛皮は人間の間では高額で取引されておると聞く。自ら纏えば力が得られよう。」

「え?この子の毛皮をはいじゃうの?」

「その方の薬があれば、たちまち治ろう。」

そんなのでいいのかな?きっと痛いよ?

「ヘルトと一緒に住める!嬉しい!」

「え?一緒に住むの?まあいいけれど、お家狭いよ?」

「あ、別に家で寝ないでも大丈夫だよ?お外でいつも寝てるから。この毛だしね。寒いのはへっちゃらさ!」

「ではそういう事じゃ。よろしく頼むぞヘルト。」

あれ?どうしてこうなっちゃったんだろう?
でもまあいいか・・・フェンリルの毛、触り心地よさそう・・・・
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