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新たな仲間と共に

第107話 それぞれの課題と共に

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 あれから約1週間、ひたすら94層でリビングアーマーと戦っている。
 対人戦を意識した戦いを行いながら戦っているが、94層の魔物なので相当強い。
 しかしレベルの上がった魔法戦士と神聖騎士には余裕すら感じられる。
 レイナウトもセシルもダメージを負っていない。

 そして地味に凄いのが精霊使い。
 レベルが上がるとより高位の精霊を使役できるので、ロースの精霊はリビングアーマーをあっという間に仕留めている。
 そしてデルクだが、93層で1人で素材の確保をしていたりする。

『凄い!ヒヒイロカネがこんなに確保できるとか素晴らしすぎる!』
 土魔法で周囲の鉱物を移動させ、狙った鉱物だけにしてしまい、収納かばんに仕舞っていく。

 93層はヒヒイロカネの階層。
 しかしながら、他の鉱物がない訳ではない。
 主に鉄からなる鉱物群。
 時にミスリルだったり、アダマンタイトだったり、オリハルコンだったり。

 概ね鉄に隠されてぱっと見は分からない。
 そして金や銀もあり、どうしてもそちらに目が行ってしまう。
 特に金。

 他の階層でもそうだったが、ここで確保できる金は塊なのだ。
 普通有り得ない。

 他の鉱物にほんの少し混じっているものだが、場合によっては人の頭ほどの塊が出土する。
 一体どうなっているのだろうとデルクは思うのだが、今は魔法でひたすら採掘。
 最近は収納かばんの性能も上がり、1つのカバンに数千キロは入る容量を作成可能。

 しかしこれだけ大量に確保すれば、いかに数千キロと言えどもあっという間に制限いっぱいになる。

『カバンも限界だ・・・・何か方法を考えないと。』
 無限収納。それが出来れば今後は重量制限を一切考えなくて済む。
 だがレベル上げにも限界はある。

 ファーストジョブを戦闘職にしつつ、セカンド、サードを生産職にしてのレベリング、若しくはひたすら対象のアイテムを作り続けるか。

 しかし戦闘をしながらのレベリングではあまり生産系は上がらない。
 やはり実際にアイテムを作って数をこなさないといけないかなあ。
 そんな事を思いつつ、鉱物はあるから鍛冶スキルや錬成スキルは上がりそうだけど、カバンの作成みたいに布なんかが用意できないと、ダンジョンでは限界?
 何かあればいいんだけど、そう言った素材って何処かで手に入らないかなあ?

 そこでデルクは考える。

 ダンジョンにも植物や、魔物の皮や糸のような素材がドロップするのじゃない?
 それらを使えばもっとかばんが作成できるんじゃないだろうか。

 4人の実力があれば、95層は普通に突破できる。
 その先はまだ確認していないので、98層まで行ってみようかな。
 あと3人のレベルがそれぞれ1つ上がれば行ってみてもいいよね?

 何で前回行かなかったのか?
 自分がこの先に向かうのを楽しみにしているのを感じ、驚くデルクだった。
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