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異世界の街”ティルドール”

第51話 前重 佐和

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・・・色々貴重な時間を過ごした。
安楽座さん・・・・え、みつえと呼ぶのか、今後。慣れるまで照れるな。

さて・・・別の部屋に行くか?
ノックすると

「どなたですかあ?」
と、前重先生か。

「俺です、口田だけど。」

「口田さんですかあ?どうしたんですかあ?」

ちょっと変な感じだ?
「少しお話しできればと思って。お邪魔なら、出直します。」

「いえいえお邪魔なんて大歓迎ですわ。ササ、入っていらして。」

ドアを開けてくれた前重先生は・・・・ガウンみたいなのを羽織ってる。

で、ネグリジェというんだろうか?薄地の寝間着を着ていて、ちょっと色っぽい。
見事な細い脚とか、もう眩しいです!

「あ、ベッドに腰かけますかあ?」

そう言ってベッドに腰を下ろす前重先生。そして隣を勧めてくる。

遠慮なく座る。フフッと笑う前重先生。
およ?いい感じじゃね?

そう思ってたら、

「もしかして、夜這いですかあ?口田さんなら大歓迎ですよお?脱ぎます?」

え?マジで?そう思ってたらしなだれかかってくる前重先生。

これはイケる?!

そう思ってたんだけど、しかも顔を近づけてくるんだけど・・・・酒臭!

うわ・・・・出来上がってるやん前重先生。何処で調達してきたのやら。

「これぐらいで酔いませんわ!!」

いや、酔ってるし?

「ねえ口田さん・・・繁在家さんはせつと呼び捨てにしていらしてるのに、なぜ私は前重先生なんですかあ?」

「いや・・・ねえ?」

酔っ払い嫌い・・・・

「私の事も名前で呼んでね?」

「マジですか?」

「まじですわ?それとも・・・・もしかして・・・私の名前、覚えてないんですか・・・?」

え?みつえに続いて前重先生キター!
いや、こんな美女だし、酒のせいだよな?

「もちろん、覚えてますよ?」

「本当ですか?じゃあ今から名前で呼んで下さらないかしら?し・も・ん・さ・ん?」

・・・・思い出せん・・・・あ、ここはまたスキルに頼ろうか?
俺ってこんな奴なんだよこれじゃあモテんわな。よし見てやる、前重先生の全てを見てやるんだ!


<名前:前重 佐和>

<種族     :人間>

<年齢        :30>

<性別:女の子>

< LV        :8>

<職業:教師:冒険者>

<力            :E>

<体力        :D>

<知力        :A>

<精神力    :B>

<俊敏        :D>

<魅力        :A>

<運            :E>

<保有スキル>

清掃・料理・調理・裁縫・刺繍・装飾・調薬・服飾・デザイン・護身術

<譲渡スキル>



<称号・賞罰:・冒険者・オークスレイヤー・>

<所属>

パーティ”吹奏楽と口田”ランク F


クラン”御国台”    ランク F


知力と魅力がAだと・・・・?
流石美人教師。
俺のステータスがかすむ。

あれ?みつえもそうだけど、妙に料理や装飾関係が多いな?そう言う学校なのか?
そう思ってると前重先生が

「やっぱり忘れてるんですね?」

「いえ!ばっちり覚えてますよ!(忘れてました)佐和さん。」

「・・・さ・わ・と呼んでほしいですわ。」

「えっと・・・・さわ。」

「きゃー私にもやっと春が来たのかしら?ねえ私を貰って下さらない?」

・・・・大丈夫かこれ?でも・・・ごくっ!

「えっと・・・・いいんですか?貰っちゃっても?」

一応聞いておこう。

「もちろんですよ、しもんさんなら大歓迎・・・・うっ・・・・気もちわるい・・・・」

あ、これあかん奴や。
急いで洗面器を購入。取り出すと、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・自主規制・・・・・・・・・・・・・・・・

タオルを出して、拭く。
あ、そう言えば俺って魔法を使えるんだっけ?
どうやって使うんだ?
取り敢えずさわの汚れた服を綺麗にする、というイメージを思い描くと、何かキラキラとする感じ。
見るとさわの服は綺麗になる。

おお!これが魔法というやつか?

「しもんさん・・・・」

いかん、そう抱きつかれると・・・・わ・・・パンツ丸見え・・・あかん、酔っ払いに手を出せば、人生詰む。
そうだ、回復魔法だ!確かあったはず。

先ほどのように念じると、さわが煌めく。おおお?
すると、いきなりシャンとしたさわが。

「・・・・きゃー!ごめんなさい、私ったらなんて事を?いえ、いいんだけれども、大人だし?ねえ・・・しもんさん?」

「失礼しました~」


・・・・いけず・・・・

そう佐和さんが言ったような・・・・

またもやチャンスを逃す俺。
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