精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない

よっしぃ

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第107話

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 ●  今回、後半は訳が分からない描写になっているかもしれませんが、主人公の精神の状態、と思って下さい。   ●


 さて、現在95層の安全地帯に居る訳なんだが、あれからオリビアさんの様子がおかしい。

 俺を見つめているのだ、ずっと。

 勘違いでなければ、俺に好意を寄せている、そんな表情をしているのだ・・・・まさかとは思うが、最近名前が出てこなかった元ギルド嬢、今は【メイエリング】にある俺の屋敷で1人留守番をしている(はずの)ステファニーさん同様、オリビアさんもショタなのか?
 俺の思考を読み取ったのかオリビアさんが、
「ステファニー様とは違います。私は相手の外見で判断いたしません。ヘイマンス様は外見が10歳程度ですが魂は既に、壮年の域に達していると見受けられます。」

 壮年って・・・まさか過去生、つまり前世の記憶が備わっていたりする?そうであれば壮年というのは何となく説明できそうだが、それだったらそれで記憶がなあ。
 今の所、ヘイマンスとしての記憶しかない。
 記憶喪失だったりしている可能性も・・・・いや、単に俺はまだ10代のはずなのに、実際は50歳を超えていたりするのだろうか。
 若返りとか・・・・ないな。
 だがやはり【魂は既に壮年の域に達している】っていうのが気になる。
 うーん、どういうい事なのだろう。
 聞いてみる?何だか怖いな。

「あのさ、俺バカだからオリビアさんが言っている事の殆どが理解できなかったんだ。だからもっと簡単に言ってくれないかな?」
 やっぱり怖いが知りたいという欲求が勝ってしまった。
「私にもわかりませんが、感じるのです。熟成された魂をヘイマンス様から感じるのです。」
 ・・・・余計に理解できなくなった。
「ごめん、ますます分からなくなった。」
「申し訳ありません・・・・ではこうすればわかって頂けるかもしれません。私と接触すれば、私の中にある何かを感じて頂けるやもしれません・・・・では失礼いたします。」
 何の事だと思ったが、綺麗な顔が俺の真ん前にやってきて・・・・唇を塞がれた。

 塞がれた瞬間オリビアさんを感じた。
 何言っているんだと思うだろうが、そうなんだ。
 何かこう魂で知る?みたいな・・・・俺も大概理解以不能な事を思うようになったと感じたが、そうとでしか言いようがない。

 なんかこう、目を瞑っていると真っ暗な世界が広がり、その中に1人ぽつんと立っている、そんな感覚って理解できる?
 そんな時に何かのうねりを感じるんだ。
 感じるだけで見えないんだが、何かがやってくる、そんな感じ。
 それが何か最初は理解できなかったが、オリビアさんの接吻によって、今まで俺にあったもので感じていなかった事が理解できるようになった。

【地脈】について、オリビアさんを通してだが、俺にも感じられるようになった。
 今まで寝っ転がったら地脈に繋がるのはこういうものだと思っていたが、それが何故そうなるのか理解していなかったのが、理解できた・・・・と思う。
 理解ができただけであって、寝転がらないで繋がる事も出来る様になったが、未だ寝転がった方が効率よく繋がる。

 俺の中に大量の情報が入り込んだので、具体的な事はもう少ししないと頭の中で整理できないと思うが、確かに理解した。
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