102 / 123
第100話
しおりを挟む
ダンジョンに入って直ぐ1層から50層へ向かった。
50層につくと直ぐに51層へ向かう通路がある。
早速51層へ移動した。
50層まで驚異的な速度で進んできた俺とオリビアさん。
【メイエリング】のダンジョンと同じ考えであれば、最短3日で100層へ到達できる計算になるが、実際には魔物と戦闘になるのでそう上手くいかないはず。
【メイエリング】では何故か66層を境に、魔物が急に強くなっていた。
このパターンを適応すれば、66層以降は進む速度がかなり遅くなる。
なので実際3日で100層というのは不可能に近い・・・・なので此処で秘策を炸裂させようかと・・・・そんな大げさじゃないけれどね。
いつものように地面へ寝そべり、精霊さん方に先行してもらい100層までの魔物を間引いてもらえば、俺とオリビアさんは3日と言わずもっと早くに100層へ到着できる可能性がある。
まあそう上手くいくとは思えないが、ここは頼る一択。
何せ攻略が目的ではなく、エレンとの合流が目的なのだから。
なので最優先は攻略速度。
だからって睡眠や休憩、食事を疎かにする訳にはいかない。
しかしこの方法、いい事ばかりではない。
何故ならば、俺が地面に寝っ転がっている間、精霊さん方は活躍してくれるが、俺は地面に拘束されてしまうので、先へ進む事が出来ないのだ。
なのでこまめに精霊さん方には魔物を間引いてもらい、俺とオリビアさんが魔物と極力対峙しないで済む程度に先行してもらう必要がある。
2~3層程度までかな。
「オリビアさん、精霊さん達に先行してもらうので、少し待ってほしい。」
だがオリビアさんから意外な返答が。
「ここはまだ問題ないので、私が戦います。精霊様にはもう少し後で活躍して頂きたいのです。」
「それはいいが、あまり時間を掛けたくない。」
「65層までは問題ないと思われますが、気になるようでしたらサラマンダー様に先行して頂きましょう。サラマンダー様だけでしたら、今のヘイマンス様が所持している魔力で事足りましょう。暫くは徒歩で問題ありません。ヘイマンス様が地脈に繋がるのはもっと深い階層で大丈夫でしょう。」
オリビアさんが自信に満ちた、確信をもった返答をしてくれた。
何だか安心してしまうし、レベルアップできていてよかったと感じる瞬間だ。
もし何かあれば直ぐに地面へ寝そべればいいし、いったん任してしまおう。
「じゃあ頼んだ。」
「頼まれました・・・・早速魔物です。」
急ぐ必要はないが、だからと言って時間を掛けてもいい訳ではない。
その辺りオリビアさんは分かっているようで、また無駄のない動きであっという間に魔物を仕留めてしまった。
相変わらず高スペックだ。
「さあ、行きましょう。」
この後55層まで魔物と出会わなかった。
きっとサラマンダーさんが仕事をしてくれたんだろう。
50層につくと直ぐに51層へ向かう通路がある。
早速51層へ移動した。
50層まで驚異的な速度で進んできた俺とオリビアさん。
【メイエリング】のダンジョンと同じ考えであれば、最短3日で100層へ到達できる計算になるが、実際には魔物と戦闘になるのでそう上手くいかないはず。
【メイエリング】では何故か66層を境に、魔物が急に強くなっていた。
このパターンを適応すれば、66層以降は進む速度がかなり遅くなる。
なので実際3日で100層というのは不可能に近い・・・・なので此処で秘策を炸裂させようかと・・・・そんな大げさじゃないけれどね。
いつものように地面へ寝そべり、精霊さん方に先行してもらい100層までの魔物を間引いてもらえば、俺とオリビアさんは3日と言わずもっと早くに100層へ到着できる可能性がある。
まあそう上手くいくとは思えないが、ここは頼る一択。
何せ攻略が目的ではなく、エレンとの合流が目的なのだから。
なので最優先は攻略速度。
だからって睡眠や休憩、食事を疎かにする訳にはいかない。
しかしこの方法、いい事ばかりではない。
何故ならば、俺が地面に寝っ転がっている間、精霊さん方は活躍してくれるが、俺は地面に拘束されてしまうので、先へ進む事が出来ないのだ。
なのでこまめに精霊さん方には魔物を間引いてもらい、俺とオリビアさんが魔物と極力対峙しないで済む程度に先行してもらう必要がある。
2~3層程度までかな。
「オリビアさん、精霊さん達に先行してもらうので、少し待ってほしい。」
だがオリビアさんから意外な返答が。
「ここはまだ問題ないので、私が戦います。精霊様にはもう少し後で活躍して頂きたいのです。」
「それはいいが、あまり時間を掛けたくない。」
「65層までは問題ないと思われますが、気になるようでしたらサラマンダー様に先行して頂きましょう。サラマンダー様だけでしたら、今のヘイマンス様が所持している魔力で事足りましょう。暫くは徒歩で問題ありません。ヘイマンス様が地脈に繋がるのはもっと深い階層で大丈夫でしょう。」
オリビアさんが自信に満ちた、確信をもった返答をしてくれた。
何だか安心してしまうし、レベルアップできていてよかったと感じる瞬間だ。
もし何かあれば直ぐに地面へ寝そべればいいし、いったん任してしまおう。
「じゃあ頼んだ。」
「頼まれました・・・・早速魔物です。」
急ぐ必要はないが、だからと言って時間を掛けてもいい訳ではない。
その辺りオリビアさんは分かっているようで、また無駄のない動きであっという間に魔物を仕留めてしまった。
相変わらず高スペックだ。
「さあ、行きましょう。」
この後55層まで魔物と出会わなかった。
きっとサラマンダーさんが仕事をしてくれたんだろう。
129
お気に入りに追加
959
あなたにおすすめの小説

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。


屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです
わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。
対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。
剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
(11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。
追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる