95 / 123
第93話
しおりを挟む
オリビアさんがダンジョンデビュー!
本来であればおっかなびっくり、ドキドキなのだろうが、今回は俺の都合でオリビアさんが付いてくる。
俺が無理にダンジョンへ!とならなければオリビアさんはダンジョンデビューしなかったはず。
まだ俺はオリビアさんと言う女性を理解できていないが、彼女は顔の表情に苦戦しているようで、こっそり笑ったりしかめっ面を鏡の前でしているのを見かける事があったが・・・・見ないふりをしておいた・・・・人前で苦労している姿を見られたくないらしい。
で、やっとダンジョンへ入った所だが、いざ入るとオリビアさんは冷静に振る舞っていた。
最初は低層なので強い魔物は現れないものの、恐らく今まで魔物と戦った事がないオリビアさん。
先ずは魔法で様子見程度に攻撃をしていたが、暫くすると何処で手に入れていたのか細長い棒?を持って魔物と戦っていた。
正確には先端に少し湾曲しているように見える刃が付いていた。
それが様になっている上に、棒を振るその姿は美しい・・・・まるで舞っているようだった。
しかも無駄がない動きに見えるから不思議だ。
「ヘイマンス様、いかがでしょうか。」
ダンジョン攻略の先輩たる俺に意見を聞いてくるオリビアさん。
先輩と言っても2回しか来た事が無かったからあまり意見を求められてもねえ。
今回3回目だし?
だけどまあ、そのオリビアさんは全く問題なかったりする。
むしろ俺の活躍がああ!!
全く仕事をしていない俺。
「完璧だけれど、最初から飛ばすと後がきつくない?」
オリビアさんは、はて?といった感じで首をかしげながら、
「まだ体力は9割以上残っていますし、一日中動いても問題ないよう日頃から鍛えておりますので、そこはご安心下さい。」
流石だ。
そうか、オリビアさんは鍛えているのか・・・・スタイルがいいのは努力の賜物か。
「オリビアさんの魔法は無駄がないというか、威力も適切だし、武器を持って戦うにしても精錬された動きに感じたよ。」
「ではこのままのスタイルで戦ってまいりますので、もし不都合があればいつでも指摘を。」
うーん、オリビアさんの好きに動けばいいのに。
「あー、そのままでもいいけれど、戦い方は相手を見ながら、周囲を見ながら自由に変えていけばいいと思う。」
オリビアさんと喋りながら魔物と戦っているが、うん、彼女は余裕だな。
エレンの場合とは全く違う安心感がある。
エレンは華奢に見えるが武具を用いての戦闘が出来る様に鍛えていて、体力もあるから力技で戦っても体力が尽きなかったもんなあ。
先ず投擲だったし。
一方の俺は未だ体力がない。
寝込んでいた事を考慮しても、元々の体力が無いから、このまま行けばオリビアさんはあっという間に俺を抜いてしまうだろう。
それとオリビアさんの武器、柄は組み立てて使うようだ。
道理であんな長尺物を、誰にも気が付かずに持ち込めたのか、と1人納得した。
本来であればおっかなびっくり、ドキドキなのだろうが、今回は俺の都合でオリビアさんが付いてくる。
俺が無理にダンジョンへ!とならなければオリビアさんはダンジョンデビューしなかったはず。
まだ俺はオリビアさんと言う女性を理解できていないが、彼女は顔の表情に苦戦しているようで、こっそり笑ったりしかめっ面を鏡の前でしているのを見かける事があったが・・・・見ないふりをしておいた・・・・人前で苦労している姿を見られたくないらしい。
で、やっとダンジョンへ入った所だが、いざ入るとオリビアさんは冷静に振る舞っていた。
最初は低層なので強い魔物は現れないものの、恐らく今まで魔物と戦った事がないオリビアさん。
先ずは魔法で様子見程度に攻撃をしていたが、暫くすると何処で手に入れていたのか細長い棒?を持って魔物と戦っていた。
正確には先端に少し湾曲しているように見える刃が付いていた。
それが様になっている上に、棒を振るその姿は美しい・・・・まるで舞っているようだった。
しかも無駄がない動きに見えるから不思議だ。
「ヘイマンス様、いかがでしょうか。」
ダンジョン攻略の先輩たる俺に意見を聞いてくるオリビアさん。
先輩と言っても2回しか来た事が無かったからあまり意見を求められてもねえ。
今回3回目だし?
だけどまあ、そのオリビアさんは全く問題なかったりする。
むしろ俺の活躍がああ!!
全く仕事をしていない俺。
「完璧だけれど、最初から飛ばすと後がきつくない?」
オリビアさんは、はて?といった感じで首をかしげながら、
「まだ体力は9割以上残っていますし、一日中動いても問題ないよう日頃から鍛えておりますので、そこはご安心下さい。」
流石だ。
そうか、オリビアさんは鍛えているのか・・・・スタイルがいいのは努力の賜物か。
「オリビアさんの魔法は無駄がないというか、威力も適切だし、武器を持って戦うにしても精錬された動きに感じたよ。」
「ではこのままのスタイルで戦ってまいりますので、もし不都合があればいつでも指摘を。」
うーん、オリビアさんの好きに動けばいいのに。
「あー、そのままでもいいけれど、戦い方は相手を見ながら、周囲を見ながら自由に変えていけばいいと思う。」
オリビアさんと喋りながら魔物と戦っているが、うん、彼女は余裕だな。
エレンの場合とは全く違う安心感がある。
エレンは華奢に見えるが武具を用いての戦闘が出来る様に鍛えていて、体力もあるから力技で戦っても体力が尽きなかったもんなあ。
先ず投擲だったし。
一方の俺は未だ体力がない。
寝込んでいた事を考慮しても、元々の体力が無いから、このまま行けばオリビアさんはあっという間に俺を抜いてしまうだろう。
それとオリビアさんの武器、柄は組み立てて使うようだ。
道理であんな長尺物を、誰にも気が付かずに持ち込めたのか、と1人納得した。
148
お気に入りに追加
959
あなたにおすすめの小説

生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

加護とスキルでチートな異世界生活
どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!?
目を覚ますと真っ白い世界にいた!
そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する!
そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる
初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです
ノベルバ様にも公開しております。
※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる