精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない

よっしぃ

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第44話

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 何かアクションがあるのはこの階層と想定していたのに、無防備にも俺はカバンを地面へ置き、ポーションは何処だっけ?とか思いながら探していた。
 なので俺は背後に全く気がいっておらず、あろう事か真正面にボプさんが立っているのに気が付いていなかった。

 エレンは以前使っていた武具と、新たに精霊から貰った武具を地面へ置いて、何か思う所があるのか新しい装備と見比べているようだ。

 まだ使いこなせていないらしいからか、100層を目前に、万が一に備えこうして念入りに、ぎりぎりまで調べているのだろう・・・・本来の目的を忘れてしまう程に。

 ボプさん達は何か元々のパーティーメンバーと喋ってるようだが、距離があるので何を話しているのか聞こえない。

『そうだ、腰につけているポーチにも何かあったはず。』

 俺は何も考えず腰に装着していたポーチを取り出した・・・・今回のダンジョンアタックで一度も外した事が無いのに。

 気が付けばエレンと同じく持ち物を軒並み地面に並べていた。

『うーん、残りはじいちゃんに預けているのと、屋敷に置いてあるのだからなあ。あ、関係ないけれど短剣ってどうなんだ?』

 何故か俺は短剣まで地面に置こうとして一旦やめた。そう言えば指輪ってどうなんだ、と思ったからだ。
思わず指輪を眺めた。
外そうとした時エレンが視界に入ったが、やはり持ち物全て地面に置いて・・・・綺麗に並べてあったりする。
 
 俺とエレンが所持品の殆どを地面に置いたのを確認したのを見計らったかのように、ボプさんが俺に声を掛けてきた。

「ヘリット・ヘイマンス、もうお前の行動に我慢ならん、ここまでだ。」

 ●第1話参照●

 再びSide ボプ

「2人共ボス部屋に入ったか?」
 俺の能力はレジストできないから当然なのだが、思ったよりも上手くいったな。
「当然っす!いつも流石っすね!」
「己の能力は最後まで取っておくものだよ。さて、お前達はカバンを回収してくれ。」

 バカな連中にクソガキのカバンを回収させ、俺は目的の武器を頂戴しに行くか。
 まさか全員俺が利用しているとは思っていないだろう。
 俺の能力は精神に働きかける。
 それもじっくりと、長期にわたって行う地味な能力だ。

 だが効果は御覧の通り、あのエレンにすら抵抗する術を持たず俺の言いなり。
 いや、言っていないな。
 エレンは何故、武具を先程地面に並べたのか気が付いていないだろう。
 ここまで1ヶ月かかった。
 どうやら俺の事が怪しいと色々嗅ぎまわっていたようだが、俺の能力になす術も無いとか・・・・おお!これがエレンの武器か?
 同じようなのが二振りあるし、鎧も二組ある?
 これで俺も安泰だが、あいつ等は2人がボス部屋で死んで、その後残されたアイテムを回収する、そう思っているのだろうがそうじゃない。
 こうして2人には自ら置いて貰った。
 我慢した甲斐があったってものだ。
 これで単独100層も夢ではなく現実的になったが、万が一の時はあいつ等を囮に脱出する事もありえるから、やはり今まで通り利用するか。
 あっちの方も・・・・エレン、もったいなかったが・・・・やはりこれでいい。

 ・・・・遅いな。
 頼りにしていた剣と鎧がないのによくもつ。
 今のうちに剣を慣らしとくか。

 ボプが想定していた時間より遥かに時間がかかったが、数時間後やっとボス部屋の扉が開いた。

 ボス部屋は誰かがいる限り閉じているのだが、ボスを討伐するか中に居る冒険者が全滅するまで開かない・・・・しかもボス部屋で冒険者が死ぬと、所持している装備やアイテムがその場に残り、死体は消えるのだ。

「さあ、俺達も入ろう。」
「リーダー楽しみっすね?あれ、何かいつもと違うっす?」

 そりゃあエレンが装着していた鎧を装着していたら違うだろう。
 尤もマントを背にしている上に、偽装のアイテムである程度全身を隠しているから認識しずらいだろうが、全部を隠せた訳じゃないからな。
「クソガキのカバンに入っていたんだ。」
「そうっすか?気が付かなかったす。あ、待って下さいよ!」

 女共はどっちがエレンの鎧を装着するかで激しい議論を交わしているが、エレンが装着していた鎧は女性専用の装備ではないのだよ、バカな女達だ。
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