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第41話
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Side 屋敷(主にステファニー視点)
ヘイマンスとエレンがダンジョン90層付近を攻略している頃、一度も寝泊まりをした事が無いとはいえ、手に入れた屋敷は既に活動を開始していた。
中心にいるのは元ギルド職員。
ステファニー・フリッケマだ。
盛大にショタ好きだというのがバレているが、開き直っている。
そして暫定的とはいえ修道院から3名が派遣されている。
現在屋敷の管理に若い女性・・・・しかも全員見目麗しいという、貴族が知ればどんな反応を示すか・・・・が黙々と作業を行っている。
現在屋敷の主が不在な為、する事と言えば次々と運ばれてくるダンジョン産ドロップアイテムを仕分・運搬する作業。
修道院で暮らす女性は神の所有物、という情報は広く知れ渡っており、ついうっかり富裕層や貴族がその財や権力をかさに女性を所望すると、気が付けば御家断絶、商家は倒産の憂き目にあうという結果が知れ渡っており、若くて綺麗な女性を所望するこうした層からも、どうしたら手に入れられるか模索しつつも手が出せない現状があった。
だがここで一つの例外が発生した。
とある冒険者が手に入れた屋敷に、修道院から3名もの女性が派遣されているというのだ。
それも全員若くて見目麗しい女性ばかり。
貴族達が知るや否や修道院に問い合わせが殺到したとかしなかったとか。
で、ここで一つの事実が告げられた。
ヘリット・ヘイマンスという冒険者が10年近くにわたりほぼ毎日個人で多額の寄付をしてたと言う情報が何処からかあっという間に広がってしまった。
それも毎回金貨で、というからとんでもない話だ。
それが10年、最近では数十枚の寄付が毎回行われていたというから末恐ろしい。
結局金で・・・・は成立しそうだが、恐らく破産するだろう、むしろ足りない。
噂では寄付金の総額は金貨5万枚に達すると噂されており、これは貴族の領地収入を大幅に超えてしまい、王国内でこれだけの財を成せる貴族、若しくは団体の存在は恐らくないだろうと思われる。
で、ステファニー・フリッケマは困惑している。
修道院から派遣された3名の女性はそれぞれ優秀、優秀過ぎるのだ。
何も言わずとも自ら率先して働くのだ、それもこちらが望む以上の成果と共に。
しかし、それでも一緒に働く仲間なのだ、もっとコミュニケーションを・・・・と思うステファニーだが、3名ともくせが強すぎて対処に苦慮している。
1人は女のステファニーが見ても完璧すぎる美貌の女性だ。
切れ長の目というのもあって、一見すると冷たい感じに見える。
所謂クールビューティーだ。
屋敷で働くにあたり相手の美貌は関係ないのだが、彼女には大いなる問題があった。
それは全くの無表情なのだ。
感情を一切読み取れない表情。
それも今まで一度も冷たいと受け止める表情以外を見た事が無い。
そして発する言葉も必要最低限しかなく、やはりそっけない感じに思える。
だが3名の中で一番結果を残しているのも事実だ。
次の女性は背が高く、世間で言うモデル体型でかなり細い。
パッと見3名の中で一番非力に見えるのだが、怪力の持ち主だったりする。
ステファニーともう1人、2人がかりでも持てない荷物を片手で軽々と持ち上げてしまう。
そのくせ声高でよく喋る。
本当に駄目な時は一切喋らない分別はあるようだが、ひたすら喋っており、相手は大抵クールビューティの女性。
しっかり仕事はこなすので目を瞑っている。
それに彼女は買い出し等も自ら進んでこなしており、ひたすら喋る事が功を奏しているのかどうかは分からないが、4名の中で・・・・こう見えてステファニーは長年冒険者ギルドで受付をしていたので接客態度は申し分なく、一番社交的と思っていたが彼女は人の受けがよく、所謂人誑しに近い。
本人に人を誑し込む意図はないのだが、むしろ相手が勝手にそう思ってしまうから困りものだ。
最後は主に庭の仕事をする女性。
当初正式な庭師を招こうと考えていたステファニーだが、3人目の女性は恐らくスキル持ちで、屋敷に派遣されて直ぐ勝手に仕事を始めていた。
悔しいがセンスの塊みたいな存在で、彼女が手入れをした庭は何処の王侯貴族の庭か、と思われるような素晴らしい出来になっているのだ。
そして・・・・実際彼女以外の、ステファニーを含めた3名は胸があまりない。
庭の手入れを率先している彼女のそれは・・・・規格外だった。
胸が大きいと、体型全体も大きくなりがちだが、彼女の腰はかなり細く羨ましいほどのくびれだった。
そんな彼女にも問題がある。
どうした事か全く喋らないのだ。
自己紹介の時ですら本人ではなく、よく喋るモデル体型の力持ちさんが紹介していたぐらいだ。
もしかして声が出せない?
修道院とは一体・・・・そう思ってしまうステファニーだった。
今日もステファニーは大量の荷物を冒険者ギルドへ運んでいる。
彼女は1割、残りは力のある女性が運んでくれているのだが。
『はあ・・・・ヘリット様、一体ダンジョンでどんな活躍をしているのかしら。ドロップアイテムが多過ぎよ。』
毎日大量のドロップアイテムで屋敷の倉庫は一杯になる。
「ヒツジさーん終わったよー!」
・・・・荷物を大量に運搬してくれる手前あまり言いたくはないが、私は執事だ!
はあ・・・・折角ショタを独占できると思ったのに・・・・ライバルが多い?
ヘイマンスとエレンがダンジョン90層付近を攻略している頃、一度も寝泊まりをした事が無いとはいえ、手に入れた屋敷は既に活動を開始していた。
中心にいるのは元ギルド職員。
ステファニー・フリッケマだ。
盛大にショタ好きだというのがバレているが、開き直っている。
そして暫定的とはいえ修道院から3名が派遣されている。
現在屋敷の管理に若い女性・・・・しかも全員見目麗しいという、貴族が知ればどんな反応を示すか・・・・が黙々と作業を行っている。
現在屋敷の主が不在な為、する事と言えば次々と運ばれてくるダンジョン産ドロップアイテムを仕分・運搬する作業。
修道院で暮らす女性は神の所有物、という情報は広く知れ渡っており、ついうっかり富裕層や貴族がその財や権力をかさに女性を所望すると、気が付けば御家断絶、商家は倒産の憂き目にあうという結果が知れ渡っており、若くて綺麗な女性を所望するこうした層からも、どうしたら手に入れられるか模索しつつも手が出せない現状があった。
だがここで一つの例外が発生した。
とある冒険者が手に入れた屋敷に、修道院から3名もの女性が派遣されているというのだ。
それも全員若くて見目麗しい女性ばかり。
貴族達が知るや否や修道院に問い合わせが殺到したとかしなかったとか。
で、ここで一つの事実が告げられた。
ヘリット・ヘイマンスという冒険者が10年近くにわたりほぼ毎日個人で多額の寄付をしてたと言う情報が何処からかあっという間に広がってしまった。
それも毎回金貨で、というからとんでもない話だ。
それが10年、最近では数十枚の寄付が毎回行われていたというから末恐ろしい。
結局金で・・・・は成立しそうだが、恐らく破産するだろう、むしろ足りない。
噂では寄付金の総額は金貨5万枚に達すると噂されており、これは貴族の領地収入を大幅に超えてしまい、王国内でこれだけの財を成せる貴族、若しくは団体の存在は恐らくないだろうと思われる。
で、ステファニー・フリッケマは困惑している。
修道院から派遣された3名の女性はそれぞれ優秀、優秀過ぎるのだ。
何も言わずとも自ら率先して働くのだ、それもこちらが望む以上の成果と共に。
しかし、それでも一緒に働く仲間なのだ、もっとコミュニケーションを・・・・と思うステファニーだが、3名ともくせが強すぎて対処に苦慮している。
1人は女のステファニーが見ても完璧すぎる美貌の女性だ。
切れ長の目というのもあって、一見すると冷たい感じに見える。
所謂クールビューティーだ。
屋敷で働くにあたり相手の美貌は関係ないのだが、彼女には大いなる問題があった。
それは全くの無表情なのだ。
感情を一切読み取れない表情。
それも今まで一度も冷たいと受け止める表情以外を見た事が無い。
そして発する言葉も必要最低限しかなく、やはりそっけない感じに思える。
だが3名の中で一番結果を残しているのも事実だ。
次の女性は背が高く、世間で言うモデル体型でかなり細い。
パッと見3名の中で一番非力に見えるのだが、怪力の持ち主だったりする。
ステファニーともう1人、2人がかりでも持てない荷物を片手で軽々と持ち上げてしまう。
そのくせ声高でよく喋る。
本当に駄目な時は一切喋らない分別はあるようだが、ひたすら喋っており、相手は大抵クールビューティの女性。
しっかり仕事はこなすので目を瞑っている。
それに彼女は買い出し等も自ら進んでこなしており、ひたすら喋る事が功を奏しているのかどうかは分からないが、4名の中で・・・・こう見えてステファニーは長年冒険者ギルドで受付をしていたので接客態度は申し分なく、一番社交的と思っていたが彼女は人の受けがよく、所謂人誑しに近い。
本人に人を誑し込む意図はないのだが、むしろ相手が勝手にそう思ってしまうから困りものだ。
最後は主に庭の仕事をする女性。
当初正式な庭師を招こうと考えていたステファニーだが、3人目の女性は恐らくスキル持ちで、屋敷に派遣されて直ぐ勝手に仕事を始めていた。
悔しいがセンスの塊みたいな存在で、彼女が手入れをした庭は何処の王侯貴族の庭か、と思われるような素晴らしい出来になっているのだ。
そして・・・・実際彼女以外の、ステファニーを含めた3名は胸があまりない。
庭の手入れを率先している彼女のそれは・・・・規格外だった。
胸が大きいと、体型全体も大きくなりがちだが、彼女の腰はかなり細く羨ましいほどのくびれだった。
そんな彼女にも問題がある。
どうした事か全く喋らないのだ。
自己紹介の時ですら本人ではなく、よく喋るモデル体型の力持ちさんが紹介していたぐらいだ。
もしかして声が出せない?
修道院とは一体・・・・そう思ってしまうステファニーだった。
今日もステファニーは大量の荷物を冒険者ギルドへ運んでいる。
彼女は1割、残りは力のある女性が運んでくれているのだが。
『はあ・・・・ヘリット様、一体ダンジョンでどんな活躍をしているのかしら。ドロップアイテムが多過ぎよ。』
毎日大量のドロップアイテムで屋敷の倉庫は一杯になる。
「ヒツジさーん終わったよー!」
・・・・荷物を大量に運搬してくれる手前あまり言いたくはないが、私は執事だ!
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