精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない

よっしぃ

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第30話

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 精霊達が得た魔石や採取した薬草等は、今まで冒険者ギルドで引き取ってもらっていた。
 引き取ってというか、勝手に?奥の資材置き場や解体場を使っていたのだが・・・・一応今後は別の場所へ持っていくからと、まあ連絡をしなくちゃいけない訳で、
「そ、そんなの後でいいんですよ?」
 何やら受付のお姉さん、挙動が怪しい。
 まさか冒険者ギルドに黙ってこの様な契約を?
「エレン、確保して。」
「わかった・・・・そう言う訳でステファニー・フリッケマ嬢、大人しく冒険者ギルドへ。」
「い、いやあああ助けて―――!!!!」
 ・・・・これは黒だ、真っ黒だ。
 エレンが羽交い絞めにして拘束したまま・・・・ステファニー・フリッケマと言うんだ、知らなかった・・・・連行した、勿論冒険者ギルドだ。

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 エレンが可及的速やかに報告を行い、俺達は個室へ、と思いきや2階へ通された。
 2階って俺の知る限りギルドマスターの部屋がある。
 後は宿泊施設だっけ?ギルドの職員が寝泊まりしている、だったか。

 で、さっそくお姉さんはスカートなのに床に正座させられ、ギルドマスターが怒りまくっていた・・・・俺悪くないよな?

「ほー、ギルドへ貢献している冒険者を青田買いとは、ステファニーも出世したではないか?」

 にこやかに言いつつ、目が全く笑っていない。
 目の前でお姉さんを正座させているのは、40代ぐらいの男性だ。
「ほー、誰かと思えばエレン嬢ではないか。呪われていたと思っていたが、解呪できたようだな。」
 流石はギルマスだ、エレンが呪われていたのは知っていたようだ。
「私がエレンだとよくわかったな。」
「その鎧を見ればわかるさ。いくら大きさが変わっても鎧から発する気配は変えようがないからな。」

 ・・・・ギルドマスターは変人か?鎧から気配が発生するとか・・・・魔力が漏れているとかだろうか。
「よくわからぬが、こちらは私の伴侶たるヘイマンス殿だ。」
 今伴侶って言った!婚約していないし、勿論結婚もしていないのに!
「そ、そんな!私のヘリット様が穢さ・・・・痛い!酷いですギルドマスター!」
「おうあんちゃん、すまんな、こんなのでも職員としては優秀なのだよ。まあ職員になった動機が何だった?ショータとかショッタ?」
「ショタですわ、ギルドマスター。」
 ショタって何?どうしてキリっとした表情になる?
「折角の美人がどうしてこうなった?」
「まあ、ありがとうございます!それにですね合法ショタですよ合法ショタ!ショタは愛でるものなので当然ノータッチ、つまりyes!ショタno!タッチなのに、合法ですからyes!ショタyes!タッチ!分かって頂けましたか?それにヘリット様はしっかりと稼いでおられますから、後はこの身に子種を・・・・痛い!痛いですわ!何度も酷い!」

 今度から別の受付にしようかな。

「おっとすまんかったな、君さえ問題なければこのまま使ってやってくれ。確かに受付ってのは競争率が激しくてな、ステファニーが辞めた所で速攻別の受付が就職できる。むしろ奨励したいぐらいだ。」
 あれ?このまま執事さんになるのか?
「あー、まあ落ち着くまでは任せます。」

 この後結局僕を担当していた受付さんは、さっき買った屋敷の執事さんにジョブチェンジした。
 何だか疲れた。一体何しにギルドへ向かったのか。

 この後ステファニーさんは屋敷の色々な手続きや契約があるからと、別行動に。
 そしてエレンは何やらする事があるからと、何処かへと去ってしまった。

 久しぶりの1人。
 どうしようかと思ったが、ふと思ったっ事がある。
 新たに手に入れた指輪、魔力がどうのこうのってやつだから、ひょっとしてもう少し上位の魔法が使えたりするのではなかろうか。

 折角なので魔法屋に向かう事にした。
 魔法屋には色々な魔法が手にを取り扱っているので各種属性の魔法が手に入るし、使いきりの魔札なんかも扱っている。
 今回は覚えるつもりでいるから魔法の書を購入し、覚える事になりそうだ。
 そう思ったので何か手ごろな魔法がないかなあと思い、早速足を運んだ。
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