精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない

よっしぃ

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第9話

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 ●  作者からのお知らせと注意  ●
 ここまで読んで下さりありがとうございます。
 第9話より第12話まで、精霊とエレンが暴走してしまい、若干性的な話が出てきます。
 飛ばしてもそれほど問題にはなりませんので、そう言った話が苦手な方は13話まで読まない様お願いします。

 ●  ここより本篇  ●

 俺とエレンは、森のさらに奥深くへと向かった。
 今いる場所は森と言っても入り口から少し入った場所なので、あまり強い魔物は出現しない。
 今回精霊の戦闘力を見てもらうので、極力強い魔物との戦闘を見て欲しい・・・・俺も見た事ないんだが。
 何せ精霊達って、俺が平原で地面に伏す必要があるお陰で濃い魔力?かなり濃厚らしいが俺には通常の魔力との差が理解できん・・・・それを貰うからお礼にと森の奥深くへ向かい、かなり強い魔物を仕留めて、死体は素材になるからとそのままギルドへ運んでくれるんだ。
 薬草採取もそうだ。
 新鮮なうちに届ければ、薬師にとって状態の良い薬草だと良質のポーション等が出来るからと有り難がられている。
 俺は手ぶらで帰ってお金が貰える、精霊は濃厚な魔力を得られて感謝していて、言ってみればWin-Winの関係だそうな。
 何か俺の方に利益があり過ぎると思うのだが、
『あんた自分の価値分かっている?精霊にとって魔力というのは死活問題なのよ?無くなれば体が維持できなくなって元の世界へ戻らなくっちゃいけないし、そこらの魔力は美味しくないし?存在を留める為に仕方なく摂取しているけれど、アンタのは格別!あんな美味しい、極上の魔力!あたいが人間だったらこの身体を差し出してでも繋ぎ止めるでしょうね。』
 よくわからんが、どうやって繋ぎ止めるんだ?
『そりゃ物理的にくっつく事じゃろ。儂は男故其方とくっつく事は・・・・一部の人間はそう言うのが可能とは聞いておるが、其方男とは致したくはなかろう?あんな別嬪な嫁がおるしのう・・・・はっはっは!』
 シルフさんもじいちゃんも何を言っているんだ。
 それに嫁って、エレンの事か?確かに妻にしてくれって言われたが、出会った初日に決められないぞ?確かにこれ以上の美人はいないと思うような顔をしているし?こんな女性が俺の嫁さん・・・・いや、無理だな、釣り合っていない。
『だーかーらーあんた自分の価値を理解していないってさっき言ったばかりでしょ?あんたが抱きしめてあげればイチコロよ?この場でもまぐわってくれるわね、あの目をしているのは乙女ではなく肉食獣のそれだから。よかったわね、18歳で卒業できるんだからむしろ遅いぐらい?それもあんな美貌の女性と・・・・って駄目え!魔力を切らないでえ!』
 何言っているんだか全くもう。こういう時は見せしめに魔力カットだな。まあシルフさんにしかした事ないんだが。あ、いかん、ビクンビクンしている。
 どうやら魔力カットしすぎたようだ。俺はカットした繋がりを再び元に戻し、シルフさんの一命を取り留める事に成功した。
『消える所だったじゃない!本当の事を指摘したのに全くもう!』
 何だよ本当の事って。
「ヘイマンス殿、先程も伝えたが私はヘイマンス殿にとって良き妻でありたい。もし・・・・ここで求めるのであれば、今すぐ致してもか、構わないぞ?むしろ今すぐ・・・・って痛い!何も叩かなくてもよいではないか。は!まさかヘイマンス殿はじらすのが・・・痛い痛い!」
 ・・・・色々ネーミングのセンスに問題があると思っていたが、別の問題もあったエレン。
「馬鹿言っていないでもっと奥へ向かうぞ。」
「成程、人目が気になるのか。私は元々人目に晒された存在だった故、気にしないぞ?」
「なあ、それまだ続ける気?こんな事ばかり言っているなら今後の付き合い方を考えるぞ?」
「そ、それは困る・・・・仕方がない、もっと時間を掛けてえも・・・・・・ヘイマンス殿と親しくなろう。」
 今獲物って言いかけたよな!

 色々と身の危険を感じるヘリット・ヘイマンスだった。
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