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第3章

なんていう日?

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テイムテイムテイムテイムと心の中で念じていると、何かが繋がった気がした。僕のテイムはテイムが成功するとその瞬間なんとなくコネクションが繋がったのを感じる。

コネクションを感じた瞬間、ハトもオオカミの頭を羽で叩くことを止めた。このハトは一体何なんなんだ?不思議すぎる。

オオカミはお座りすることなく、だらりと崩れた伏せをしている。このオオカミ態度でかいぞ。

「お前、僕にテイムされたけど、選択は2つ

1.どこかの牧場に買われて番犬となる その場合は右の手に来ること
2.僕と一緒にこのまま過ごす その場合左手に来ること

選ばせてあげる、どっちがいい?」

オオカミはしばらく考えた後、動かない。う、動かない・・・?なんで?テイムした人の話を聞かないなんて聞いたこと無いけど。え?テイム出来てない?

頭のなかでグルグル考えていると、オオカミがのそりと動いた。どっちの手に来るかと思ったら、街の方向に向かって歩き始める。オオカミをテイムしたと思ったけど、私がテイムされたのか?

びっくりしすぎて思わず昔の私呼びが出てしまったけど、それどころではない。オオカミがついてこいと言わんばかりに振り返る。え?どおゆこと?私が命令されている?なぜ?私の周りの動物ハトと言い、変なの多くないか?いや、ハトはテイムしてないんだけど。それにさっきのフクロウも謎なんだけど・・・テイマーってこんな不思議なことが起こるって聞いたこと無いけど、どおゆうことだ?図書館に行って文献を漁るべきか?

図書館なんていったことないのに、何言ってるんだ。同様しすぎてわけわからないことを考えてしまった。

そうだ!イノシシの解体がまだ途中だった。

「イノシシ解体してから移動するから」

と一言声をかけると、オオカミがピタっと止まり伏せみたいな座り方をしてこちらを見ている、すごい賢いかも知れない人の言葉を喋れれば何を考えてたのか解ったのに残念だな。

無い物ねだりしてもしょうがない、さっさとイノシシを解体してオオカミの向かう方向に向かってみるか。手早く解体を進めているとオオカミがどこかにいってしまう。

テイムしたオオカミだよな?テイムしたよな?コネクション感じたよな?いなくなった?あれ?勝手にリリースされたの?もうわかんないけど考えるの止めよう。と思って居たら、オオカミが何かをくわえて戻ってきた。

これは・・・キツネですね?え?キツネ見つけたの?すごいね?毛皮だと高く売れるんだよね、キツネは見つけるのが大変だ。捕まえるのは簡単なんだけど、数が揃えられないNo1の生き物なんだ。

なにせ普段は擬態してるから、1匹見つけたと思っても、1匹捕まると近くに居るキツネたちは全部逃げてしまうのだ。だからキツネ狩りと言って一度に沢山捕まえるためには、大人数で行く必要がある。

お貴族様が身に着けるような毛皮になると運しだいになるので、かなり高値で売り買いされる生き物だ。そんな高貴なキツネを咥えてきて、僕の足元に置く。

「くれるの?」

なんかジト目をしている気がする、違うのか?

「お肉食べたいの?」

目が輝く、なるほどな・・・僕はオオカミの料理人になったのか・・・

「毛皮は僕がもらうよ?」

目を閉じてゆっくり開くオオカミ。なんでこんなに意思疎通できるの?僕がオオカミの言葉解らないのがまるであほみたいじゃないか、ハトといいオオカミといい、賢すぎないか?トカゲのムーも僕の言葉わかるし、人間の僕だめすぎないか?

自己肯定感がだんだん低くなってくる・・・よく考えたら人間って結構動物より身体能力劣ってるよな?そうだったそうだった。そうなの?人間って何のために存在しているんだろう?

はっ、危ない危ない、いつものどうしてこの世界は存在してるのかなんていう、壮大な思考に陥る所だった。

それにしても、毛皮になりうる部分がとても綺麗なまま狩りをされている。毛並みもものすごい綺麗だ。触り心地抜群でこんな綺麗な毛皮を触ったことは久しぶりだ。ん?久しぶり?違うよな初めてだよね?よくわからないことばかり起こって頭がパンクしてるようだ。

「なぁー?キツネの毛皮が人間の世界では高値で取引されるのを知っているのか?」

首をかしげている、知るわけが無いよな?

「人間がキツネ狩りしているのを見たことあるのか?」

目を閉じて開くオオカミ。なるほどな、見て学習してたのか、かなり賢いな。早くキツネを解体してしまいたいので、途中のイノシシを解体する。次にキツネだ。お肉はそのままオオカミの前に出したら食べ始めた。

街にもどりながらオオカミをどうするか考える。何となくだけどしばらく僕の側に置いておこうかな。でも街の中に入れる手続きがめんどくさいんだよなあー!ほかの冒険者に狩られるのも嫌だし、仕方ない登録するか。

冒険者ギルドでないと登録できなくて、かつ登録してないと街に入れない為、今日は一拍外の動物たちを会づける場所に泊まってもらう。オオカミにはここで一晩止まってもらうことを伝えて街に入る。

まずは肉屋に行ってイノシシ肉を売る。

次は冒険者ギルドに行って、薬草の納品をし住民板のほうにお金は入れてもらう。ついでに掲示板も見て、イノシシやキツネの皮や毛皮がひつような依頼がないか見てみたが、残念ながらなかったから、そのまま商業ギルドに向かう。

商業ギルドは2回目だが、空いてる受付に行き、イノシシの皮とキツネの毛皮を買い取ってほしいことを伝える。キツネの毛皮といった瞬間職員さんの目がギラっとした気がしたが、気のせいだろう。

イノシシの皮は丸々一頭だと金貨1枚と相場が決まっている。なかなか美味しいそれは魔イノシシでも普通のイノシシでも大して変わらないけど、相当規格外のサイズだとそれはまた違うお値段になるそうだ。

そしてキツネの毛皮は鑑定スキル持ちの人を呼んで、この場で鑑定してもらうらしい。ギルドの不正を防ぐためだとか。どんな不正だと聞いたら、過去に裏に持って行って鑑定してすり替えた人がいるそうだ、それ以来そおゆう対策をしているらしい。

鑑定スキルをごまかされることもあるんじゃないのかな?って思って居たら、過去に鑑定スキル持ちの人が毛皮を持ち込んで、ギルド側の鑑定スキルの人が不正を働いた事例もあるから、魔法契約かなにかで不正できないと言う契約をしているらしい。

世の中悪い奴がいるもんだなーそんなこと考えもしなかったよ。と思っていたら、ギルドの鑑定スキル持ちの人が登場した。

「私はマルコと申します、こちらのギルドで鑑定のお仕事をさせて頂いております、今日はキツネの毛皮の1点の鑑定でよろしいでしょうか?」

「僕はレオンと申します、キツネの毛皮1点だけです、よろしくお願いします」

お互い自己紹介しあって、着席した。鑑定を始めたマルコさんが目を見開いて固まっている、あれ?何かおかしいのかな?キツネの毛皮だよな?

まだ動かないのでしばらく様子を見ていると真っ青になって汗をだらだらとかきはじめた。横に座っている受付のギルド職員さんも不思議そうな顔をしている。

何かまずい物を狩ってしまったのか不安になっていたら、ガタッっと大きな音を立ててマルコさんがどこかに行ってしまった。

戸惑う僕とギルド職員の2人が取り残された。どうすればいんだろうとチラっとギルド職員さんを見るも、戸惑った顔をしている。しばらくすると上品な物腰の男性がやってきて、別室へ移動していただきたいと小声で言われた。

僕なにかやっちゃいましたかね・・・?
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