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第1章 

スライムから生まれたハト?

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ハトと言っても、食べられちゃったハトとは違う見た目をしている。食べられちゃったハトはグレーのハトだった、今目の前にいるのは白を基調とした、茶色の羽に、羽がくるくるしてカールしているハトだ。

これは、食べられちゃったハトなのか?それとも違うハトなのか?めっちゃ気になるんだけど、どうなんだろう?ハトに聞いてみるか。

「ハトさん、あなたはさっき食べられちゃったハトなの?」

「半分あたってるよぉー!」

「ひっ!!!しゃべった!!!!!」

「私はさっき食べられたハトでぇーす!でもちょっとだけ前と変わりましたぁー!」

「なんかギャルっぽくなってるんだけど、何があったの?」

「身体のつくりがが少し組み替えられてぇ、簡単に言うとぉ、バージョンアップした感じぃ?前よりやれること増えたしぃ、しゃべれるようになったしぃ」

「前よりやれることが増えたって、どんなことが増えたの?」

「それはそのうちわかるよっ。それからもともとこんな感じのしゃべり方だよっ」

「そ、そうか・・・えっと、なんでこんなことに?スライムに食べられるとなんで遺伝子が組み変わるの?」

「遺伝子って何ぃ?」

「えっと、身体の作りが変わるって意味かな?」

「マスター変な言葉使うねぇ?あのスライムは特別でねぇ、見た目は普通なんだけどぉ、ただのスライムじゃないんだよぉ?あの子はレアスライムでぇ」

「ちょっとまってスライムにレア居たの?」

「うん、レアスライム結構いるよぉ、いっぱい種類がいる、なかなか人間の前には表れないんだけどぉ、この子はマスターのことを待ってたって感じぃ」

「さっぱり意味がわからないんだけ!?待ってるってどおゆうこと!?私が選ばれてるってどおゆうこと!?」

「この子は身体の作りをバージョンアップするレアスライムだよぉ、そのためにはいったんスライムの中に取り込まれなきゃいけないんだけどぉ、マスターからは食べられたようにみえたんだろうねぇ!」

「それって、どの生き物でもバージョンアップできるってこと?私でも?」

「マスターとりあえずぅ、私とじゃなくってそのスライムちゃんとお話しすればぁ?」

「それもそうだった。スライムちゃん私のことも食べることできる?」

ぷいっ、と横を向くスライム

「私のことは食べたくないってこと?」

うんうんとうなずくスライム

「私のことを待ってたって、なんで待ってたの?」

ぴょこぴょこ跳ねるスライム

意味がわからないけど・・・
言葉は理解できるみたい?

「ハトちゃんなんて言ってるかわかる?」

「ようやく出会えたっていってるよっ」

「え?出会えた?過去にあったことあるのかな?」

大ジャンプをするスライム

「いつ会ったことあるんだろ?私が小さいとき?」

うんうんとうなずくスライム

「ごめんね、出会った時のことを思い出せないみたい・・・」

べしょーっと地面いっぱいに広がるスライム、ものすごくがっかりしているような気がする。しかしぴょいーんと伸びあがってゆらゆら揺れてるスライム

「ハトちゃんなんて言ってるの?」

「人間は忘れてしまう生き物だからしょうがない、その代わり私が覚えてるからいいよ!これからいっぱい思い出作っていこうね!っていっってるよ」

そんなボリュームたっぷりな感じでしゃべってるの?ちょっとびっくりするわ。あれ?これは旅が終わったときにテイム解除したらどうなるんだろう?

真っ赤になってピカピカ光始めたスライム

え?なんか怒ってる感じ?心読まれてる?まって光るの?なんで光るの?普通のスライムは光らないよね、レアスライムだからn

「スライムちゃんはテイムされたからには一心同体!だってっ」

ちょっと粘着質なスライムな気がしてきた、スライムなだけに・・・深く考えてもしょうがないか、なるようになるよね

「スライムちゃん、戦闘能力高い?」

なんとなく、ふんすふんすしている感じの動きをしている、強いというアピールなきがする、でも本当に強いのかは戦闘になってみないとわかないねぇ?ほかのスライムは戦闘能力ほぼないけど、この子はレアスライムだって言うし、ちょっと楽しみにしておこう。

もうこの4体と私で街への移動を始めちゃっていいかな?なんか疲れた。ちょっと戦闘能力心もとないけど、その時はその時だ。

よし

「みんな聞いて、このメンバーで明日から北の街ぺスカに向かおうと思う。私はいったん街に戻ってお部屋で寝ようと思う、明日のお昼過ぎぐらいかなぁ?そこは適当にほどほどに、起きて準備が整い次第出発しようと思ってる。あなたたちはその間、街には入れないから3キロぐらい北に進んで、街道から人目につかない場所で待機しててくれる?ほかの魔物と遭遇したら対処は各自にまかせるね。

ゴブちゃんは食べ物になりそうなものを集めてくれてると嬉しいな。
魔羊さんは人間に捕獲されそになると困るから、本当に見つからないように移動してね。スライムちゃんは魔羊ちゃんと一緒に行動しててくれる?ハトは一緒に街中に来てほしいんだけど、その色と羽くるくるは目立ちそうだなぁ?」

「私擬態できるよっ!普通のハトのふりするっ」

と、みるみるうちに、普通のハトカラー(グレー)になってしまった、けど羽のカールまではコントロールできなかったらしく、変わらずくるくるしている、かわいい。色が目立たなくなれば、人間につかまる可能性はぐんと低くなると思うけど、羽がカールしてるのは珍しいから捕獲されてしまうかもしれない。

「ハトちゃんには街中についてきてもらいたいんだけど、その姿になったら愛らしさ1万倍になってしまったし、ほかの人間の子になってしまうと大変困るので、街から少し離れた場所で待機しててもらえるかな?朝早くからは行動しないから、昼頃私が門から出たら見えるぐらいの所に待機しててね。」

「了解だよっ!」

私は夕飯の購入と旅の保存食の干し肉を少しと、飲み水は魔法で何とでもなるから、引っ越しするときにもっていくものは、空間収納に入れておいて、あと必要なものは何だろうと考えながら岐路に。

街に戻ろうとしていると、後ろから何かの気配がする・・・くるっっと振り向いてみれば、スライムちゃんが居た。

「スライムちゃんどうしたの?何か困ったことがあったの?」

ふるふる違うとスライム

「魔羊さんはどこに?」

いやいやとスライム

「私と一緒に居たいの?」

うんうんとスライム

「一緒に居たいのは私も同じ気持ちだけど、スライムちゃんが街に入ることはできないんだよ、だから魔羊ちゃんの所で待っててくれないかな?」

いやいやとスライムは表現してから、スルーっと私の体に張り付いてきた、まさか・・・さっき私のことは食べないって言っていたのに、食べる気なのでは!?

もし食べられたら私はどうバージョンアップするか楽しみなんですけど!?って思っていたら。食べられることなく、まさかのお腹のお肉に擬態することにしたらしい・・・複雑すぎる

勝手に服に入ってきたあげく腹肉って!ダメだよそれは!絶対だめだって!

「スライム?そこのお肉の擬態はやめませんか?」

お腹の肉の締め付けがきつくなった、さながらコルセットってこんな感じなのでは?と言う感じに

「わかった、どかなくていいから締め付けるのやめて!」

緩くなるスライム。複雑な気持ちで城門をくぐった。

ハト:マスターはスライムちゃんと一緒に行っちゃったしぃ、私も相方みつけようかなぁ
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