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エレクトリックダンス
エレクトリックダンス 2
しおりを挟む河守の言葉に原田は苦い顔をした。
原田は昔、有能なフリーの探偵だった男だ。
治安がよくなってから、僕の利用と雇用がごっちゃになった関係で友人となっていた。
「雷蔵さん~。これからどうしようか~」
原田は心配げな声をしている。
「いつ頃、スリー・C・バックアップのデータの裏に気が付いたのかな?」
僕は話の順序を整理するために言った。
「それも四日前よ」
九尾の狐がいとも簡単にそう言った。
「あの電話は一体?」
「少しややこしいけど、聞いてね」
河守がニッと笑ったがすぐに俯いた。
「最初は本当にお金だけが目当てだったのよ。スリー・C・バックアップのデータを誰かに10憶で買ってもらいたかったの。だけど、スリー・C・バックアップの裏に気が付いて、10憶どころじゃないって大騒ぎ」
河守は力なく笑うと、
「最初は、私と姉さんがC区を警戒していればいいだけと思ってたの。それで、A区に引っ込んだんだけど……」
原田はマルカの肩を撫でて、
「でも、俺はそんなんじゃダメだって言ったのさ。相手が巨大すぎる……」
河守は俯きながら、
「そう、それで私たちに関わった原田さんがある計画を考えたのよ。雷蔵さんをおびき寄せて協力してもらえばなんとかなるって。元々、C区は私たちと雷蔵さんが絡んでいる情報は何らかの方法で入手しているわ。だから、あなたを狙っていたはずなのね。電話で全てを話してしまうと、こちらの居場所も気が付いてしまう……。相手は多分、高度な盗聴か何かで私たちの動向を探っているようね。……私たちの居場所がバレると命に関わるわ。でも、とっても強い雷蔵さんがここまで来たら、当然、私たちの勝ちよ……」
そこまで話すと河守は僕の顔を見つめて、ニッと笑った。
「ちょっと、待ってくれ。何故僕のなさ」
「それは簡単。雷蔵さんほど強い人がこの日本にいるかしら?」
僕は吹き出した。
「……解った。君たちは凄いんだね」
僕があっさりとした会話にすると、
「もうー。雷蔵さんはそうやって、命を無駄にしそうだから、大変なのよ……」
河守が呆れだしたが、話を続ける。
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