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学校へ行こう
明日になってるーー!
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そうだ!
こっちには心影流の使い手が二人いるんだ!!
不気味な影が前のめりに転がった。
だが、すぐに立ち上がる。
「心影流は二つといらない!!」
不気味な影が我が妹を襲う。
が……?!
雨が激しいなあ。
所々、雷が落ちてきている。
見事、妹の急所攻撃が不気味な影の股間にクリーンヒットしていた。
蹲る不気味な影に俺の中段回し蹴りが顔面のところへ命中。
「いくらお前が強いからって、二人も心影流の達人を呼んだのは、はん! 誤算だったな」「……」
不気味な影は蹲る状態から後ろを向くと、そのまま一回転してソバットを放ってきた。
「うぎっ!」
ソバットは俺の腹部に当たった。
「おにいちゃん!!」
俺は悶絶して倒れた。
い、意識が……?!
「なんの! うりゃーー!」
俺は頭を振ってから、思いっきり立ち上がった。
足に来ている……。
ちゃんと立てない?!
「はんっ!」
俺は心影流を必死に構えた。
不気味な影も構える。
我が妹はパンを食べている。
「そこだーーー! ぶっ飛べええええ!!」
一瞬だけグラついた不気味な影の顔面に向かって、飛び膝蹴りを放つ。
不気味な影は態勢を即座に整えて右回りして裏拳を打った。
ざあざあと降る雨の音がけが、俺の耳にいつまでも残っていた……。
――――
「今日は関東地方では雨ですね。北関東では……」
どこかから天気予報が聞こえる。
「おにいちゃんー!!」
「影洋くん! 起きてーー!!」
「ぶっ! むにゃーーーー!!」
俺の顔面に何か柔らかい物体が二つ当たった。
いや、枕だ。
それと、当たったのではなくて、激突した。
「う……うがーー! ここはどこだーーー!!」
俺は起き出して辺りを見回した。
女物の洒落た家具や洋服箪笥に、ピンクの柄のテレビ。俺が寝ていたベッドからもいちごの良い匂いがした。
「やっと、起きた。ああ、良かった」
「おにいちゃん。ずっと、目が覚めなかったんだからね」
杉崎と我が妹だった。
それにしても、起こし方が鼻血ものだろう!
俺は内心、叫んでいた。
うーん。どういうわけか、多分ここは杉崎の部屋?
一体?
「影洋くん。駅の近くの道路で倒れていたから」
うぎっ! 案外世話焼きな!
メガネを掛けた杉崎はこんなのいつものことよみたいな顔で言っている。
「影洋くん。気にしないでね。私……ハンバーガーの紙袋とかコンビニのビニール袋とかよく拾うから……」
「俺は紙袋だったのか……?」
「おにいちゃん……大丈夫だったんだよね」
「うぎっ! 我が妹よ! あの不気味な影は?」
「ほひ? どっか行ったよー」
「……」
もしや……俺は青ざめてベッド脇に設置されている目覚まし時計を見た。
「うっぎーーーー!! 明日になってるーーーー!?」
目覚まし時計は冷酷にも深夜の1時を指していた。
こっちには心影流の使い手が二人いるんだ!!
不気味な影が前のめりに転がった。
だが、すぐに立ち上がる。
「心影流は二つといらない!!」
不気味な影が我が妹を襲う。
が……?!
雨が激しいなあ。
所々、雷が落ちてきている。
見事、妹の急所攻撃が不気味な影の股間にクリーンヒットしていた。
蹲る不気味な影に俺の中段回し蹴りが顔面のところへ命中。
「いくらお前が強いからって、二人も心影流の達人を呼んだのは、はん! 誤算だったな」「……」
不気味な影は蹲る状態から後ろを向くと、そのまま一回転してソバットを放ってきた。
「うぎっ!」
ソバットは俺の腹部に当たった。
「おにいちゃん!!」
俺は悶絶して倒れた。
い、意識が……?!
「なんの! うりゃーー!」
俺は頭を振ってから、思いっきり立ち上がった。
足に来ている……。
ちゃんと立てない?!
「はんっ!」
俺は心影流を必死に構えた。
不気味な影も構える。
我が妹はパンを食べている。
「そこだーーー! ぶっ飛べええええ!!」
一瞬だけグラついた不気味な影の顔面に向かって、飛び膝蹴りを放つ。
不気味な影は態勢を即座に整えて右回りして裏拳を打った。
ざあざあと降る雨の音がけが、俺の耳にいつまでも残っていた……。
――――
「今日は関東地方では雨ですね。北関東では……」
どこかから天気予報が聞こえる。
「おにいちゃんー!!」
「影洋くん! 起きてーー!!」
「ぶっ! むにゃーーーー!!」
俺の顔面に何か柔らかい物体が二つ当たった。
いや、枕だ。
それと、当たったのではなくて、激突した。
「う……うがーー! ここはどこだーーー!!」
俺は起き出して辺りを見回した。
女物の洒落た家具や洋服箪笥に、ピンクの柄のテレビ。俺が寝ていたベッドからもいちごの良い匂いがした。
「やっと、起きた。ああ、良かった」
「おにいちゃん。ずっと、目が覚めなかったんだからね」
杉崎と我が妹だった。
それにしても、起こし方が鼻血ものだろう!
俺は内心、叫んでいた。
うーん。どういうわけか、多分ここは杉崎の部屋?
一体?
「影洋くん。駅の近くの道路で倒れていたから」
うぎっ! 案外世話焼きな!
メガネを掛けた杉崎はこんなのいつものことよみたいな顔で言っている。
「影洋くん。気にしないでね。私……ハンバーガーの紙袋とかコンビニのビニール袋とかよく拾うから……」
「俺は紙袋だったのか……?」
「おにいちゃん……大丈夫だったんだよね」
「うぎっ! 我が妹よ! あの不気味な影は?」
「ほひ? どっか行ったよー」
「……」
もしや……俺は青ざめてベッド脇に設置されている目覚まし時計を見た。
「うっぎーーーー!! 明日になってるーーーー!?」
目覚まし時計は冷酷にも深夜の1時を指していた。
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