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第一章 鉄屑だらけのゴミ箱
エピソード 4
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俺はカプチーノを、もう一杯作ってからカウンター席のマスターへ渡した。
「ありがと」
うん? マスターが密かにカプチーノを飲みながら、ジンをじろじろと脇目で見ているようだ。だが、ジンは今のところ気が付いていないようだった。
「ああ。マスター。そいつは、スラム街から来たジンっていう名の俺の新しい依頼人だ。報酬はがっぽり。敵は壮大。寝食昼寝付きのプラチナ級の依頼だがね」
「ほほう。うーん……その……報酬はがっぽり? で、間違いないんだな?」
「ああ……」
「そうか。そうか……。うんうん。良かった良かった」
「ふふん。だが、敵は、あのアンダーワールドの組織だと思うんだ」
「……それ、本当?」
「ああ」
「別の依頼は?」
「ない」
「……」
ジンは首を傾げる。
世間知らずもいいところだ。
いや、裏の世界を知らな過ぎだ。
…………
「お! 凄いなあ! この金……?!」
しばらく雨の音に耳を傾けて、これからの計画を練っていたが、マスターの声に気が付いた。カプチーノの入っていたカップを洗っていた手を止め。キッチンから振り向くと、マスターがジンからスマホ同士をコードに繋げて、金を貰っていた。
「ありがと」
うん? マスターが密かにカプチーノを飲みながら、ジンをじろじろと脇目で見ているようだ。だが、ジンは今のところ気が付いていないようだった。
「ああ。マスター。そいつは、スラム街から来たジンっていう名の俺の新しい依頼人だ。報酬はがっぽり。敵は壮大。寝食昼寝付きのプラチナ級の依頼だがね」
「ほほう。うーん……その……報酬はがっぽり? で、間違いないんだな?」
「ああ……」
「そうか。そうか……。うんうん。良かった良かった」
「ふふん。だが、敵は、あのアンダーワールドの組織だと思うんだ」
「……それ、本当?」
「ああ」
「別の依頼は?」
「ない」
「……」
ジンは首を傾げる。
世間知らずもいいところだ。
いや、裏の世界を知らな過ぎだ。
…………
「お! 凄いなあ! この金……?!」
しばらく雨の音に耳を傾けて、これからの計画を練っていたが、マスターの声に気が付いた。カプチーノの入っていたカップを洗っていた手を止め。キッチンから振り向くと、マスターがジンからスマホ同士をコードに繋げて、金を貰っていた。
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