白と黒の館へ

主道 学

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ハリー・ザ・ショー

10話

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 その大人たちの一番端に、一人の少女がキャベツ汁が入ったコップを片手に座っている。
 僕はただ……見つめる。

 その少女の目は本当に雲一つない蒼空のようなスカイブルーで、サラサラの髪は日光をたっぷりと浴びた麦畑のように小金色をしていて、僕と同じくらいの年格好だった。
 僕は心臓の音が耳いっぱいに聞こえるのをしばらくそのままにした。
「おいおい。心臓の音がうるさいぞ。それにしても、仕事というものをしている人間は特別なのか」
 雲助が僕の頭から不機嫌そうに言った。

 雲助の言う通り、仕事をしてお金を稼いだ人には優先されるところがあるようだ。誰も何も言わない。
 僕は何も言なかったが、火照った体は、まるで全エネルギーを心臓へと送り込んだかのように、少しも動かないようだ。

「ハリー・ザ・ショー!」

 しばらくボーっとしていると、いつの間にか100人もの席が満席になっていて、ステージの上には目玉を四方八方にして、金色のスーツを着こなしたハリーが、諸手を上げて叫んだ。ハリーのステージは一斉に全席満員での勢大な歓声を浴び尽す。

 ステージには光輝く黄金の色を発した照明が、ハリーを一段と輝かし、黄金の色は鮮やかにハリーを歩く宝石へと変貌させた。まるで、ステージが全て煌びやかな金色の宝石で出来ているようだ。

「さあ、みなさん! 楽しいことに飢えているかい! 娯楽は至極極楽! 退屈で鬱屈なのは真っ平御免! キャベツジュースとフライドチキンの用意はいいかい? 仕事なんてしなくても今日は大して気にしないぜ! 消防活動をしてくれる住人たちも、火事をそっちのけで見に来てくれ! きっと、館は魔法が掛けられているから全焼はしないよ! それより、このショウを全勝してくれ!」
 ハリーはマイクを通してコミカルに言い放つ。
「これから楽しいクイズを私が幾つも出して、それを頭を捻って答えてもらうよ! それには! 仲が良いなら誰とでも! 仲良く二人でペアを組んでもらう!」
 ハリーは両手を広げ、
「そして、一人がこの拷問椅子に座り、もう一人は勇猛果敢にクイズに挑戦してもらうぜ! 10問全て正解なら……豪華100万クレジットと私の部屋からの館の奥へと2週間のご招待! あ、それから焦って制限時間以内に答えをださなきゃいけないぜ!」
 ハリーはそう言うと、上機嫌にクルリと回り、
「だが、不正解が一つでもあったなら、その場で可哀そうな御連れさんは拷問椅子で世にも不幸なこの世の最後を垣間見てもらうことになる!だけれどだけれど、ペアは一つ間違えればクイズに挑戦する者を交替できるんだ!でも、そこで残念残念またクイズは10問になってしまう!勿論、勿論、何度も間違えると……」

 ハリーは低く声のトーンを落として、

「御連れさんは……。おお、可哀そうで言えないよー」
 ハリーは芝居がかった物言いをし、頭を垂れたがすぐに前方を真っ直ぐに向き、
「さあ、誰か勇猛果敢な挑戦者はいるかい! 勿論、ペアでだよ!」
 ステージが静まり返った。さっきまでのハイテンションが嘘のよう。みんなざわざわと小声で話始める。
 僕は今でもドキドキする心臓が急に萎れて、委縮していくような感覚を覚えるが、頭では金髪の少女のことばかり考えていた。左右に耳を傾ける。

「やっぱり……」
 隣のグッテンは呟いた。
「おいおいマジかよ。ハリーの奴どうかしてしまったのかな。俺はハリーが奥さんを失った時、その場にいなかったからな。よく解らないが可笑しくなっちまったのかな」
 コルジンは気分を悪くして、僕の頭を撫で始める。
 僕は今度は後ろの席の声に耳を傾けると、
「俺の言った通りだろう。ハリーはやっぱり気違いだよ」
「こんな所に居たくねえな。帰るかな」
「30クレジットも損したぜ。けど、誰か挑戦しないかな」
「馬鹿野郎。クイズをする奴はいいが、もう一人は死んじまうだろうが」
 人々は色々なことを口にする。それらの事を聞いていると、なら僕が出ようか……などと考えてしまう。連れは一人もいないけど。雲助でもいいのかな?

「私がやるわ!」

 ホールの一番奥から甲高い声が響いた。
「おい、大丈夫なのか!」
 この声はルージー夫妻だ。夫人の挑戦に夫が心配な声を出した。
 あのルージー夫妻か。僕はまた嫌な気分になった。あんな人たちは死んじゃえばいいのに……。僕はルージー夫妻がこのショーで酷い目にあうことを内心願っていた。

「ルージー夫妻は先祖代々、無料で野菜を提供しているので貧乏なのさ。収入といったら雀の涙のハリーからの一年に一回の給料だけ」
 端っこの大人が同情のこもった声でぼやいていた。
「100万クレジットといったら、部屋も二つも買えるしな」
 その隣の大人が頷いて同意する。
「こりゃ……」
 コルジンが言葉を詰まらせる。
 青い顔のグッテンはコルジンに言い聞かせようと、
「誰にでも解るクイズならばいいのだけど。そうじゃなければ何とかしたいところだ」
 その声は何かを警戒しているみたいだ。それはハリーの狂気に他ならないのだろう。しかし、僕だけは早くショーが始らないかとウキウキしていた。

 細い通路をおどおどとルージー夫妻がステージへと向かう。
「さあ、勇敢なルージー夫妻はこの先どうなるのでしょう。見事全問正解し、豪華な賞金と旅行をゲット出来るのでしょうか? それとも、悲惨な末路へと辿り着くのでしょうか?」
 ハリーが両目をぐるぐるまわし高揚して言った。
 ルージー夫妻はといえば、妻の方は多少緊張しているが堂々とステージへと上った。一方、夫の方はオドオドしていて、辺りをキョロキョロしている。
「さあ。どっちが拷問椅子へと座るのか? 夫の方か妻か、どちらにしてもクイズの難しさは変わらないぞ!」
 ハリーがステージの中央へとルージー夫妻を伴って、どちらが拷問椅子に座るのかと相談していた。
「拷問椅子に座ると、何が起きるのかな……。どんなクイズだろう?簡単に正解出来るのなら俺がやればよかったな」
 グッテンの後ろの大人が気味の悪い言い方をした。

「恐らく、ただでは済まないな」
 グッテンが呟く。
「僕が出てあげようか」
 僕は嬉しい気分をそのまま声に出した。
「なんてこと」
 グッテンが目を丸くして僕を見つめた。それから、頭を振って、
「前に言っただろう! ルージー夫妻はああ見えていい人たちだと……。ただ、心が弱いだけなんだ」
 コルジンは何も言わずステージを見つめていた。

「さあ。奥さんの方が拷問椅子に座ることに決まった! では、夫の方はそこのクイズ台へと……」
 照明が一斉にクイズ台と呼ばれた台を照らす。その台は黒い色で統一されていて、マイクが突き出て白い紐が天井からぶら下がっていた。どうやら、クイズに答える時に紐を引張るのだろう。
 そこへ、ルージー夫妻の小柄な夫の方がちょこんと座る。
 妻の方は熊のような大男のハリーによって、拷問椅子に拘束された。ステージの両隣から、全身黒いタイツを着た男たちが複数、ぞろぞろと出てきた。顔はのっぺら坊のようになっていて、誰だか解らないけど……背格好からして、大人たちだろう。
 ……前が見えるのだろうか。

「ハリーの部下たちだ」
 ぞろぞろと現れる黒タイツにグッテンが呟く。
「キャサリン! 大丈夫だよ!」
 ルージー夫妻の夫の方が緊張と混乱を乗せた声でそういうと、クイズ台に天国からかの白い照明が照らし始めた。その照明のせいでルージー夫妻の夫は仏像の光背のようなものを得た。
 一方、キャサリンの方は不気味な赤い照明で照らされた。

「あなた。これが終わったら旅行へ行きましょう」
 キャサリンと呼ばれたルージー夫妻の妻は以外と気丈夫のようだ。心が弱いと言われているが、お金が絡むと一般的なおばさんと同じく強くなるのだろうか。
「さあさあ、これより……クイズを……始める。運命の車輪は回転しだして、もう誰にも止められないよ!」
 100人の観客席は全て暗黒の緊張感にドップリと浸かった。しんと静まり返っている。でも、僕だけは目をキラキラしている・・・。これから、起きる事は一生忘れない……そんな予感めいたものが僕にはあった。
「さあ、早速始めようか。第一問、この近辺の古き大地には山というものがあって。その山は何て言うのでしょうか?……さあ早く、答えないと」
 それまでなかったBGMが、観客席の奥の方から聞こえてきた。大きい音量なのに、みんなの耳に入らない。それと、ハリーのクイズは僕には簡単過ぎた。だって、日常的に……毎日見てたから。
 僕はクイズが簡単過ぎて気を落としそうになった。

「ヨルダンくん! これは、古文書のことだ! 君ならば解るかも知れない!」
 グッテンは顔を上気させて、興奮気味に早口に喋りだした。
「うん。それは解るさ……簡単過ぎるよ」
 僕は頭を回転させなくても解る事柄に、心がしぼみだした。
「おい! キャサリン! 俺は解らんぞ! 何を言っているのか?!」
 ルージー夫妻の夫の方が早口に喚く。クイズ台への照明がレッドランプよろしく赤く明滅しだした。
「まあ、どうしましょう!」
 赤い照明に照らされたキャサリンは叫んで、拷問椅子の中、暴れ出した。
「なんだ。勉強不足だね。こんな簡単な問題も解けないなんて?これじゃあ、お先真っ暗だよ!観客には刺激が足りないから派手にぶっ放すよ!」
 黒タイツたちが一斉にキャサリンを取り巻き、腰にぶら下がっていた機関銃を観客席に向け出した。グッテンたちが助けられないように。

「さあ、制限時間以内に答えられるかい?」
 ハリーが軽いステップをした。この場面を盛り上げようとしているのか、そのステップはみんなの心拍音のように規則正しい。
 僕はドキドキする。胸の鼓動をそのままに、戦慄する美しい少女の横顔、拷問椅子のキャサリンおばさんの慌てふためく顔……を見ていた。
「ブー! 時間切れでーす!」
 ハリーが片手を大きく振った。
 キャサリンの座る拷問椅子に、天井からカタカタと機械の音がしたかと思うと、何やらショットガンのようなものが降りてきた。それは、火炎放射機だ。火炎放射機が火を噴く。

「ぎゃああああ!」

 拘束されているキャサリンは顔を炎で焼いた。
「ヨルダンお願いだ! 君なら解ける問題だと思う! 助けてやってくれ! 私の持っている知識では頭から取り出すのに時間がかかるんだ!」
 グッテンが隣の僕に向かって、叫んだ。
 コルジンは顔を大きな左手で覆う。

「……解ったよ」

 僕は正直、キャサリンが顔を大火傷したことに、何故か気持ちが良くなかった。何故だろう。数秒前にはスッキリして気持ちがいいと思っていたのに。
「キャサリーン!」
 クイズ台にいるルージー夫妻の夫の方は、青い顔で拷問椅子まで駆けだした。けれど、機関銃をもった数人の黒タイツに阻まれる。
「おお。丸っ焦げ。可哀そうにルージー夫人は顔を火傷してしまいました」
 ハリーは大げさに泣いたように手で目元を擦りだした。
「クイズをする者を交替して下さい! ハリーさん!」
 グッテンがスッと立ち上がり、ステージに向かって叫んだ。

「しょうがないから……僕が出るよ」
 僕はしぶしぶと立ち上がる。
「おお、よかった。ヨルダンくん。ちゃんと来てくれたんだね。どうだい? 一生忘れそうもないショーだろう」
 ハリーは目を四方八方へと向け、歓迎したように両手を広げる。
「それでは、回答者の交代です。クイズはまた10問に戻るぞ。次の回答者はヨルダン。キャサリンさんはこのままで。さあ、どうなるでしょう?」
 ハリーはステージに僕を手招きした。
 100人の観客がこの大惨事を目の当たりにして、外館人の僕の登場をまるで救世主のように見つめ出した。よく見ると、奥にある金色の扉……つまりは唯一の出入り口にはハリーの部下の黒タイツが数人機関銃を構えて集まっていた。誰一人とこの場所から出さないためだ。
 観客が僕に一斉にエールを送りだした。

 大きな劇場のようなこの場所で、100人の観客のエールは空間を満たし、乗り気じゃない僕の心を激しく揺さぶる。
「おチビチャん! 頑張ってくれよ!」 
 少し青い顔のコルジンが逞しい両手を拡声器のようにして応援してくれる。
「ヨルダンくん! キャサリンさんを助けてくれ!」
 あの大人しいグッテンが大声で叫ぶのを僕は何度も聞いた。

「ヨルダン。俺からも頼む。ルージー夫妻はきゅうりをくれる」
 以外にも、雲助がルージー夫人を助けるようなことを言った。
「解ったよ……みんな」
 僕はハリーの抑揚しい手振りで、クイズ台に座る。
 本当はあまり乗り気じゃないんだよね。でも、このままルージー夫人が顔を焼いてもつまらないし、すっきりしない。しょうがないよね。

「ぐ……リスヘル」
 キャサリン夫人が痛々しい火傷をしている顔で、僕を見ながら呟いた。リスヘルって……誰?
「人間の子。ヨルダン。きっと、ルージー夫人の子の名だよ」
 雲助の言葉に、僕は合点がいった。
「さあ、第一問から行こうか。ヨルダンくん」
 真っ白な照明が僕を照らし、金色の宝石となったハリーがマイクを持って言い放つ。ざわめいていた観客が学校のチャイムを聞いた時のように静かになった。
「この館のある場所の遥か遠くまで続く、湖の味は?」
「簡単……。しょっぱいさ」
「おお。ヨルダンくんは賢い。正解だ。どこで古文書を見開いたのか聞かせてほしいね。」
 そんなふうに簡単な問題ばかりだよ。もっと難しい問題は無いのかな。僕は頭を捻って考えるような問題が出ないかと、今か今かとウズウズする。しかし、一方で僕の特別な女性が、僕の答えに一問一問驚きの顔をするのを僕は内心喜んだ。

 それでも、ルージー夫人のためにクイズの問題を聞き逃さないようにする。
 ……しょうがないよね。
「では、第二問。この近辺にあるといわれる大木の名は?」
「簡単……オッド樹木さ」
 僕の家の近くに立っている……。
「ははーあ。これはすごい。こんな賢い子は初めてだ」

 ――

「さあ、最後の問題だ」
 ハリーが重い口調と顔を強張らせて、怖い顔をしてきた。と言っても。単に緊張感を醸し出したいのだろう。
「古文書の中でも最高の問題だ……。太陽というのがあって、それは空に浮かんでいるのです。けれど、空が暗くなると太陽は落っこちてしまう。さあ、どこに落ちるのか。どうだヨルダンくん。最高の問題だ。解るかな……?この問題が解ければ……君は金と旅行という二つのちっとも有触れていない幸運を掴むのだ」
 ハリーは四方八方へと動いている両目で、僕を見詰める?

 僕は100万クレジットという大金に、今更ながら目が眩んできた。天使の扉での仕事の何年分なのだろう?この問題を解いたら、僕は狭い部屋で生活しているコルジンに部屋を買ってやろう。そして、残ったお金で豪華な部屋を買って……。
 僕はやっとコルジンに恩返しが出来ると、その時は考えていた。
「リスヘル……」
 顔の酷い火傷で苦悶の表情のキャサリンが呻く。


「簡単さ。西さ……」
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