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ハリー・ザ・ショー
9話
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その日の仕事を僕は中途半端に終えて、コルジンの部屋へと着くと、明日のハリーのショーを期待し過ぎて眠れないかと思っていたが……ぐっすりと眠った。
「ハリーか。どんなショーか。楽しみだぜおチビちゃん」
「うん。僕も……」
片隅のベットに仕事に疲れて倒れた僕を、コルジンは床からニンマリして眺めていた。
翌朝、午前中の仕事をするために、やや遅れがちに僕は部屋を出た。コルジンは早起きして僕と雲助の朝食を作って一足先に仕事に行ったようだ。思えばコルジンの部屋にはあれからずっと泊まっている。何か恩返しを考えなくては?
片手に今朝コルジンが作った朝食のハムサンドバーガー。片手にキュウリの上に乗っかった雲助をキュウリごと持ち、館の迷路に挑む。
こんどこそは頭から湯気がでないように右へ左へ、途中、ドアの見ず知らずの住人に天使の扉の場所を聞いて、何とか辿り着いた。
「お、今日は早かったな。頭も湯気が出てないし」
コルジンの言葉に後ろにいる大人たちはまた笑いだした。
「おはようございます」
僕は自然と挨拶をするようになったみたい。広い部屋を突き進み片隅にあるバケツから一枚のボロ雑巾を取り出した。バケツの隣に洗剤入れの用器がある。
「がんばるね。坊子。昼飯に何か奢ってやろうか?」
大人の人の言葉に笑顔で答え、早速巨大なガラスを拭いた。洗剤はタップリ付けた。
コルジンの隣で大人たちに交じって、ガラスを拭く作業は僕にとってとても楽しい時間だった。
給料を30クレジットも貰えるし……。食料の野菜はタダだが有料の肉も自分で買える。寝床があるなら独り立ちも夢じゃないと思う。それにしても、コルジンのお礼はいっぱい働いて、お金を稼いで鳥肉を買おうかな。確か1200クレジットだったよね。きっと、とっても喜んでくれるさ。
巨大なガラスを黙々と拭き続けるこの仕事……。こんなことを毎日やるのはやっぱり辛いのかも知れない。けれど、みんなそれを先祖代々行っている。きっと、僕には理解出来ないが、外へ出たいという希望がそうさせているんだね。
それでも後500年もしないと外へ出られないなんて、なんて可愛そうな話なのだろう。
500年後。彼らの子孫が太陽や海のある外へと出る日が来たら、僕はその場にいられたらと心から願う。彼らの子孫はいったいどんな気持ちで外へと出るのだろうか。それはきっと、晴れやかな表情で出るのだろう。それとも、嬉し涙を浮かべた顔で外へと出るのだろうか。
僕はこの館で一生暮らしていくつもりだ。やがて、おじいさんになってもこの窓拭きみたいな仕事を頑張っているだろう。
もう、家には帰らない。誰が何と言おうと絶対に。僕をこんなになるまで傷付けた意地悪な両親の顔なんかもう見たくない。
「今日はハリーのショーだって? ここには娯楽がないから俺も行くぜ」
「俺はどうしようかな。今でも十分楽しいからな」
「馬鹿。こんなきつい仕事のどこが?」
大人たちがハリーのショーの事を言っている。
「最前列に行こうや。なあ、おチビちゃん。もうすぐ12時だ。なんかワクワクしてきたぜ。それだから仕事を早めに切り上げるぞ。みんなもそのつもりだしな」
コルジンは額の汗を拭うと、ボロ雑巾を部屋の片隅のバケツの方に無造作に投げる。他の大人たちもそれに続いた。
「こんにちは」
今日は早めにグッテンが現れた。手に布袋をいっぱい持って。そばのいつも仕事場の隅にいる恐ろしく細い女が腕時計に目をやるが、「今日はしょうがないですと」呟いた。
「みんなの分がある。今日はハリーのショーがあるからルージー夫妻が奮発してくれたんだ」
「ありがてえ」
コルジンたちと僕は一斉にグッテンに群がる。
「おお! ハムサンドバーガーか」
コルジンと僕以外が驚嘆する。どうやら肉を挟んだバーガーは食べ物としては高価なものらしい。僕は何度かコルジンに食べさせてもらっているけど……。
多分、みんなコルジンのようには、頑張って毎日仕事をしないのだろう。
大人たちは喜んでは汚れた手で元気にハムサンドバーガーに噛ぶりつきながら、ハリーのショーの事で持ち切りになった。
「ハリーはこの館での一番の金持ちさ。だから、きっとぶっ飛べるほど楽しいショーを思い付いたんだよ。何せ仕事をした時が一度もないからな」
「俺も仕事をしないくらいに、ご先祖様が働いていればなあ。そしたら、俺も何か娯楽を思いついたりしていたんだが」
「まさか、お前なら単に踊ったり歌ったりくらいだろうよ」
大人たちの話にコルジンは僕にウインクしてみて、
「神話では……グッテンから教えてもらったんだが。朝、目覚めたら。太陽という奴は、毎日毎日休むことなく天高く昇るんだそうだ。俺はそんな奴に感激し、体を鍛えてこの仕事を精一杯好きになったんだ。俺は例え金持ちになったとしても、娯楽が少しでもあれば十分。毎日仕事を精一杯するぜ」
コルジンはそう言うと、汚れた手で熱々のハムサンドバーガーに噛ぶりつきながら、
「飯食ったら早めにみんなと一緒に行こうや。おチビちゃんもその方がいいだろう」
「うん。これでハリーとの約束を守れるよ。後、太陽って……」
僕は熱々のハムサンドバーガーを急いで食べながら、太陽は人じゃないと言うのをやめた。僕は今の仕事に精を出すコルジンがとても好きだった。そんな彼に水をさすことはしない方がいいよね。
「あ、雲助の食事忘れていた。悪い雲助」
雲助はグッテンから見えない僕の頭の後ろに隠れていたが、
「腹が減るぞヨルダン」
と、蚊の泣く声を出した。
「僕の食べているハムサンドバーガーにある。サラダの部分。やるよ」
僕はそう言うと、雲助にハムサンドバーガーのサラダの部分にある。スライスされたキュウリをつまむと頭の方へと持っていく。
雲助が6本の腕で取り上げる。
「食おう。食おう。」
雲助は喜んでキュウリにありついた。
なかなかに美味しいハムサンドバーガーだった。あの嫌なルージー夫妻のハムサンドバーガーではなければ、きっともっと美味しく感じられたのに……。
コルジンや大人たちの話の中、グッテンはやっぱり沈んだ顔をしている。そんなに……ハリーが心配なのかな。
確かに館の亡霊に奥さんを殺されてしまったのは、やっぱり悲しいことだけど、でも、きっと楽しいショーだよ。そう、きっとだ。
「みなさん。そろそろ13時です。金色のドアへとお急ぎ下さい」
細い女が腕時計を見詰めて高い声を出す。
大人たちは一斉に青いエプロンを脱ぎ捨て、そして、天使の扉からぞろぞろと出てきた。細い女は一行の先頭に立ち、みんなを案内してくれる。僕は後ろを向くと、グッテンも付いて来ていた。
「今日のお給料は特別です。お支払いしますよ」
細い女が事務的に念を押してくれる。
僕はまた中途半端な仕事で給料を貰うことになってしまった。今度は絶対に仕事を最後までやり抜きたい。
金色のドアまで行く間は、みんな一言も喋らなくなった。
僕ははしゃぎたい気持ちを抑える。まるで、僕は乗ったことが無いけど、同級生の感想にあった。ジェットコースターに乗るまでの並んでいる時の気分に似ているというのはどうだろう?と言っても当然、恐怖心を除いたワクワクした高揚する気分だけだけど。
しばらくすると、金色のドアへと一行は辿り着いた。途中の迷路はみんな気にしてないようで、僕だけがまた正確な道を覚えられなかった。でも、何となくだいたいの感でグッテンの部屋や天使の扉、そしてコルジンの部屋などには行けそうだった。
金色のドアは白い看板に「ハリー・ザ・ショー」と書かれている。
細い女性が分厚い両開き扉を開け放った。
大部屋はすでに人が疎らに集まっている。100人以上も入れるこの部屋に、すでに20人くらいの人が各々、千切りのキャベツが入っている小袋を持って、シャキシャキと食べている人や、ニンジンジュースをラッパ飲みしている人など、まだ何も始まっていないと言うのに賑やかになっていた。
ステージ上は20人は飛んだり跳ねたりできる広さになっていて、白の頑丈そうな木材で出来ていた。
「前の方に行こうや、おチビちゃん」
コルジンが前へと扇の頭のようになっている座席の列の前方を指差し、中央にある通路からみんなで前進した。
「娯楽。娯楽。娯楽。俺たち優先」
大人たちはウキウキしだし、全員何かの踊りのように肩を上げ下げしている。
細い女性は30クレジットをみんなから取ると、僕たちを前方へと案内した。
真っ暗な大部屋だがステージは例外として、足元だけ照明が仄かにある通路は両脇にもあった。どちらも人一人が一列に歩ける幅だ。
照明は天井に幾つもぶら下り、前方のステージを一斉に照らしている。そのステージには人を一人拘束するかのような、スパイ映画に出てくるベルトがたくさんある椅子が真ん中にポツンとあった。
前方へと広がる扇方の座席の一列に、僕が真ん中で右がコルジン、左側にはグッテンが座った。細い女性はどこかへと歩いて行った。
そして、大人たちはグッテンの隣にズラリと一列。
「ハリーか。どんなショーか。楽しみだぜおチビちゃん」
「うん。僕も……」
片隅のベットに仕事に疲れて倒れた僕を、コルジンは床からニンマリして眺めていた。
翌朝、午前中の仕事をするために、やや遅れがちに僕は部屋を出た。コルジンは早起きして僕と雲助の朝食を作って一足先に仕事に行ったようだ。思えばコルジンの部屋にはあれからずっと泊まっている。何か恩返しを考えなくては?
片手に今朝コルジンが作った朝食のハムサンドバーガー。片手にキュウリの上に乗っかった雲助をキュウリごと持ち、館の迷路に挑む。
こんどこそは頭から湯気がでないように右へ左へ、途中、ドアの見ず知らずの住人に天使の扉の場所を聞いて、何とか辿り着いた。
「お、今日は早かったな。頭も湯気が出てないし」
コルジンの言葉に後ろにいる大人たちはまた笑いだした。
「おはようございます」
僕は自然と挨拶をするようになったみたい。広い部屋を突き進み片隅にあるバケツから一枚のボロ雑巾を取り出した。バケツの隣に洗剤入れの用器がある。
「がんばるね。坊子。昼飯に何か奢ってやろうか?」
大人の人の言葉に笑顔で答え、早速巨大なガラスを拭いた。洗剤はタップリ付けた。
コルジンの隣で大人たちに交じって、ガラスを拭く作業は僕にとってとても楽しい時間だった。
給料を30クレジットも貰えるし……。食料の野菜はタダだが有料の肉も自分で買える。寝床があるなら独り立ちも夢じゃないと思う。それにしても、コルジンのお礼はいっぱい働いて、お金を稼いで鳥肉を買おうかな。確か1200クレジットだったよね。きっと、とっても喜んでくれるさ。
巨大なガラスを黙々と拭き続けるこの仕事……。こんなことを毎日やるのはやっぱり辛いのかも知れない。けれど、みんなそれを先祖代々行っている。きっと、僕には理解出来ないが、外へ出たいという希望がそうさせているんだね。
それでも後500年もしないと外へ出られないなんて、なんて可愛そうな話なのだろう。
500年後。彼らの子孫が太陽や海のある外へと出る日が来たら、僕はその場にいられたらと心から願う。彼らの子孫はいったいどんな気持ちで外へと出るのだろうか。それはきっと、晴れやかな表情で出るのだろう。それとも、嬉し涙を浮かべた顔で外へと出るのだろうか。
僕はこの館で一生暮らしていくつもりだ。やがて、おじいさんになってもこの窓拭きみたいな仕事を頑張っているだろう。
もう、家には帰らない。誰が何と言おうと絶対に。僕をこんなになるまで傷付けた意地悪な両親の顔なんかもう見たくない。
「今日はハリーのショーだって? ここには娯楽がないから俺も行くぜ」
「俺はどうしようかな。今でも十分楽しいからな」
「馬鹿。こんなきつい仕事のどこが?」
大人たちがハリーのショーの事を言っている。
「最前列に行こうや。なあ、おチビちゃん。もうすぐ12時だ。なんかワクワクしてきたぜ。それだから仕事を早めに切り上げるぞ。みんなもそのつもりだしな」
コルジンは額の汗を拭うと、ボロ雑巾を部屋の片隅のバケツの方に無造作に投げる。他の大人たちもそれに続いた。
「こんにちは」
今日は早めにグッテンが現れた。手に布袋をいっぱい持って。そばのいつも仕事場の隅にいる恐ろしく細い女が腕時計に目をやるが、「今日はしょうがないですと」呟いた。
「みんなの分がある。今日はハリーのショーがあるからルージー夫妻が奮発してくれたんだ」
「ありがてえ」
コルジンたちと僕は一斉にグッテンに群がる。
「おお! ハムサンドバーガーか」
コルジンと僕以外が驚嘆する。どうやら肉を挟んだバーガーは食べ物としては高価なものらしい。僕は何度かコルジンに食べさせてもらっているけど……。
多分、みんなコルジンのようには、頑張って毎日仕事をしないのだろう。
大人たちは喜んでは汚れた手で元気にハムサンドバーガーに噛ぶりつきながら、ハリーのショーの事で持ち切りになった。
「ハリーはこの館での一番の金持ちさ。だから、きっとぶっ飛べるほど楽しいショーを思い付いたんだよ。何せ仕事をした時が一度もないからな」
「俺も仕事をしないくらいに、ご先祖様が働いていればなあ。そしたら、俺も何か娯楽を思いついたりしていたんだが」
「まさか、お前なら単に踊ったり歌ったりくらいだろうよ」
大人たちの話にコルジンは僕にウインクしてみて、
「神話では……グッテンから教えてもらったんだが。朝、目覚めたら。太陽という奴は、毎日毎日休むことなく天高く昇るんだそうだ。俺はそんな奴に感激し、体を鍛えてこの仕事を精一杯好きになったんだ。俺は例え金持ちになったとしても、娯楽が少しでもあれば十分。毎日仕事を精一杯するぜ」
コルジンはそう言うと、汚れた手で熱々のハムサンドバーガーに噛ぶりつきながら、
「飯食ったら早めにみんなと一緒に行こうや。おチビちゃんもその方がいいだろう」
「うん。これでハリーとの約束を守れるよ。後、太陽って……」
僕は熱々のハムサンドバーガーを急いで食べながら、太陽は人じゃないと言うのをやめた。僕は今の仕事に精を出すコルジンがとても好きだった。そんな彼に水をさすことはしない方がいいよね。
「あ、雲助の食事忘れていた。悪い雲助」
雲助はグッテンから見えない僕の頭の後ろに隠れていたが、
「腹が減るぞヨルダン」
と、蚊の泣く声を出した。
「僕の食べているハムサンドバーガーにある。サラダの部分。やるよ」
僕はそう言うと、雲助にハムサンドバーガーのサラダの部分にある。スライスされたキュウリをつまむと頭の方へと持っていく。
雲助が6本の腕で取り上げる。
「食おう。食おう。」
雲助は喜んでキュウリにありついた。
なかなかに美味しいハムサンドバーガーだった。あの嫌なルージー夫妻のハムサンドバーガーではなければ、きっともっと美味しく感じられたのに……。
コルジンや大人たちの話の中、グッテンはやっぱり沈んだ顔をしている。そんなに……ハリーが心配なのかな。
確かに館の亡霊に奥さんを殺されてしまったのは、やっぱり悲しいことだけど、でも、きっと楽しいショーだよ。そう、きっとだ。
「みなさん。そろそろ13時です。金色のドアへとお急ぎ下さい」
細い女が腕時計を見詰めて高い声を出す。
大人たちは一斉に青いエプロンを脱ぎ捨て、そして、天使の扉からぞろぞろと出てきた。細い女は一行の先頭に立ち、みんなを案内してくれる。僕は後ろを向くと、グッテンも付いて来ていた。
「今日のお給料は特別です。お支払いしますよ」
細い女が事務的に念を押してくれる。
僕はまた中途半端な仕事で給料を貰うことになってしまった。今度は絶対に仕事を最後までやり抜きたい。
金色のドアまで行く間は、みんな一言も喋らなくなった。
僕ははしゃぎたい気持ちを抑える。まるで、僕は乗ったことが無いけど、同級生の感想にあった。ジェットコースターに乗るまでの並んでいる時の気分に似ているというのはどうだろう?と言っても当然、恐怖心を除いたワクワクした高揚する気分だけだけど。
しばらくすると、金色のドアへと一行は辿り着いた。途中の迷路はみんな気にしてないようで、僕だけがまた正確な道を覚えられなかった。でも、何となくだいたいの感でグッテンの部屋や天使の扉、そしてコルジンの部屋などには行けそうだった。
金色のドアは白い看板に「ハリー・ザ・ショー」と書かれている。
細い女性が分厚い両開き扉を開け放った。
大部屋はすでに人が疎らに集まっている。100人以上も入れるこの部屋に、すでに20人くらいの人が各々、千切りのキャベツが入っている小袋を持って、シャキシャキと食べている人や、ニンジンジュースをラッパ飲みしている人など、まだ何も始まっていないと言うのに賑やかになっていた。
ステージ上は20人は飛んだり跳ねたりできる広さになっていて、白の頑丈そうな木材で出来ていた。
「前の方に行こうや、おチビちゃん」
コルジンが前へと扇の頭のようになっている座席の列の前方を指差し、中央にある通路からみんなで前進した。
「娯楽。娯楽。娯楽。俺たち優先」
大人たちはウキウキしだし、全員何かの踊りのように肩を上げ下げしている。
細い女性は30クレジットをみんなから取ると、僕たちを前方へと案内した。
真っ暗な大部屋だがステージは例外として、足元だけ照明が仄かにある通路は両脇にもあった。どちらも人一人が一列に歩ける幅だ。
照明は天井に幾つもぶら下り、前方のステージを一斉に照らしている。そのステージには人を一人拘束するかのような、スパイ映画に出てくるベルトがたくさんある椅子が真ん中にポツンとあった。
前方へと広がる扇方の座席の一列に、僕が真ん中で右がコルジン、左側にはグッテンが座った。細い女性はどこかへと歩いて行った。
そして、大人たちはグッテンの隣にズラリと一列。
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