深夜学校

 夕焼けが、寂しさを徐々に紛らわしてくれた。
 今日が初日の私には、退学をした弟も通っている深夜学校へと赴いた。
 ただ、赴いた。

 冷え込み始めた昇降口に革靴を入れ、生徒数が圧倒的に少ない校舎へと入る。

 
 そこは社会へでるための最後の学校。
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