脳内秒速1000キロの恋

主道 学

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その悩みは……。

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 ラストオーダーが終わって、レストランのレジを済ませてからぼくは考えた。

 きっと、また彼女に会いに来よう。
 
 その日からぼくの悩みは、彼女が何か悩みを抱えていることになったんだ。
 
 週末のお昼に時間が少し空いた。
 ぼくは東京の有名な大学に通っている。でも、その学内では成績は微妙だった。

 それにしても、彼女はどんな悩みを抱えているのだろう?
 
 金銭?
 人間関係?
 職場?
 家庭内の事情?
 それとも過去?

 だけど、ぼくにはそのどれもが少し違うような気がした。

 大学の唯一の女友達の加代にも聞いた。

「そんなのわからないに決まってるじゃない」

 と、一蹴されたけど、ぼくにはそれが逆に一つの答えを導いたんだ。

 ただの直観だけど……。
 今、そして過去、ではないとしたら……。

「そうだ! 将来だ!!」

 そうとわかれば、彼女がいるレストランに行ってみよう。
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