28 / 36
蛇の書
H2O
しおりを挟む
「こりゃ凄い……。 零!! よくやった!! コホコホ……」
「零君……。……信じられないわ……絶対零度を守る魔法障壁なんて……」
「これが……英雄の書の力だ!!」
ぼくは周囲から水素と珪素を集めた。
さあ、この本を持って家の外へ行こう。
多分、魔術師が仲間を大勢呼んでいる頃だ。
外は相変わらずの大雨だった。
薄暗く。
さっきまでの家の中とは大違いだ。
常に身体が冷え込んできた。
気が付くとここ商店街の一角は、大勢の魔術師たちが取り囲んでいた。
その数。50人は軽くいる。
ぼくの家が包囲されていた……!
だが、ぼくには英雄の書があるんだ。
水素と酸素を掌に急速に収束しながら、身構えた。
ぼくに気が付くと無表情な正面と両脇にいる魔術師の6人が詠唱を始めた。
空中に超高温の巨大な火の玉を出現させる。
熱気に押されながらも、ぼくは水素をもっとかき集めた。
水素は地球上最も軽い気体で、水など化合物にも大量にあるんだ。
次に、多量の二酸化炭素も生体電流で取り入れていった。
右手の掌では抱えられないほどの圧縮された水素と二酸化炭素だったので、英雄の書を光の中へ消失させて両手を使う。
ここ商店街を包み込むほどの生体電流を放出させると、ぼくは勝利を感じた。
「大津波!」
「零君……。……信じられないわ……絶対零度を守る魔法障壁なんて……」
「これが……英雄の書の力だ!!」
ぼくは周囲から水素と珪素を集めた。
さあ、この本を持って家の外へ行こう。
多分、魔術師が仲間を大勢呼んでいる頃だ。
外は相変わらずの大雨だった。
薄暗く。
さっきまでの家の中とは大違いだ。
常に身体が冷え込んできた。
気が付くとここ商店街の一角は、大勢の魔術師たちが取り囲んでいた。
その数。50人は軽くいる。
ぼくの家が包囲されていた……!
だが、ぼくには英雄の書があるんだ。
水素と酸素を掌に急速に収束しながら、身構えた。
ぼくに気が付くと無表情な正面と両脇にいる魔術師の6人が詠唱を始めた。
空中に超高温の巨大な火の玉を出現させる。
熱気に押されながらも、ぼくは水素をもっとかき集めた。
水素は地球上最も軽い気体で、水など化合物にも大量にあるんだ。
次に、多量の二酸化炭素も生体電流で取り入れていった。
右手の掌では抱えられないほどの圧縮された水素と二酸化炭素だったので、英雄の書を光の中へ消失させて両手を使う。
ここ商店街を包み込むほどの生体電流を放出させると、ぼくは勝利を感じた。
「大津波!」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる