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Rain of blood (血の雨) モート編
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周囲の排水路からの赤い水が濁水へと変わりつつある。
今までモートに向かって撃たれていた銃声も止んできた。
どうやら、ゾンビと血の雨は何か関連をしているのは間違いないのだろう。
モートは今度は、銃声のした方へと走った。
暗闇の中から瞬間的に火花が飛ぶ、依然と銃声がしているのだ。また向こうから数発撃ってきていた。
「うん?」
モートは驚いた。銃を撃っているものもゾンビの群れだった。
こちらに気がつくとゾンビたちはひたひたとゆっくりと歩いて来た。至近距離で銃を発砲する。素早くモートは、そのゾンビの群れの中へと飛び込み。全ての首を狩った。
ここの真っ暗な空間の脇にある排水路から再び赤い色の汚水が流れはじめた。
首を狩られて倒れたはずのゾンビたちが、何故かびくびくと痙攣しだしたのだ。
グチャっと音が辺りに鳴り響く。
この真っ暗な空間を突如、おびただしい腐臭が包みこんだ。
「くっ!!」
モートは壮絶な腐臭に鼻を抑えた。
その時。ドンッ! っと、巨大な種々雑多なアンデッドが混同した塊が天上から落ちてきた。犬、猫、ねずみ、人、ミミズなどの集合体のゾンビだ。そして、不気味にこちらにずるずると這い寄って来る。
地下。ここは、様々な排水路が集結している場所だった。恐らくホワイトシティ全部の水が流れ落ちるところなのだろう。その全ての水が真っ赤に染まっていた。止め処なく流れる赤い水のせいで、周囲は血の臭いが濃くなって来た。
…………
「やれやれ……モートくん。一休みしている場合ではないですねえ。苦戦しているようですので、ここからは一緒に戦いましょう!」
「?!」
今までモートに向かって撃たれていた銃声も止んできた。
どうやら、ゾンビと血の雨は何か関連をしているのは間違いないのだろう。
モートは今度は、銃声のした方へと走った。
暗闇の中から瞬間的に火花が飛ぶ、依然と銃声がしているのだ。また向こうから数発撃ってきていた。
「うん?」
モートは驚いた。銃を撃っているものもゾンビの群れだった。
こちらに気がつくとゾンビたちはひたひたとゆっくりと歩いて来た。至近距離で銃を発砲する。素早くモートは、そのゾンビの群れの中へと飛び込み。全ての首を狩った。
ここの真っ暗な空間の脇にある排水路から再び赤い色の汚水が流れはじめた。
首を狩られて倒れたはずのゾンビたちが、何故かびくびくと痙攣しだしたのだ。
グチャっと音が辺りに鳴り響く。
この真っ暗な空間を突如、おびただしい腐臭が包みこんだ。
「くっ!!」
モートは壮絶な腐臭に鼻を抑えた。
その時。ドンッ! っと、巨大な種々雑多なアンデッドが混同した塊が天上から落ちてきた。犬、猫、ねずみ、人、ミミズなどの集合体のゾンビだ。そして、不気味にこちらにずるずると這い寄って来る。
地下。ここは、様々な排水路が集結している場所だった。恐らくホワイトシティ全部の水が流れ落ちるところなのだろう。その全ての水が真っ赤に染まっていた。止め処なく流れる赤い水のせいで、周囲は血の臭いが濃くなって来た。
…………
「やれやれ……モートくん。一休みしている場合ではないですねえ。苦戦しているようですので、ここからは一緒に戦いましょう!」
「?!」
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