13Warrior -トランプバトル-

地区予選大会

(ゲーム説明)＆初戦

僕は、月梨三流つきなしみつる高校一年生の16歳だ。

今、トランプを使ったカードゲームにハマっている。
お金もかからないし、経済的にも優しい。

そのゲームの名は「13warrior」だ。

13Warriorとは13枚のカード+αで勝敗を競うトランプゲームだ。
トランプA~K(1~13)のカードを使用する。

簡潔に説明すると、二人のプレイヤーが
1~13のカードを使用し、1枚ずつ同時に裏向きで出で場に出し、オープンし、数字が大きい方が勝ちというゲームだ。

それを13回繰り返し、勝ち越した方が勝者というルールだ。
シンプルなゲーム性だが、相手の残り手札や場に出すカードなどを予想する高度な心理戦となる。
勿論、運要素もある。
TT(trump trap)カードと呼ばれる補助カードを使用するルールもある。※地方大会編では出てきません。


いかに、相手のカードの数値を最小限に上回ることができるかが勝負のカギとなるのだ。


そうそう、この13枚のカード使用する13warriorだが、2のカードは存在しない。
2のカードの代わりにJokerを使用する。

Jokerは相手のカードがなんであろうと勝利することができる。
このカードを出すタイミングもかなり重要になってくるのである。
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ルール
・13回の勝負のうちに勝ち越した方が勝者
・Jokerは最強カード
・A(1)はKing(13)にのみ勝利することができる
・6勝6敗1分など、勝敗がつかなかった場合、再戦となる

A<3<4<5<6<7<8<9<10<J<Q<K<(A)<Joker
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以上が、13Worriorの説明だ。

そんなシンプルなゲームだが、世界大会まである。
世界大会は、TTカードが登場したり、より複雑なものになっているようだ。

土曜日、近くの交流館で地区予選が開催された。
僕の地区では同じ高校から数名出場するようだ。参加者は16人だ。
優勝すると、東京スタジアムで開催される全国大会への参加が認められる。
ちなみに僕の中学生の弟、世四流せしるも出場する。
僕は、人見知りで一人で会場に行くのが嫌だったから、弟に頼んで出場してもらうことにした。
弟も何気に強い(笑

会場入りし、トーナメント表を見た。
僕の初戦の相手は、クラスは違うが、同じ高校の平 凡太たいらぼんただった。

対戦開始時間まで、5分を切った。

指定の対戦机に座って時を待った。
対戦相手の平が対戦開始時間の1分前にきた。

平「よろしくお願いします。月梨くん」
月梨「平くん、よろしくね」

両者、机の上にカードを出した。

運営スタッフ「それでは始めてください。」

月梨のデビュー戦が始まった。