乙女ゲームの世界に転生しましたがメインキャラ達が最強なのはバグなのでしょうか?

りふか

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一章

参.辛

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ここはもうあれだ、もと演劇部(高校生時代)の私が行くしかない


ん"ん"っ。ゴホンッッッ!



「ええ。本当に……」

クスリ、微笑をもらす

「ルゥラ、貴方……、自分のことを持ち上げ過ぎではなくって?身の程をわきまえた方がよくってよ?」

横を通り過ぎる際、耳元でボソリ、と声を低くしていう。勿論、肩をぶつけておくことも忘れない


「ぁ……、リリデア、さま……」

しりもちをつくルゥラは、瞳孔を開いて私を見つめている


え、罪悪感……(泣)






「……おい、何をしている」



おーっとランビア登場

乙女ゲーってさ、GPSつけてるんかお前??ってくらいタイミング絶妙よね

いやゲームだから仕方ないけど




「ちっ、またランビア様に媚び売って……」

「行きますよ!リリデア様!」


「え、あ、うん」

ずるずると側近2人に引きづられていく



ちらりと後ろを振り返ると、ランビアに助けられているルゥラが自分の手に爪を立てている様子がうかがえた

どんだけいやなんだよ

血涙出そうになってるよ、ルゥラちゃん








___ルゥラside



「大丈夫か?ルゥラ」

握られる手

さりげなく爪をたてる


「あっ、ら、ランビア様……っ」

自分の渾身のかわボに吐き気を覚える

どっから出してるんだ

自分の体だけど不思議すぎる



「ハンカチを、お渡ししたくて」


そっと差し出したハンカチを、ランビアが受け取る

くそう、こいつ昔っから顔だけはいいんだ
ふざけんな


「そう言えばないと思っていた。ルゥラが拾ってくれていたのか。ありがとう」

少し濡れたハンカチにこめかみがピクリ、と動くランビア
もちろん笑顔は絶やさない

こいつ、俺のハンカチ使いやがったなクソッたれ、という心情である


「そんな……感謝されるほどのことではありませんわ」

「いやほんとにな」

思わず本音が漏れるランビア


「あ"?……じゃなかった、どうかされましたか、ランビア様♡」

「ん?何も言ってないぞ?」

「左様でございますかおほほほほほ」


慌てて取り繕うルゥラとランビア

顔にはダラダラと滝のような汗が流れている



「ランビア、急にどこ行くと思ったら……子猫ちゃんのところだったのか」

イケボォで話しかけるシャーロッド

これが男装とか誰も思わないだろうな……とルゥラはファンに心底同情した



「おい、俺がルゥラと話しているんだ。邪魔をするな」

「俺だって子猫ちゃんと話したいのさ。ランビア、お前、付き合ってるわけでもないくせに出しゃばるなよ?」



おーっとおーっと!修羅場が始まりました!!


ここで私がいうセリフはひとぉつ!













































「スゥッ__。2人ともやめてくださいっ!私のために争わないでっっ!!」

かわゆいかわゆいヒロインボイス

__かんっぺきだわ!!!!
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