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しおりを挟む次の日、いつもより少し早く起きた俺は、リオンと一緒にご飯を食べギルドに向かった。
リオンはフードのつきの服を着ていて顔が見えないようにしている。美形が不細工だと言われて顔を隠さないといけないだなんて勿体ない……なんて思っていたら、ギルドに到着した。
「うへぇ、思ってた3倍くらいデカイな」
ギルドは思ってたよりもずっと大きくて入るのに少し緊張する。
俺が入り口の前でぼーっと立っているとリオンが、
「ほら、行くぞ?」
と言って手を引いてくれた。
この世界では不細工だと言われていようとも、俺から見たら超イケメンなわけで…。
男だとか関係なく少しドキッとしてしまった。危ねぇ…
ギルドの受付に居たのは20代くらいの女の子で、俺を見て赤くなった後、リオンを見て
「ちょっとリオンさん……まさか……まさか……ついに誘拐までやっちゃったんですか…?」
などと、ちょっと訳の分からないことを言っていた。
「違ぇよ、昨日森に魔物倒しに行ったらレッドウルフに襲われてたから助けたら、記憶喪失だってんで、拾ったんだよ」
誰が誘拐犯だ、なんて言いながらリオンさんが俺を拾った経緯を説明してくれた。
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