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しおりを挟む「お前とは婚約破棄をする!」
唐突に告げられた婚約破棄。ざわつく生徒たち。そう、今は魔法学園の卒業パーティ。そんなところでこのバカ王太子は婚約破棄などということをしたというわけだ。
「前から付きまとってきてイライラしてたんだよ!小言ばっかりいいやがって!」
それは国王陛下から頼まれたから面倒臭いながらもやってあげていただけですわ。
「もうお前のような地味な女の顔を見なくていいなんて清々する!結婚なんて絶対にゴメンだ!」
なるほど。私のような地味臭い女は捨ててその隣にいる可愛子ぶりっ子のご令嬢と婚約するという訳ですかね。結婚なんてごめんですか。
「以上の理由で王太子ノエルはここに婚約破棄を言い渡す!」
言い渡すだなんて何上から目線なこと言ってんだこのクソって感じではありますが……
「はいっ!喜んで!」
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