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第六章
引っ越し、準備のはずなんですが 2
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「あ……っ」
唇がどんどん下に移動する。手のひらも僕のお尻あたりをスルスルと撫でまわしていたんだけど、そのうち指の動きが意味深になってきた。
そして、とうとう僕の奥へと入り込んできた。
恥ずかしくてドキドキして。だけどそれと同時に、どうしようってオロオロするような怖い気持ち。
その両方が微妙に混じりあっていて、僕の心の中はちっとも落ち着かない。
ロベールのことは大好きだし独占したいけど、おそらく僕は、まだこの行為自体に慣れきれていないみたいだ。
ついつい体を硬くして縋る僕をチラリと見て、ロベールが僕の太腿あたりに唇を寄せた。
「あ……っ!」
食むように愛撫されて、途端に下腹部へと甘い痺れが走る。
僕の体がビクンと大げさに跳ねた。それを面白がってかロベールは、さらにそこに吸い付き舌を這わせた。
「あ、……だ、だめっ! ロベ……ッ あ……、んんっ」
「……何が嫌だ。南のここも中も……、喜んでるぞ?」
「は……、あっ、……やっ」
熱が……、甘い毒のような疼きがじわじわと広がっている。両側からの焦れる疼きが狂おしくて、僕の意思に反して腰が揺れ始めた。
「ん……、んんっ……」
なるべく恥ずかしい声が漏れないようにと唇をぎゅうっと噛んで、体中に走る甘く疼く熱を逃すように、体をよじりシーツにこすりつけた。
「堪らないな……」
うっとりとした声でそう呟いたロベールは、本当に僕の中の何かを吸い込んでいるんじゃないかという勢いで、体中のあちらこちらに唇を這わせ食むように吸い付いている。
しかも中の指もいつの間にか増えていて、僕は恥ずかしいんだけど、ビクビクと反応する体を抑えることが出来なくなっていた。
「ヤダ……、ロベール……ぅ」
「嫌……?」
ロベールは意地の悪い声で聞き返した後、中の指をバラバラに動かす。その引っかかった指先の一か所に、僕はビクンと大きく反応した。
「あん……、っ!」
な……、何この恥ずかしい甲高い声! "あん"ってなんだ! "あん"って!
カーッて、顔が燃えるように熱くなって居ても立ってもいられないざわざわとした気持ちが押し寄せてきた。(寝転んでるから居ても立ってもいないんだけどさ!)
「可愛いなあ、南は」
「……ふ、……へ?」
恥ずかしくて恥ずかしくて落ち着かない僕の耳に届いた艶っぽくうれしそうな声。それに反応して視線を上げると、それこそ恐ろしい美貌の持ち主が、恍惚な蕩けるような表情で僕を見つめている。
「ロベ……、ひゃあっ!!」
「可愛い、可愛い……南」
「あっ……、ああっ……、やっ!」
ロベールの指が、さっき掠めた僕の弱いところばかりを必要に攻め始めた。
ただでさえ籠り始めていた熱と疼きが、解放されたがって暴れ始める。
「やっ、……もう、い、イク……、イっちゃう……ぅ」
「イっとけ、いいから……」
興奮した声。少し荒い息をこぼしながらそう言った後、ロベールは背中を丸めて僕の方に近づき、カリッと胸の粒を甘噛みした。
「あ……、ああっ!!」
瞬間、熱は一挙に解放されて、頭の中が真っ白になった。
唇がどんどん下に移動する。手のひらも僕のお尻あたりをスルスルと撫でまわしていたんだけど、そのうち指の動きが意味深になってきた。
そして、とうとう僕の奥へと入り込んできた。
恥ずかしくてドキドキして。だけどそれと同時に、どうしようってオロオロするような怖い気持ち。
その両方が微妙に混じりあっていて、僕の心の中はちっとも落ち着かない。
ロベールのことは大好きだし独占したいけど、おそらく僕は、まだこの行為自体に慣れきれていないみたいだ。
ついつい体を硬くして縋る僕をチラリと見て、ロベールが僕の太腿あたりに唇を寄せた。
「あ……っ!」
食むように愛撫されて、途端に下腹部へと甘い痺れが走る。
僕の体がビクンと大げさに跳ねた。それを面白がってかロベールは、さらにそこに吸い付き舌を這わせた。
「あ、……だ、だめっ! ロベ……ッ あ……、んんっ」
「……何が嫌だ。南のここも中も……、喜んでるぞ?」
「は……、あっ、……やっ」
熱が……、甘い毒のような疼きがじわじわと広がっている。両側からの焦れる疼きが狂おしくて、僕の意思に反して腰が揺れ始めた。
「ん……、んんっ……」
なるべく恥ずかしい声が漏れないようにと唇をぎゅうっと噛んで、体中に走る甘く疼く熱を逃すように、体をよじりシーツにこすりつけた。
「堪らないな……」
うっとりとした声でそう呟いたロベールは、本当に僕の中の何かを吸い込んでいるんじゃないかという勢いで、体中のあちらこちらに唇を這わせ食むように吸い付いている。
しかも中の指もいつの間にか増えていて、僕は恥ずかしいんだけど、ビクビクと反応する体を抑えることが出来なくなっていた。
「ヤダ……、ロベール……ぅ」
「嫌……?」
ロベールは意地の悪い声で聞き返した後、中の指をバラバラに動かす。その引っかかった指先の一か所に、僕はビクンと大きく反応した。
「あん……、っ!」
な……、何この恥ずかしい甲高い声! "あん"ってなんだ! "あん"って!
カーッて、顔が燃えるように熱くなって居ても立ってもいられないざわざわとした気持ちが押し寄せてきた。(寝転んでるから居ても立ってもいないんだけどさ!)
「可愛いなあ、南は」
「……ふ、……へ?」
恥ずかしくて恥ずかしくて落ち着かない僕の耳に届いた艶っぽくうれしそうな声。それに反応して視線を上げると、それこそ恐ろしい美貌の持ち主が、恍惚な蕩けるような表情で僕を見つめている。
「ロベ……、ひゃあっ!!」
「可愛い、可愛い……南」
「あっ……、ああっ……、やっ!」
ロベールの指が、さっき掠めた僕の弱いところばかりを必要に攻め始めた。
ただでさえ籠り始めていた熱と疼きが、解放されたがって暴れ始める。
「やっ、……もう、い、イク……、イっちゃう……ぅ」
「イっとけ、いいから……」
興奮した声。少し荒い息をこぼしながらそう言った後、ロベールは背中を丸めて僕の方に近づき、カリッと胸の粒を甘噛みした。
「あ……、ああっ!!」
瞬間、熱は一挙に解放されて、頭の中が真っ白になった。
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