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第四章
一番信頼している
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久しぶりに感じるロベールとのキス。優しく何度も唇を押し当てた後、お互い貪るような深いキスへと移行した。
伸びあがってロベールの腕にしっかりと掴まり、夢中で舌を絡めあった。
「南……」
甘く掠れたロベールの声。僕の好きな、僕を求めるロベールの声だ。
「やはりお前のフェロモンは心地がいいな」
僕の背中に回していた片方の掌が、お尻の方へと下降した。その掌にぐっと力を入れた後、僕のうなじに唇を寄せて深く息を吸い込む。
「……甘くて癒されて、力が漲る」
「ロベール……」
僕もこうやってロベールとキスしたりくっ付いたりしてるのって、すごく嬉しいから……、きっと僕も同じだ。
しばらく見つめあっていると、ロベールがクスリと笑った。
「あんまりくっ付いていると拙いな。しばらくの辛抱だ。南はそこのベッドにでも腰かけてろ」
「うん」
確かに、このままここで盛り上がっちゃったら拙いよな。もしも運動部の誰かがケガしたとか言って治療に来たりしたら……、想像しただけで恐ろしい。
幸い、放課後に飛び込んでくるケガ人とかはいなかったので、のんびりと他愛のない話をしながら寛げた。
時間になったので、そろそろ帰ろうかと保健室を閉めて帰路に就く。
「ねえ、ロベール」
「なんだ?」
「今日下宿のこと話すだろ? そしたらどんなに早くても越してこれるのは明日か明後日じゃん? 今日はどうするの?」
「こないだみたいにこっそり入り込むさ。心配することは無い」
にっこりとほほ笑んでそう告げるロベールにキュウンとした。
ああもう、本当に。完璧にやられちゃってるよね。
人通りがあまりないし、薄暗くなった帰り道だ。僕はロベールの手に自分の手を寄せて、そっと握った。ロベールはそんな僕をチラッと横目で見て微笑み、キュッと僕の掌を握り返してくれた。
ほわほわと雲の上でも歩いているような気分だ。
怖いことも面倒なことも、ロベールさえ傍にいてくれれば何もかもが大丈夫な気持ちになってくる。
信頼、仕切っちゃってるんだよなー、本当に。
家に到着し、ロベールは勝手に部屋に入ると言うので僕はそのまま玄関へと向かった。
「ただいまー」
「おかえり、南」
僕の声に反応して、母さんが台所からひょいと顔を出した。
「ねえ、母さん、話があるんだけど」
「なに? あー、それより先に手を洗って着替えてきなさい。すぐご飯出来るから、食事の時に聞くわ」
「……分かった」
そうだよな。
焦らない、焦らない。
こっそり深呼吸をして、僕は言われたとおりに手を洗い自分の部屋へと駆けこんだ。
伸びあがってロベールの腕にしっかりと掴まり、夢中で舌を絡めあった。
「南……」
甘く掠れたロベールの声。僕の好きな、僕を求めるロベールの声だ。
「やはりお前のフェロモンは心地がいいな」
僕の背中に回していた片方の掌が、お尻の方へと下降した。その掌にぐっと力を入れた後、僕のうなじに唇を寄せて深く息を吸い込む。
「……甘くて癒されて、力が漲る」
「ロベール……」
僕もこうやってロベールとキスしたりくっ付いたりしてるのって、すごく嬉しいから……、きっと僕も同じだ。
しばらく見つめあっていると、ロベールがクスリと笑った。
「あんまりくっ付いていると拙いな。しばらくの辛抱だ。南はそこのベッドにでも腰かけてろ」
「うん」
確かに、このままここで盛り上がっちゃったら拙いよな。もしも運動部の誰かがケガしたとか言って治療に来たりしたら……、想像しただけで恐ろしい。
幸い、放課後に飛び込んでくるケガ人とかはいなかったので、のんびりと他愛のない話をしながら寛げた。
時間になったので、そろそろ帰ろうかと保健室を閉めて帰路に就く。
「ねえ、ロベール」
「なんだ?」
「今日下宿のこと話すだろ? そしたらどんなに早くても越してこれるのは明日か明後日じゃん? 今日はどうするの?」
「こないだみたいにこっそり入り込むさ。心配することは無い」
にっこりとほほ笑んでそう告げるロベールにキュウンとした。
ああもう、本当に。完璧にやられちゃってるよね。
人通りがあまりないし、薄暗くなった帰り道だ。僕はロベールの手に自分の手を寄せて、そっと握った。ロベールはそんな僕をチラッと横目で見て微笑み、キュッと僕の掌を握り返してくれた。
ほわほわと雲の上でも歩いているような気分だ。
怖いことも面倒なことも、ロベールさえ傍にいてくれれば何もかもが大丈夫な気持ちになってくる。
信頼、仕切っちゃってるんだよなー、本当に。
家に到着し、ロベールは勝手に部屋に入ると言うので僕はそのまま玄関へと向かった。
「ただいまー」
「おかえり、南」
僕の声に反応して、母さんが台所からひょいと顔を出した。
「ねえ、母さん、話があるんだけど」
「なに? あー、それより先に手を洗って着替えてきなさい。すぐご飯出来るから、食事の時に聞くわ」
「……分かった」
そうだよな。
焦らない、焦らない。
こっそり深呼吸をして、僕は言われたとおりに手を洗い自分の部屋へと駆けこんだ。
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