40 / 93
第四章
笹山からの連絡
しおりを挟む
ずっといてくれるかなって期待していたんだけどロベールにも都合があるようで、夕飯前には帰ってしまった。昨夜のようなことはもうないから、安心していいと言い残して。
そりゃさ、ロベールが処分したって言ってたから安心なのかもしれないけど、だからと言って怖いって気持ちが無くなるかっていうと、それとこれとは違うよね。
ご飯を食べて部屋に戻り机の上を片していると、新着メッセージが表示されていることに気が付いた。笹山からだ。
……ああ、そういえばこないだ教えあっこしたんだっけ。
『南、勉強してる? 俺もう疲れた』
なんだ、泣き言かよ。
……そういえば笹山、みんなと日暮んちで勉強会したんだよな。
あんまり頭のよくない者同士、こういう時はお互い慰めあいたくなるもんだ。僕も早速返信した。
『お疲れ。僕も疲れた。もう教科書も見たくない』
ポンとスマホをベッドに放り、自分もダイブ。
「…………」
ロベール、来てくれて助かったのかも。
だってもし今朝ロベールが来てくれてなかったら、あのままうだうだと無駄な時間を過ごしていたかもしれないし。
……いや、多分そうだ。
ピコピコ♪
「ん? あ、笹山からか」
『よかったら明日、公民館の自習スペースで一緒に勉強しない? 政治経済、記憶したいんだけど一人じゃ無理』
あー、政経かぁ。う~、あれも確か手付かずだった……。
公民館か……。いいかもしれないな。一人だと寝ちゃいそうだし、ロベール来るとも何とも言ってなかったもんな。
『OK。じゃあ、二時に〇▽公民館の自習スペースで、どう? 早く行った方が席を取っておくと言う事で』
『了解。じゃ、明日』
『おう、明日な』
ふう。約束しちゃった。
これ知ったらロベール、嫌な顔するかもしれないけど、笹山が変態じゃ無さそうなのは多分あってると思うし。いいよね?
……だってさー、頼みの奏多は礼美ちゃんとのことで頭いっぱいだろうし、記憶ものなんて僕も一人でなんて無理だもん。
「…………」
ああ、もう寝ーよう。
頭使ったから疲れちゃったし……。英語は朝起きてから続きをやるとして。
それでいいよなー。
電気を消してもぞもぞと布団に入り込む。
おやすみなさい。
誰にともなく心の中で呟いて、僕は気持ちのいい眠りに誘われていった。
そりゃさ、ロベールが処分したって言ってたから安心なのかもしれないけど、だからと言って怖いって気持ちが無くなるかっていうと、それとこれとは違うよね。
ご飯を食べて部屋に戻り机の上を片していると、新着メッセージが表示されていることに気が付いた。笹山からだ。
……ああ、そういえばこないだ教えあっこしたんだっけ。
『南、勉強してる? 俺もう疲れた』
なんだ、泣き言かよ。
……そういえば笹山、みんなと日暮んちで勉強会したんだよな。
あんまり頭のよくない者同士、こういう時はお互い慰めあいたくなるもんだ。僕も早速返信した。
『お疲れ。僕も疲れた。もう教科書も見たくない』
ポンとスマホをベッドに放り、自分もダイブ。
「…………」
ロベール、来てくれて助かったのかも。
だってもし今朝ロベールが来てくれてなかったら、あのままうだうだと無駄な時間を過ごしていたかもしれないし。
……いや、多分そうだ。
ピコピコ♪
「ん? あ、笹山からか」
『よかったら明日、公民館の自習スペースで一緒に勉強しない? 政治経済、記憶したいんだけど一人じゃ無理』
あー、政経かぁ。う~、あれも確か手付かずだった……。
公民館か……。いいかもしれないな。一人だと寝ちゃいそうだし、ロベール来るとも何とも言ってなかったもんな。
『OK。じゃあ、二時に〇▽公民館の自習スペースで、どう? 早く行った方が席を取っておくと言う事で』
『了解。じゃ、明日』
『おう、明日な』
ふう。約束しちゃった。
これ知ったらロベール、嫌な顔するかもしれないけど、笹山が変態じゃ無さそうなのは多分あってると思うし。いいよね?
……だってさー、頼みの奏多は礼美ちゃんとのことで頭いっぱいだろうし、記憶ものなんて僕も一人でなんて無理だもん。
「…………」
ああ、もう寝ーよう。
頭使ったから疲れちゃったし……。英語は朝起きてから続きをやるとして。
それでいいよなー。
電気を消してもぞもぞと布団に入り込む。
おやすみなさい。
誰にともなく心の中で呟いて、僕は気持ちのいい眠りに誘われていった。
1
お気に入りに追加
174
あなたにおすすめの小説
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
初恋を諦めるために惚れ薬を飲んだら寵妃になった僕のお話
トウ子
BL
惚れ薬を持たされて、故国のために皇帝の後宮に嫁いだ。後宮で皇帝ではない人に、初めての恋をしてしまった。初恋を諦めるために惚れ薬を飲んだら、きちんと皇帝を愛することができた。心からの愛を捧げたら皇帝にも愛されて、僕は寵妃になった。それだけの幸せなお話。
2022年の惚れ薬自飲BL企画参加作品。ムーンライトノベルズでも投稿しています。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
お見合い相手はお医者さん!ゆっくり触れる指先は私を狂わせる。
すずなり。
恋愛
母に仕組まれた『お見合い』。非の打ち所がない相手には言えない秘密が私にはあった。「俺なら・・・守れる。」終わらせてくれる気のない相手に・・私は折れるしかない!?
「こんな溢れさせて・・・期待した・・?」
(こんなの・・・初めてっ・・!)
ぐずぐずに溶かされる夜。
焦らされ・・焦らされ・・・早く欲しくてたまらない気持ちにさせられる。
「うぁ・・・気持ちイイっ・・!」
「いぁぁっ!・・あぁっ・・!」
何度登りつめても終わらない。
終わるのは・・・私が気を失う時だった。
ーーーーーーーーーー
「・・・赤ちゃん・・?」
「堕ろすよな?」
「私は産みたい。」
「医者として許可はできない・・!」
食い違う想い。
「でも・・・」
※お話はすべて想像の世界です。出てくる病名、治療法、薬など、現実世界とはなんら関係ありません。
※ただただ楽しんでいただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
それでは、お楽しみください。
【初回完結日2020.05.25】
【修正開始2023.05.08】
目覚めたらヤバそうな男にキスされてたんですが!?
キトー
BL
傭兵として働いていたはずの青年サク。
目覚めるとなぜか廃墟のような城にいた。
そしてかたわらには、伸びっぱなしの黒髪と真っ赤な瞳をもつ男が自分の手を握りしめている。
どうして僕はこんな所に居るんだろう。
それに、どうして僕は、この男にキスをされているんだろうか……
コメディ、ほのぼの、時々シリアスのファンタジーBLです。
【執着が激しい魔王と呼ばれる男×気が弱い巻き込まれた一般人?】
反応いただけるととても喜びます!
匿名希望の方はX(元Twitter)のWaveboxやマシュマロからどうぞ(^^)
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる