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第二章
ロベールのお泊り 7
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「まったく、お前は……」
ロベールは指を抜かないまま、僕の膝裏を持ち上げて唇を這わせ吸い付いた。
「甘い……、どんどん濃くなっていくな。初めて会った時よりずっと濃い……」
「ん……、あっ……」
とんでもないところを弄られているのに、相手がロベールだからなのかそれともソコがそういうところだからなのかは分からないのだけど、僕の頭は段々蕩けて来て、ロベールの指をすっかり受け入れてしまっている。
「指、増やすぞ?」
「……え?」
アッと思う間もなく、増した異物に引っ張られるようなきつさを感じた。蕩けてぼんやりしていた意識が急激に冷える。
苦しそうに歪んだ僕の顔を見たロベールが、また前を弄り始めた。
「……あ」
じわじわとまた甘い熱が広がり始める。体が弛緩したのか、後ろのきつさは感じられなくなっていた。
ロベールに身をゆだねたまま朦朧としていく中、突然ピクンと体が跳ねた。
「ああ、ここか」
「え? ……あっ!」
「……あ、……あっ、……あ……、んんっ。はあっ……、っ」
恥ずかしい声がひっきりなしに出る。ビクビクと跳ねる体も抑えられない。そんな僕にロベールは前を弄る手の動きを強めて中の指も淫らに動かし続ける。
「あ、んんっ。……もう、もう……やあっ……」
中が……、あんな中が凄く熱くて疼いてる。
「ロベ……、ロベール……!」
「……どうした……? 限界……か?」
興奮しているのかロベールの声も上ずっている。
「……とかして……っ。熱い……っ、ロベ……ル……っ」
「もう……、少しだ……。もう少し……、待て……」
「や……っ、お願……、ロベ……、ロベール!」
中の指をまるで広げるようにぐにぐにと内壁を擦り、僕を追い立てながらロベールも汗を掻いている。唇を噛み、眉根を寄せるその表情がひどく色っぽい。
んぅー、そんなことより……っ!
「ロベー……、願……っ」
「――つっ……! ……お前は、ホントに……」
掠れた声が聞こえたかと思ったら、膝裏を抱えられぐっと持ち上げられた。熱い塊が押し付けられ、ぐっと入ってくる。
「あ……、あっ……!」
凄い質量が、熱い塊が……、僕の中を侵食していく。
目の前の綺麗な顔が、眉根を寄せて何かに耐えるようにゆっくりと息を吐いている。
……きつい。圧迫感がひどくて……、すごく……。
だけど――、
疼く熱も、どうにかなってしまいそうな心許無さも、ロベールが解放してくれるのだと思うと急激に充足感が増してきた。
求めてるんだ、僕が……。
あんなに怖くて戸惑っていたのに。流されてしまったのかもしれないけど、それでも今の僕はロベールに求められていることに幸せを感じている。
好きだ。すごく好き……。
「南……」
「……あっ」
「つ……っ、ばかっ!」
「だ……、だって……!」
甘くて低い艶やかな、それでいて掠れた声で名前を呼ばれ、僕の中がキュッとしぼんだ。途端に慌てたロベールに怒られちゃったけどしょうがないじゃないか!
「……ったく、南には……。大……丈夫か? 少し……、なじむまで待つぞ?」
「う、うん……」
「南……、全部入ってる。分かるか?」
「う……ん」
感じる。熱く脈打っているのが……。
「動くぞ」
僕の頬をするりと撫でて、ロベールが甘く囁いた。僕がそれにコクリと頷くのを確認して、ロベールがゆっくり動き出した。
ロベールは指を抜かないまま、僕の膝裏を持ち上げて唇を這わせ吸い付いた。
「甘い……、どんどん濃くなっていくな。初めて会った時よりずっと濃い……」
「ん……、あっ……」
とんでもないところを弄られているのに、相手がロベールだからなのかそれともソコがそういうところだからなのかは分からないのだけど、僕の頭は段々蕩けて来て、ロベールの指をすっかり受け入れてしまっている。
「指、増やすぞ?」
「……え?」
アッと思う間もなく、増した異物に引っ張られるようなきつさを感じた。蕩けてぼんやりしていた意識が急激に冷える。
苦しそうに歪んだ僕の顔を見たロベールが、また前を弄り始めた。
「……あ」
じわじわとまた甘い熱が広がり始める。体が弛緩したのか、後ろのきつさは感じられなくなっていた。
ロベールに身をゆだねたまま朦朧としていく中、突然ピクンと体が跳ねた。
「ああ、ここか」
「え? ……あっ!」
「……あ、……あっ、……あ……、んんっ。はあっ……、っ」
恥ずかしい声がひっきりなしに出る。ビクビクと跳ねる体も抑えられない。そんな僕にロベールは前を弄る手の動きを強めて中の指も淫らに動かし続ける。
「あ、んんっ。……もう、もう……やあっ……」
中が……、あんな中が凄く熱くて疼いてる。
「ロベ……、ロベール……!」
「……どうした……? 限界……か?」
興奮しているのかロベールの声も上ずっている。
「……とかして……っ。熱い……っ、ロベ……ル……っ」
「もう……、少しだ……。もう少し……、待て……」
「や……っ、お願……、ロベ……、ロベール!」
中の指をまるで広げるようにぐにぐにと内壁を擦り、僕を追い立てながらロベールも汗を掻いている。唇を噛み、眉根を寄せるその表情がひどく色っぽい。
んぅー、そんなことより……っ!
「ロベー……、願……っ」
「――つっ……! ……お前は、ホントに……」
掠れた声が聞こえたかと思ったら、膝裏を抱えられぐっと持ち上げられた。熱い塊が押し付けられ、ぐっと入ってくる。
「あ……、あっ……!」
凄い質量が、熱い塊が……、僕の中を侵食していく。
目の前の綺麗な顔が、眉根を寄せて何かに耐えるようにゆっくりと息を吐いている。
……きつい。圧迫感がひどくて……、すごく……。
だけど――、
疼く熱も、どうにかなってしまいそうな心許無さも、ロベールが解放してくれるのだと思うと急激に充足感が増してきた。
求めてるんだ、僕が……。
あんなに怖くて戸惑っていたのに。流されてしまったのかもしれないけど、それでも今の僕はロベールに求められていることに幸せを感じている。
好きだ。すごく好き……。
「南……」
「……あっ」
「つ……っ、ばかっ!」
「だ……、だって……!」
甘くて低い艶やかな、それでいて掠れた声で名前を呼ばれ、僕の中がキュッとしぼんだ。途端に慌てたロベールに怒られちゃったけどしょうがないじゃないか!
「……ったく、南には……。大……丈夫か? 少し……、なじむまで待つぞ?」
「う、うん……」
「南……、全部入ってる。分かるか?」
「う……ん」
感じる。熱く脈打っているのが……。
「動くぞ」
僕の頬をするりと撫でて、ロベールが甘く囁いた。僕がそれにコクリと頷くのを確認して、ロベールがゆっくり動き出した。
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